もずのわくわく劇場日記 No.18


1998年 5月17日(日) 新宿 TS ミュージック

新宿 TS 物語 [日記編]


さぁ!明日は久々の有森由希さんに会いにいくぞ!と言う事で、振り返って見ると有森さんには、今年3月8日の大宮以来、2ヶ月振りの再会である。

今回は「新宿のTSミュージック」に出演している。ホントを言うと、その前の週に「渋谷OS」で有森さんや、有森隊の人達と交遊を図る事になっていたのだが、4月下の川崎事件?の時に、仕事をサボったツケが回って来てしまって、残念ながら「渋谷OS」での交遊会は、実現しなかったのだ…ともあれ、明日は完全に有森さんに会えると決定出来たので、ワクワクしていた。

そんな気分がハイ!な状態だったので、早く寝ようと思っていたのだがつい!「シアターずいてん」の掲示板やその他のHPへネットサーフィンしていて、結局ベッドにもぐりこんだのは午前2時頃だった…

翌日の朝。今日は新宿だから、そんなに急がなくてもいいやぁ…と、昨日のネットサーフィンで書き込みをしてきた所をレスや新たな書き込みが無いか、一応チェックし、メールのチェックもしていた。そんな事をしているうちに、またしても予定の電車の時間を過ぎてしまい、一本遅れて家を出る事になってしまった…(不覚!)

この所ずっと寝不足の日々が続いていたので、さすがに眠い。電車の中でもずっとウツラウツラしていた。新宿駅へ到着した。だが完全に寝ぼけている…まるで夢心地で新宿の街をズリズリと歩き、劇場の前へ到着。入り口の前に劇場の従業員さんが立っている。私はTSミュージックは、ビルの二階にあり、階段を上って行く…と聞いていたのに、そこは何故か地下へ下りて行く階段だった…なんか変?だなぁ…と、ようやく目を覚まし、良く見るとその劇場は「TSミュージック」ではなく、「新宿ニューアート」であった。びっくり!した…

それにしても何で「新宿ニューアート」へ来てしまったのだろう…そう考えていると、去年の5月頃、「宝京子」さんを見るために、ここ「新宿ニューアート」へ来た事があったのだ。寝ぼけた脳みそで、「新宿」・「ストリップ劇場」・「新宿区役所」・「かに道楽」…等のキーワードを検索していたために、私の脳みその「海馬」から、「へんてこりん」な記憶を引き出してしまったらしい…ちなみに「海馬」と言うのは、過去の記憶をメモリーしている脳みその一部分である…そんな事どうでもいいかぁ…

とりあえず、そこが「新宿ニューアート」である事に気が付いたのは、とてもラッキーな事であった。今日は「杉本菜摘」さんが出ているようだが、ここへ入場しても肝心な「有森由希」さんに会う事は出来ない。そうだ!「TSミュージック」は、「新宿区役所」の真裏だった…と思い出し、引返す。

なるほどそうだった。階段を二階へ上がっていくと劇場入り口になっていた。まぁ、まだ時間はあるし、場所も分かったし…と、そのまま道を真っ直ぐ歩いて行き、突き当たりのコンビニ「am pm」へ買い物に行く。そして再び劇場へ戻って来て、階段を登っていくともうすでにお客さん達が劇場内へ入っていたので、入り口の所に机を出している従業員さんらしい人に入場料を払おうとしたら、何故か怒られてしまった?なんで?と怪訝に思っていると、「入場券はあとで買ってもらうから、中へ入って待ってて!」と言うのだ…なるほどあたりを見回して見ると、外で待っている場所が無い…そう言う事か!と気を取り直し、言われるままに中へ入って待つ事にした。

中へ入って見ると、さすがに「新宿の劇場」と言う感じで、狭い空間を最大限に利用した作りになっていた。黒く塗られた天井はほぼフラットなのだが、床が立体的な作りになっている。下の階の天井位置を、ハリの下部に下げ、二階の床高を目一杯下げて、劇場の階高を確保する工夫がなされている。普通、RC構造の建物では、床芯をハリの上部へ持っていき、天井にハリが露出されるのが通常の形態であるが、ここはそれとはひっくり返しの作りにして、床をボックス状にして、後ろのお客からもステージがよく見えるように、あえて床に段差をつけているのである。一応「建築士」の私としては(事務所は開いてないが…)ここの変わった建物の作り方に、興味をいだいた。そんな事どうでもいいかぁ…

さて、肝心なステージであるが、幅が5mくらい、奥行き3mくらいだろうか…中央から花道が長く伸びているのだが、前盆は無く、途中でスッパリと切れている。そして、その花道の先端中央に、一本スチールの棒が立ち、天井を支えている… 訳でもないだろうが、多分、踊り子さんが、花道を踏み外さないように?かなぁ…突っ立っているのだった。

座席は、駅のホーム等に置いてあるような、プラスチック製の背もたれのある椅子で、花道右側が2席、正面を向いて並び、通路を挟んで今度は花道と同じ角度で一列に並んでいる。そして、花道左側の方は、正面に向いてならんでおり、通路?が右側より若干広く、花道に向かい合っている席は無く、壁になっていた。差し入れや、ポラを撮る時などは、こちら側の方が座席の密度が少ないので、良いかもしれない…

床には、大理石のタイルが張り巡らされている。豪華な様に思えるが、これもまた、ロビーを持たない劇場の一つの工夫である。ロビーがないために、どうしても劇場内で、喫煙するようになってしまうので、火事対策なのだろう…出来れば劇場内・上演中は、喫煙しない方がいいのだが、場内がすいている時などは、仕方ないだろう…まぁ、劇場の事ばかり書いていても仕方無いので、先へ進もう。

私は劇場入り口の廊下へ出て、一服しているうちに、従業員さんが場内を見回して、「そろそろお客も集まった見たいだから、チケットでも売るか…」と言い、場内に入っているお客さんに「入場券の販売をしますから、外へ出て下さい!」と叫んでいた。しかし…「そろそろお客が集まったから…」と言うのは、随分アバウトな話だ…普通、時間だから…と言う事だと思うのだが…まぁ、これも劇場の一つのスタイルだから気にしない事にしよう。

本日の私の席はというと、入り口のドアを開けると真っ正面の席だ。予備情報としては、有森ファンの人から、「花道の右側の付け根の席へ座ると、何かがおきますよ!」と言われていたので、その場所へ行きたかったが、すでにその席は埋まっていたのだった…しかし、一体何が起きるのだろう…と興味は尽きなかった。さあ、開演時間が来た。