もずのわくわく劇場日記 No.22-2


1998年 7月 5日(日) 新宿ニューアート

ニューアートは燃えているか! 観劇 編


1.麗あかり(S.P)


背が高く、元全日本バレーボールチームの何とかと言う、選手に顔が似ている。朝一番に「おはよーございまーす!」と、元気の良い声で楽屋入りしていた。物腰の柔らかなおしとやかな彼女は、とても好感のもてる踊り子さんだ。

パッとライトが当ると彼女の出でたちは、ピンクのつばのとても広い帽子を目深にかむり、ピンクのロングドレスを着ていた。ロングの髪に長い腕をそよがせて、とてもエレガントな感じだ。ダンスは女性的で「自己主張する」と言うものではなく、「包み込む」と言ったキャラクター通りの優雅なものである。盆の上に上がり、手を真上に振り上げると天井から下がっているライトに手が当ってしまう…揺ら揺らとライトが左右に揺れていた。

ベットに移り盆の上に横たわると、麗あかり独自の世界が広がって来る。スローバラードに乗せて、背中をのけぞらせると、長い髪がサラリと肩から流れ落ちた。眼を閉じ眉を寄せると、とても色っぽくて、溜め息が出る。この時の顔が小林麻美に似ていた。鼻から唇、あごから首筋、白くて大き目の胸へかけてのラインが、緩やかでありながら起伏があり、にほい立つように美しい…ベットの仕草は身長があるので、舞台映えがする。そんな麗あかりのベット中盤は、意外にも激しく燃えている。喘ぎ声が客席へも聞こえて来る様だった。ポラショーでもなかなかの人気で、売れ行きも良かったようだ。

2.沢井美紀(S.P)


沢井美紀?…今井美樹?…私は今井美樹のファンクラブ会員である。(別に関係無いか…)燃えるような色鮮やかな紅いタイトドレス。右肩には大き目な花が付けられており、そこから茎を模したものか黒いベールの布がマントのように流れている。やはり情熱的なバラの花を意図した衣裳だろう。左腰のあたりから右膝の下辺りまで斜めにカットされていて、美しい脚線美を拝む事が出来る。ありがたい…

最初からノリの良いリズミックな曲で、手拍子にも力が入る。爪先から指の先まで、神経の通ったタイトでありながら繊細な振り付けに胸が高ぶる。ずっと沢井美紀のダンスに眼を奪われていると、時々眼を細めてお客へ微笑みかける。この辺り、かなり特徴的な演出だ。

二曲目になると真っ赤なドレスを脱ぎ捨て、ダイアモンドをちりばめた様なセパレーツの衣裳に変る。曲は相変わらずパワフルなものだ。お客の手拍子とあいまって、沢井のノリも良く、積極的なダンスに挑戦的な腰の回転が淫靡でたまらない。沢井美紀はお客をのせるのも、のる事もじょうずだ。

ベットに移ると、限りなく可憐だった。シルクのウエスを手でなでているようなそんな手触りのベットショー。色々なポーズを見せ、お客の目を楽しませてくれる。盆に横たわり、右足を伸ばし膝にキスすると言う演出も中々面白かった。沢井の細くて柔らかそうな髪は、特に美しい。思わず手で触れてみたくなる程のものだ。きっと良い香りがする事だろう…

ポラの人気も高い。私は丁度細かいお金が無かったので、止めようと思っていたのだが、どうしても撮って見たくなり、万円札が出てしまった。時間をかけさせてしまう事にためらいを感じたので、「万円札だけどいいですか?」と聞くと、沢井は「はーい!全然OK!ですよー!」と言いながら、ポーズを聞いて来たので、「一番いー顔して見てください!」と言うと、「えーっ?」といいながら、両手を前へついて、目を大きく見開き、胸の谷間をさりげなく作ってくれた。

一枚でよかったのだが、「つぎは?」ときくので、「万円出して一枚でもわるいかぁ…」と思い、もう一枚撮る事にした。ポーズも思い付かなかったので、「M」と言った。こっちの方がいー顔していたのは何故だろう…(笑い)

3.野原いちご(S.T.P.)


前回ニューアートへ来たのはかれこれ一年くらい前の事だった。その時は「宝京子」さんをお目当てにして、来たのだったが、その時に「野原いちご」も出ていた。つまり、野原いちごを見るのは一年振りくらいになる。この時の「野原いちご」は、割と子供っぽい出し物で、セーラー服を着て踊っていた。その割にベットショーがかなり過激だった。そして、タッチショーも行っており、中々元気のある面白いショーを行っていた。客席まで降りてきて、順番にタッチさせていたが、私の顔を見て、「スケベそうな奴!」と思ったのか、視線が合った瞬間、「はーい!おわりでーす!」と言って、引き上げてしまった…(笑い)

さて、今回の「いちご」のショーは…白い日傘を差して、セパレーツのいちご柄の衣裳。やはり今回も少女っぽく踊っていた。しかし、キャラに合っているのか、とても可愛かった。私は思わずニコニコしながら手拍子を打つ。微笑んでいる時、「山瀬まみ」に似ていると思ったのは、私だけだろうか…

暗転の後、再び照明に照らされた「いちご」は、白いロングのドレスに可愛らしいブーケを持っている。スローなテンポの曲に合わせて、お客へ微笑みを投げかけながら、しっとりと演技する。おや?今回の「いちご」は、雰囲気が違う…そんな風に私は思っていた。前回見た時のようなオナニーっぽいシーンは、まるで影をひそめ、あくまでも美しい演出にこだわっていた。「いちごも大人になりました…」そんな事を伝えるかのようだった。

すごくベットに打ち込んでいると言う風で、ポーズの一つ一つに、熱い想いを感じる。ブリッジも見事だった。私は「ふーん…いちごさんもこんなに素敵なショーが演じられるんだなぁ…」とかなり彼女の事を見直してしまった。

そしてポラ&タッチショー。今回はポラを撮ってくれた人だけに、タッチをする資格があると言うものだった。踊りと同様、ずいぶんしとやかになっていて、何だかホントに可愛かった。出来る事なら私も一枚撮って置きたかったが、こんなに可愛い子にタッチをする気にはなれなくて、結局撮らずに終わってしまった。ポラの時の衣裳は、やつぱりセーラー服にルーズソックスだったのには笑った!

4.木内雪美(S.P)


暗転している時間が長く感じたのは、それだけ期待していた証拠だろう。くらいステージに思わせぶりなBGMが流れ出す。やがてライトの中に木内雪美が浮かび上がって来た。キラキラとした星屑を身にまとったような、きらびやかな衣裳。袖幅の広い、大振り袖の銀の着物に、白い綿毛の縁取りがある。前の裾を両方ともたくし上げて、銀の帯に挟み込んであるので、なまめかしい脚が露出している。そして黒いエナメルのショートブーツが足の白さを引き立てている。髪は前髪を残して、後ろへ束ねていた。

木内は両手を水平に大きく真っ直ぐ広げたまま、ゆっくりと回りはじめる。雰囲気のイメージとしては、宇宙空間にとどまっている小さな星が、徐々に軌道を変え、果てしない宇宙へ旅立つ所といったら良いと思う。スターウォーズかETの様な感じをイメージしてくれればよい。盆の一番前へやってきて、後ろを向いたまま、思い切り背中を反らす。ご挨拶だろうか…やがて、スローな動きから曲もメタル系の曲へと続き、ダンスにも気合が入って来る。着物の衣裳を脱ぎ捨てると、ピンクのチャイナドレスへ変る。この時の着替えの早い事!終始顔の表情はポーカーフェイスのままである。

一度引っ込んで暗転ののち、衣裳を黒の立てのストライプ柄のシャツに着替え、束ねていた髪をほどき、けだるそうな演技をしながら、右手をバックスクリーンに頼るように付き、うつむいている。そしてゆっくりと顔を上げながら後ろへ体を反らし、激しいダンスへと進んで行く。

木内雪美のダンスは、文字通りとんだり跳ねたり、回転したりのけぞったりと、ステージを目一杯広く使い、小さな体で絶え間無く動き回る。隙間と言うものが無い。曲もほぼメタル系の曲で、身も心も完全燃焼すると言った、パワフルなものだ。私としては、とても好きなタイプのステージだ。ベットのシーンでも、メタル系のちょっと胸キュン!とする曲で、ディストーションの効いたギターが感じ良い。ベットだからといって、変にスローバラードを使わずに、パワフルな曲で通してくれたのが、ロックコンサートにでもいるような感じがして、気持ち良い。また、ベットシーンで見せてくれる柔軟なポーズは絵画的で、とても美しかった。

ポラでは、ダンシィングショーの時のクールな木内とは打って変って、おしゃべりも明るく楽しく、とても良い感じだった。この時私は発見したのだが、しゃべっている時は、ホントにかわいい笑顔をしているのに、いざポラでその笑顔を撮ろうとすると、真顔になってしまう。「笑ってーっ!」というと、何とか笑っているかな?と言うくらいのものだ。やっぱり緊張しちゃうのだろうか…そう思って木内からポラに貼ってもらったプリクラ等を見ても、思いっきり笑顔と言ったものは無い。やはりこの方のポラを撮る時には、少しいじめて?(笑い)あげた方が良い写真が撮れるようだ…(こんな風に書くと、次回から無理な注文ばかりつけられたりして…あんまりいじめ過ぎはダメですよ!>読者の方)

5.月丘雪乃(S)


銀のスパンコールがあます事無く貼り付けられた派手な衣裳。銀のハットに銀のスーツ、銀の厚底ロングブーツ、そしてステッキ。軽快なノリの良いロックンロールのBGMで、とてもショーアップされた、楽しいダンス。私は初めてお見かけしたのだが、中々ダンス上手なひとである。

ポップでノリの良いロックンロールから一転し、今度はヘビメタに変る。銀のスーツを脱ぎ捨てると、いきなりレッドゾーン!炎の様な激しい真っ赤なセパレーツの衣裳になり、これでもか!と言うくらいのパワーダンシィング!長い髪を振り乱して踊る様は、ダンシィング夜叉のようだ。

この人はポラは無く、その代わりにオープンショーがあった。やっぱり銀のベストにベルトが下がっている様なものと、銀のミニスカート、それにイルカ?シャチ?のビーチドールを持って、はじけるようなオープンショーだった。

6.椎名沙希(自縛ショー)


私は日テレ女子アナの、角田久美子が出てきたのかと思ってしまった…出だしはお祭り風で、ハッピを着込んでの登場!民謡風のちょっと変わったBGM。手には和風カスタネット?(呼び方が分からん…)を持ち、にぎやかかつ、元気に踊る。ホントにお祭り風なので、年齢層の高い人達にもウケがよく、楽しいショーだ。「♪貴方とオンリイユー チャッ!チャッ!」の所が何とも気持ち良かった。ただ、曲の編集に変な所があり、手拍子のタイミングが取り難いところが一部あった。これは実にもったいない所である…

私は今回初めて見る自縛ショー。一体どんな事が行われるのか楽しみだった。一応ダンシィングステージが終わってから、従業員さんが出てきて、前盆の上に前盆と同じ形の布を敷く。そしてトレイの上に、鎖のついた「足かせ」と「赤いろうそく」を二本乗せて前盆の上に準備してからショーが始る。

怪しげなBGMとともに椎名沙希が、手にバスケットボールくらいの丸い籠を持って出て来る。場内は暗い…もちろんその中には火のついたろうそくが立っている。ろうそくの炎が椎名沙希を浮かび上がらせる。籠の上に、赤い紐がつけられてあり、その紐を手に持ち、クルクルと籠をまわす。

花道の付け根あたりへ来ると、椎名は四つんばいになり、まるでネコの様な仕草でろうそくの灯っている籠の紐とじゃれる。赤い舌をペロリ!ペロリ…と出して、やがて紐を口にくわえる。そのまま前盆まで口にくわえたまま、その籠を運ぶ。そして、前盆まで来ると、用意されていた「鎖の足かせ」を両足につけると、物の怪に取りつかれたような顔で、二本の赤く太いろうそくを、籠の中に差込み、火を点す。病的な顔でその炎を見つめる椎名…

BGMも盛り上がって来る。程よくロウが溶けて来ると、椎名は両手でそのロウソクを高々と掲げ、傾ける。「あーんっ!」 椎名の声が聞こえる。身をよじらす。そしてさらにタラタラタラ…ロウが椎名の滑らかな肌に垂らされる…

まるで妖怪の唾液の様なロウが椎名の体を舐め回す。「アァーン!」 「ウッ!」「ハァーン…」 ロウソクの火を自分の腕や乳房に押し付ける。乳首など焦げてしまいそうだ…鉄の鎖がジャラジャラと音を立ててている。客席の隅々にまで椎名の生々しい喘ぎ声が響く。前盆の上正面のお客に向かうようにして、仰向けに寝転がり、両膝をオープンする形でたてて、腰を浮かす。そして、二本のロウソクを右手に持ち、腰を上下させながら局部にロウを垂らす…そ、そんなところに!刺激的だ…集中的にずっと垂らし続け、昇り詰めた所で、ロウソクの火をアンダーヘアーに押し付けて消した…

見ている私は汗びっしょり!ロウソクのショーがあるのは知っていたが、実際目の当たりにして見ると、何とも言えない淫靡な世界が広がり、気が付くとその中にどっぷりと浸かりきってしまっている自分がいた。椎名の生の喘ぎ声が聞こえて来るのも、神経を刺激されるところだった。

7.美羽かれん(S)


荒磯に打ち寄せる凪の海の水音がさざめく。とある岩陰に現われ出でた美しきマーメイド。美羽かれん…

白いショートカットのヘアピースに白いメタリックの艶やかな衣裳。下半身は袋状になっていて、人魚のヒレとなっている。テーブルの上からクロスをかけてあり、そのテーブルの上にはべっての演技。足首から先をうまく使っての優雅な尾ひれの動かし方がとても上手だった。波の音をバックに薄い微笑みを浮かべながら美羽マーメーイドは、そよそよとした動きでライトの海を泳いでいた。

第二景音楽がテンポの早いものにかわり、テーブルの上からヘアピースを取り、脚の袋状になっている衣裳を脱ぎ捨てると、元気よく、花道の方へ飛び出して来る。セミロングのワイルドな感じにカットされた髪に、口角をキリッ!と引き上げて微笑をたたえている。視線もキッチリした感じで、見ていてとてもタイトな感じが良い。また、長い手足も引き締まっていて、単にスリムと言うものではなく、「美羽かれん」と言う踊り子を印象付ける武器になるだろう。

第三景ベットでは、ピンクメタリックのベルトを左右対象に巻き付けた衣裳で、痩身の美羽の体に食い込んだベルトがまた何とも言えない色気を出している。終始美羽の表情は、薄い微笑みなのだが、これが見ているうちにクセになりそうなくらい良い。人の心をするりとかわして、なお「ここまでおいで…」と言うハスに構えた表情に、誘われてしまう。
オープン!サンバ!サンバ!サンバ!サンバ!♪タラ〜ラ・ララララ〜ララ〜ラララ・ラ〜ラララ〜ララ〜って、こんな事書いても分からないだろう…(苦笑)これは良く劇場では聞く曲だ。手拍子が激しく打ち鳴らされる中、美羽のオープンショーは行われた。

8.フィナーレ


日曜日にはフィナーレはなかったが、火曜日にはあった。ここでチョットいい事あり。たった一人でもメゲル事無く、手拍子をし続けた私に、沢井美樹嬢が舞台の端から私に視線とあの微笑みと手を振ってくれていた。努力すれば人間必ず報われる…神様は公平だった(笑い)木内嬢は一人でピラピラのフリフリの衣裳を着ていたが、とても暑そうに見えた…


【 編集後記 】

今回の新宿ニューアートは、上の文中でも書いたが、一年振りくらいの訪問だったが、出演されている踊り子さん達皆さん、とても積極的なダンスと笑顔で、お客の目を楽しませてくれていた。クーラーが故障中だという話だったのでどうなる事かと思ったが、私にとってはそれはとてもプラスに働いた。やはり、夏と言えばロック!ロック!と言えばライヴ!ライヴ!と言えば、ストリップ?ではないが、演じ手の踊り子さんも汗まみれの熱演! 手拍子しているお客も汗まみれ!しかし、その事によって、客席と舞台が一体となって、ロックのライヴコンサートのように、心の中のモヤモヤとしていたストレスを燃やし尽くして、完全燃焼出来た劇場ではなかったか?暑い時にはクーラーを入れて涼しく過すよりも、大汗かいてもっともっと心も体もホット!になって思い切りはじけたい!そんな気分に浸れた劇場だったと思う。

もっとも、木内雪美嬢は、「暑くて暑くて、池の鯉のように、踊りながら口をパクパクしてしまう…」と言っていたが…中々どうして素晴らしいステージだった。また、後日談ではあるが、今回の某嬢の振り付けは、木内雪美嬢がしたものだそうだ。確かに今までとは雰囲気が変ったと思った…しかし、自分自身の新作については思ったように進まず、苦慮しているとか。しかし、持ち前のセンスの良さとバイタリティーで、次回作でもきっと皆さんの目を楽しませてくれるだろう…再会が楽しみである。