もずのわくわく劇場日記 No.25


1999年 7月16日(金) from ずいてん

さよなら金蘭さんメッセージ編


金蘭さんが1999年7月20日〜31日のDX伏見のステージを最後に引退される。

私が「金蘭」と言う踊子を知ったのは、1997年11月の事だった。それは私のHP「シアターずいてん」を一般公開してから一週間後に「Kin Ran's Land」と言う、HPが同じく一般公開された。管理人の亀千代さんから相互リンクの申し込みがあり、この二つのHPは相互リンクを張る事になった。私はその時初めて「金蘭」なる踊子さんの存在を知った。私と亀千代さんは意気投合し、お互いにHPの運営に意見を出し、協力しながら頑張っていた。

そして翌1998年の1月上、1月5日(日)の栗橋大一劇場にて、金蘭嬢との対面を果たす事が出来た。おりしも金蘭嬢デビュー一周年を目と鼻の先に控えていた。私は少しばかり早いのだが、金蘭嬢にお祝いを持って栗橋大一劇場を訪れたのだった。

初めて会う金蘭嬢は、歌手の「相川七瀬」に良く似ていた。そしてとてもスリムな人と言うのが私の第一印象だった。また私が栗橋大一劇場と言うところへ行ったのも初めての事だった。

金蘭嬢のステージは、その面影も良く似ている「相川七瀬」のヒット曲を使っていたと言うのも、印象の深い事であった。スリムで華奢な体つきの金蘭嬢は、白いスーツに白い帽子をかむり、とてもリズム感良く踊っていた。私はそんな金蘭嬢の事を初対面なのに、旧友にでも再会したような心持で見つめていた。

やがてポラショーが始まり、タイミングを見計らってデビュー一周年のお祝いを手渡したのだが、のし袋の私の名前を見て、初めて私である事を気がつき、はにかみながら差し出されたお祝いを受け取ってくれたのだった。

そして、機会がある度に私は金蘭嬢のステージへ足を運んだ。毎回ステージでの繊細なダンスと、ポラショーでの楽しいトークを聞きながら、有意義な時間を過ごしていた。

私個人的には、毎回印象深い金蘭ショーであるが、特に印象深く記憶に残っているのは、今年の4月3日(土)池袋ミカドでのショーである。その時はまだ金蘭嬢の引退の話はまったく知らなかった。

毎度の事、私は心を弾ませ池袋ミカドの中へ入る。場内は、かなり込み合った状態だった。それなりに手拍子などあったのだが、でもまぁ、ここではこんなものだろうと思いつつ、立ち見のスペースを確保し、観劇したのだが残念な事に一回目の金蘭ショーはすでに終わっていた。2回目以降のステージを楽しみに観劇を続けていたが、一回目の終了と共に、お客の数が激減してしまった。嫌な予感がしたのだが、2回目の香盤が始まった時には空席さえも出ており、客席は見事に静かな物となっていた。

金蘭嬢の出番までの踊子さん達が、口々に「急に静かになっちゃったね…元気出してよ、おとーさん ! 」 と声を掛けるほどだった。そして金蘭嬢の出番になった。

私は折に触れ、金蘭嬢ともメール交換をしていた。この頃の金蘭嬢は、インド映画の「ムトゥ踊るマハラジャ」と言う映画が大変にお気に入りで、私も薦められてこの映画のビデオを見ており、とても面白い映画だったので、その類似シリーズの作品も何点か見ている。今回の金蘭ショーは、その「ムトゥ踊るマハラジャ」をモチーフにした出し物なのだった。

私はその映画を事前に見て予習してあったので、金蘭嬢のステージは大変に楽しいものであった。独り盛り上がっている私に比べ、他のお客達もそれぞれのスタイルで金蘭ショーを楽しんでいたが、私個人的にはもっともっと他のお客達にも賑やかに、盛り上げて欲しい気がした。ポラショーでは、持ち前の金蘭嬢のトークが、お客達に投げかけられるのだが、おとなしいお客が多いためか、金蘭嬢の声ばかりが目立ってしまう。

私は金蘭嬢へ、「ムトゥ…」の映画の感想文と言うほどの物ではないが、ポストカードを渡した。すると金蘭嬢は、「あれ (映画)面白かったでしょ♪」と、話し始め、舞台の上と下とで話しが盛り上がってしまい、何だか私と金蘭嬢によるトークショー見たいな物になってしまった。私はこんなにしゃべっているとまずいなぁ…と思い、振りかえって客席を見渡すと、他のお客達はどうやら私と金蘭嬢のトークショー ? を楽しんで笑いながら見ていたのだった。そして、ポラショーの時間が終わったのだった (苦笑)

オープンショーが始まる時、私は金蘭嬢のステージを何とかもっと盛り上げたくなって、思わずカバンから「タンバリン」を取り出し叩き始めた。独りタンバは初めての経験だったが、その時はそんな事を考えているヒマはなく、ただただ、金蘭嬢のステージを盛り上げたい一心の事だった。

思えば金蘭嬢のステージで「タンバ」を叩くのは、その時が初めてである。日頃は「知っている人が見ていると、とても緊張してしまう」と言うナイーヴな金蘭嬢であるため、「タンバ」を叩く事など無いのだが、この時は考える間もなく気が付いた時には、すでに「タンバ」を握り締め、叩いていると言った状況であった。もちろん金蘭嬢は私がタンバを叩いているのを見て、とても驚いていたが、この日ばかりは大いに喜んで、気合の入ったステージを見せてくれた。

そんな金蘭嬢は手紙やメールでは、いつも私の健康について気を使ってくれる、やさしくて、とても几帳面な人である。私の健康に…と言っても、特に私が体が弱いと言う訳では無いのだが、金蘭嬢の心配りなのだ。

デビューして2年半。金蘭嬢は香盤に一度たりとも穴をあける事無く、地道に一つ一つのステージを重ねてきた。引退後は華やかなスポットライトこそ当てられる事は無くても、持ち前の「勤勉さ」と「几帳面さ」そして、他人への細やかな心配りの出来る素晴らしい一人の女性として、また次のステップを踏んで行く事だろう。金蘭嬢はいつまでも私や、皆さんの心の中のステージに立って、踊り続けて行くだろう。

私は金蘭嬢、そしてHPの「Kin Ran's Land」管理人・亀千代さんと出会えた事をとても嬉しく思うと同時に感謝している。金蘭嬢は7月31日を以って引退、HPは翌8月末を持って閉鎖となるそうである。心よりお疲れ様でした、そして素適なステージ・素敵なホームページをありがとう…