もずのわくわく劇場日記 No.008


1998年 2月 8日(日) 日記とレポの二本立て!

川崎ロックは危険がデンジャラス? [日記編]




ケンケンの目覚し時計 心地よいまどろみの静けさをケンケンの目覚し時計は無情にも打ち破った。
 強引に現世へ連れ戻された私は、いつもなら神聖な眠りの領域を犯された事に
 腹を立てる所だが、今日は違った。

 「ムッフッフッ…沙羅さぁ〜ん!」
 うれしくて思わずそんな言葉が口を突いてでる。
 今日は「沙羅」に会いに行くのだ!

そう、あれは去年の暑い夏の日のことだった…

「浅草ロック座」の階段で開場時間の待ちぼうけをしている時、ジーンズにTシャツ、そしてサンダル履き姿の女が右手に財布を握りしめたままドタドタと下から階段を上って来る。

「兄ぃーさぁ〜ん!そこどいちくりぇ〜」と言いながら私の大切でもないカバンを蹴った女…
それが「沙羅」だ。

あの日から半年… 再び「沙羅」に会いに行こうというのだ。実を言うと私は沙羅のソロステージ、それも「激しい踊りが出来る優秀な踊り子」と言う評判なのに、それを見たことが無かったから今日はどんなステージを見せてくれるのだろう…と、期待は止めど無く膨らんで行く。とにかくこうしてはいられない、出かける支度をしなくては。

なんとも立ち上がりの悪い身体にムチを打ち、ベッドからはいだし、モーニンググリーンティーを喉へ流し込むためにお湯を湧かす。それが沸くまでの間に今日のコスチュームを選択する。結局いつもの服で落ち着いた。

お湯が沸いたようだ。グリコからプレゼントされたマグカップに、沸いたばかりのホットなお湯を注ぐと、にわかに湯気が立ち上る。包み紙を引き千切り中から「アンポリシトライスティー」と書かれた(辞書を引いてまでカタカナにすることはない!)いわゆる「玄米茶」のティーバッグをカッブの湯の中へ沈めた。

右手にマグを持ち「一すすり」すると熱くて飲めないので(私は猫舌だ)、テーブルの上へ置き、いつもの様にパソコンのスイッチを入れた。一応毎朝の習慣でメールのチェックをしなくてはならない。まぁ、週末のメールはあんまりないのだが…すると今日も一通のメールが届いていた。「おや?誰からだろう…」果たして送り主は「Tちゃん」だった。(うわぁ〜舞太郎さんみたい…)

「なんだぁ…Tちゃんじゃないかぁ… この間あれ程言って聞かせたじゃないか、俺を一人占めしようとしてもダメだ、悲しい想いをするだけだと…」 まだ自分に都合の良い夢から覚めていない私だった。

リンクのお礼に対する返事が届いただけの事だ。(現実は厳しい!)それにしてもそんな事に対してもキチン!と返事を書いてくれるTちゃんの心使いがうれしい。本当に気真面目な踊り子さんである。今月のロック座へは是非とも行かねばなるまい…

さて、程よく冷めたお茶を飲み干し、出かける事にしよう。
JR川崎駅へ着いたのが十時頃。いつものように「静岡中央銀行」だっけ?の角を曲がりそこね、10歩程戻り、途中でカンコーヒーを買い、川崎ロックへ到着した時には14人が並んでいた。私はその最後尾15人目の人となって風景に埋没した。

お気に入りのカセットを聞きながら時間の来るのを待っていると、自転車に乗った爺さんが、軽快に走りながらデカイ声で「オ○○コ見たってしょうがねぇーじゃねぇか! やらなくっちゃ気持ち良くねぇーだろ!」と下品な言葉を吐き捨てるように言い、列を作っている私たちを見ながら通り過ぎた。残念だが今日私は、「石」を持って来るのを忘れてしまった… 投げつけてやる物が見つからなかった。

10時50分頃開場となった。本日の場所取りゲームは… 舞台向かって左側の前から二番目の花道の横の席。まずまずだろう。椅子がガタガタして取れそうな事以外は… 早速居心地の良いように荷物を整え、ロビーへ出る。従業員の人に外出を許可してもらい、ローソンへ向かう。時節柄バレンタインのチョコレートが綺麗な包み紙で包装されて並んでいた。「こりゃいい!」と沙羅へのプレゼントに一つ、予備にもう一つと、二つ買い、さらに私の昼食も合わせて買い込むためにレジへ並ぶと、レジの女の子が「これチョコレートですよ…」と言うので「はい、分かっています。」と答えた。この娘はバレンタインの意味を知らないらしい… と言っても私も聞いたばっかりだったのだが…

私のカリフォルニアに住む友人、ted君によると、アメリカではバレンタインのチョコは、日頃お世話になっている人に感謝の意味を込めてプレゼントするのだそうだ。実は先日、ted君からチョコレートをもらった私は、「まさか! ted君がボクの事を愛してくれていたなんて… そんな嬉しいような… 悲しいような…」と悩み、彼にメールを送った。

「ted君、君がボクの事を愛してくれている気持ちは良く分かったけれど… 残念ながら君の愛に答える勇気と自信がないんだ… 悲しまないで欲しい。」私はted君を傷つけないように細心の注意を払って返事を書いた。とても複雑な気分だった… 数日してted君からメールが帰ってきた。

「ずいてん君! 君は何か勘違いをしている。それも、相当大きな間違いを… 君とはいつも仲良くして頂いているが、ボクは君との間に愛情を育てているつもりはない! さすがのボクも君に抱かれる勇気はないよ!(大爆笑) あぁ、ずいてん君のこのジョークをこっちの仲間に話したんだが、みんな大いに喜んでくれて、すっかりずいてん君はカリフォルニアでも有名人になっている。(笑い) 君の大ボケはインターナショナルだね!」

だそうだ… 何と言う事だろうか… そんなにホメてもらってもどうして良いのか困るじゃないか・・・(誰かつっこんで!)つまり、バレンタインデーにチョコを愛の告白として送ると言うのは、日本の商業ベースに乗せられた消費者だけみたいだ。

何の話だっけ? そう「沙羅」へのプレゼントの話だった。とにかく金色の包み紙で包装してある小箱を買い、ルンルン気分でロックへ戻った。さぁ、腹ごしらえも出来たので… そうそう、私がロビーで立たずんでいるとき、何処かのおじさんが「すみません、外出したいんですが…」と話し掛けて来た。私は聞こえない振りしていたら、「くそ!知らん振りしてやがる」と聞こえよがしに言ったと思ったら、今度はもっと大きな声で「外出させてください!」と私の顔を見ながら言ってきた。私はいつから川崎ロックの従業員になったのだろう? と思ったが、「あっちのおじさんに言ってよ!」と指導した一幕もあった。(どうでもいい話かぁ…)さて、開演時間だ!