もずのわくわく劇場日記 No.22


1999年 3月28日(日) デラックス歌舞伎町

DIMの観劇日記


日曜日だと言うのに今日も仕事のDIM。いと悲し・・・

そんなこんなで日も暮れて、早めの帰宅。時計はすでに午後4時を回っている。
毎日の習性でパソコンに電気を通し、ネットにログイン。

すると、お友達の某氏が「本日DXKに出没!」と言う記事を目にし、「あれまっ!これは何としても私も行かなくては・・・」と、あわててバッグに必要器材を詰め込み、何と今日は愛用のクラッシックタンバリンも(叩くと木のカスが飛び散る)持参する。(何故なんだ?)

電車に飛び乗ると、ホリデー快速とやらで新宿まで直通、しかも座った間々で楽ちん! 楽ちん♪ 一人で上機嫌なDIMであった。ふと? そう言えば架奈美ちゃんに会ったのはいつの事だっけ?と思い起こさば、丁度一ヶ月前の浅草ロック座(2月28日)の事だった。架奈美ちゃんは新作引っさげての歌舞伎入りだと聞いているが果たしてそれはどんなものなのだろうか・・・話では何でもドリフターズ物と聞いていたので、私は「8時だよっ!全員集合!」のオープニングを想像していた。

取りあえず劇場へ行く前に、腹ごしらえに吉牛へ入って牛丼並っ!と叫ぶ? そしておなかいっぱいっ!もうキツキツ!になったので、走ってDXKへ入場。ドアを開けるといきなり架奈美サポーターの某氏が目の前にいた。

「DIMさん、来たんですかっ!来るとか来ないとか言ってたのにさ。」

おいおいっ!確かに私は本当は明日来る予定であったのだが、急遽登場する事になったのは、前述したとおりだ。

更に、次々に架奈美サポーターズの面々が、「ちわぁ〜♪」とお出ましになった。私も手短ではあったがご挨拶をし、観劇体勢に入った。「今、三回目のトップのおねーさんがやってるところです。」と、情報提供して頂き、久しぶりに「タ」を取り出す。本日の香盤表は・・・

1.梓めぐみ 2. 蘭 3. 愛川ユキ 4. 邑楽まみ 5. 細井架奈美 6. 池田ふみか 7. 相川まゆ

である。うん、中々素晴らしいメンバーであり、とても楽しみな香盤である。と、梓さんのオープンショーが始った。軽快なリズムの曲に合わせて、私も久々の「タ」を叩く。とは言うものの、私も「タ」は去年のSNA、10月17日にて、知り合いのタンバリンさん達及び、某踊り子さんに半ば無理矢理(皆さんは君が乗り気になって、やってたじゃん! と言っている。)練習だよと言われて、やらされたのであった。

その時の某踊り子さん曰く、「アタシのステージで練習させてあげるなんて、とっても贅沢な話なんだよ!」と仰せられた。確かにその通りなのだった。しかも、その人が踊り終えた後、ステージの上から私に笑顔で拍手をしてくれた。それを見ていたタンバリンさん達は、「踊り子さんから拍手してもらえるなんて、滅多にあることではないぞ!」と羨望の眼差しで(ホントはからかわれていただけ・・・)見られてしまった。それからすっかり病み付きになり、その後、栗橋・野毛・伊香保・大宮と、「タ」をやりつづけていたと言う経歴を持っている。

その話はさて置き、DXKの話だった。

今回は架奈美ちゃん、外の劇場へ出たので、応援するのだ!と、久しぶりに「タ」を引っ張り出し、架奈美ちゃんのために「タ」をやる事にしたのだった。今日私がDXKに来ている事も知らず、増してや私が「タ」を叩いている事も知らずに、架奈美ちゃんはステージに登場した。

暗転しているステージの上でスタンバイしている架奈美ちゃん。そして「タ」を汗ばむ手に強くにぎりしめ、ドキドキしながら曲のかかるのを待ちわびる私…照明が浴びせられると共に曲がスタート!8BEETのポップな曲に乗せて、ピンクのロングドレスにピンクのリボンを頭の上に付けている架奈美ちゃんが踊り出す。

「吠えろタンバリン!(吠えてどうする?)」会場内のそれぞれのポジションにスタンバイしている各タンバリンさん達のタイトなリズムがDXKにこだまする。

架奈美ちゃんはおすまし顔で、元気良く踊っている。ステージ狭しと右へ左へ、架奈美ちゃんはステップを踏む。うーん、中々良い! 先月の浅草での濃いステージとはまた打って変って、何かマンガのキャラクターのように、可愛らしくて何処かコミカルと言うか、茶目っ気のある動きの多い出し物である。

そんな架奈美ちゃんがどうやら私の事を見つけた様である。架奈美ちゃんは一瞬視線を止め、ニヤリっ! ふふっ♪と、した後、素知らぬ顔で踊りつづける。私は端正に調った唇を歪め、ニヤリ!と微笑んでいた。場内の手拍子もとても良い感じだ。

架奈美ちゃんが、ロングドレスになっている筈のスカートの部分を外してパッと広げると、その下はそのままピンクのフレアーなミニスカートになっていた。名前の通り、細くて長い足がエキサイティングでOK!

2曲めが始ると、いよいよ架奈美サポーターズのダンシィングタイムだ! 私は今回タンバリンをたたいているので踊らない。私のとなりで「タ」をたたいているタンバリンさんが、含み笑いをしながら「さてさて、どこに居る架奈美ダンサーズが踊るかな?」と、楽しみに場内を見回していた。

一方架奈美ちゃんは、ピンクのスパンコールの衣裳に替えていた。
舞台中央、立ち位置で足踏みをしながらミディアムテンポのリズムに合わせて、右手、左手と順に肩の位置までパッ!パッ!と真横に腕を伸ばし、わずかにフィックスしながら踊りを進めて行く。その場でスキップをするような感じで垂直にジャンプしながら、右足を軽く外へ蹴る。そして同じように左足を外へ蹴る。ワン!ツー!ワン!ツー!と、連続する。少し濃い目のピンクのルージュが引かれた唇を、ピン!と張って口角をあげ、微笑みながらのダンシィングドール架奈美。

お待ちかねのダンシィングタ〜イム♪ 架奈美ダンスマニア?の方々、出番ですぅ! 花道脇にA氏、舞台正面合い向かいの壁際にB氏、それぞれ軽いめまいと妄想…失礼!夢の中、ファンタスティックな世界で、それぞれ架奈美ちゃんの振りに合わせて「シャキーン!」架奈美ちゃん大喜び! そう、今回のダンスは「こぶしくるくる」ではなく、「シャキーン!」である。

少し前かがみになり、右手と左手を交互に入れ替えながら、それぞれひじと肩にタッチして、最後に右に左に一方の腕を伸ばし、もう一方の腕をひじを張る様に少し後ろへ引き気味に曲げて、「シャキーン!シャキーン!」この時に顔をすまして、シャキーン! のときに斜め上へ向けるのがコツ♪

私は「タ」を叩きながら、あまりの楽しさに架奈美ちゃんを見ずに、架奈美ダンサーズをずっと見ていて、「タ」をしくじりそうになった。しかし、架奈美ちゃんはそんな私達の様子をステージの上から見て、面白がっていたそうだ。(笑)

そんな「シャキーン!」のステージが終わると、ステージは暗転。架奈美ベットの時間だ。しっとりとした曲に送り出されるように、架奈美ちやんは花道をゆっくりと歩いて来る。白いレースのような花柄の裾丈の短いベット着に身を包み、前盆に横たわる。たった一つのストロベリーに、とろ〜りとした白いミルクを贅沢に流して行くような、甘酸っぱいベットショー・・・

誰もが時を忘れて架奈美ちゃんを見つめる。一体誰を見つめているのかサラリとした笑みを浮かべ、柔らかく体を折り曲げた。ん〜♪ストロベリースマイル…決めのポーズで体を支える腕が、切ないほど細くきゃしゃに見えて、思わず胸がキュン!と熱くなる。場内に拍手が波紋の様に広がって行く。

架奈美ちゃんは盆に座ったまま手の平を上に向け、誘う様に右手を差し出す。その手の延長線上にメロメロになっている私がいた。架奈美ちゃんの濡れた黒い瞳が私を捕らえて離さない・・・

思わず私の右手が軽くなり、すーっと架奈美ちゃんと同じように腕を差し出した(なんかくれ!)そのまま同じポーズをしたまま数秒間フィックス。架奈美ちゃんはなごり惜しそうに本舞台へ帰っていった。(笑)

オープンショー♪

怒涛の如き手拍子の打ち鳴らされる中、元気いっぱいの架奈美ちゃんは、飛び跳ねるようなステップで登場! それぞれの席に座っているお客さんに、サービス、サービスの駄目押し。短いスカートの裾をバタバタとあおり立てながら、まぶしい笑顔のプレゼント。

お客様達は皆さん素敵な笑顔を頂いて、今夜は良い夢を見られる事でしょう。
お疲れ様でした架奈美ちゃん♪ ではおやすみなさい・・・

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【あとがき】

今回のDXK公演は、架奈美ちゃんにとっては98年の10月上に続き、二回目の出演でした。前回は初めてロックから飛び出して、外の劇場で踊るのがなんかとても不安で恐い・・・ なんて言っていましたが、今回は二度めなので、落ち着いてのびのびとステージを楽しんでいた。そんな感じに見えました。

私としてもDXKで「タ」を叩くのは、初めての事でしたし、架奈美ちゃんのために「タ」をたたいたのも初めてのことです。後日、架奈美ちゃんに「私のタンバリンはどうでしたか?」と、聞いたところ、「うん、上手だったよ!それに別な意味でも楽しかったしね(笑い)」と言っていました。

まぁ、誉めて頂けて大変うれしかったのですが、この日は私の「タ」の師匠がお見えになっていまして、師匠と並んで叩いていたので、多分師匠の「タ」の音が架奈美ちゃんの耳に入っていたのだと思います。

私の「タ」は、20年くらい前に買ってあった古くて、しょぼい音でしか鳴ってくれないもので、舞台までは聞こえなかったのではないかと思います。久しぶりに会った師匠は私が「タ」をたたいているのを見ていいました。

「あぁ・・・ また一人不幸な男を一人、劇場に送り出してしまった。(笑)」

はははっ! こんな事言いながら、師匠は何人この「タ」の世界に不幸な男を引きずり込んだのでしょうね(笑)皆さん大変おつかれさまでした。次週は川崎ロックにてお会いいたしましょう。ではまた♪