もずのわくわく劇場日記 No.5


2000/09/10(日) ショーアップ大宮 

渡辺理緒フューチャリングステージ 編


■ 渡辺理緒 嬢 現るっ !

音もない暗がりのステージのセンターに、薄く白い影が見える。
すると「おごそか」とも、「奇妙」とも聞こえる背景音楽と共に、光の中から渡辺理緒は浮かび上がった。その姿はパールメタリックのロングスリーブドレスに、白い手袋、手首のあたりからは白いクロスが長くそれぞれに翻っている。さらに白ベースの冠をかぶり、冠からブラウンの羽が長く立ち上る様に伸び、羽の先端はまた白く丸くなり、下がる様に止まっている。 靴はパールメタリックのハイヒールだ。

ステージ上にまっすぐ立ち、鳴り響く音楽に合わせて細身の体を揺れるようにくゆらせ、長い腕を空中に泳がせている。 ゆるやかなターンを重ね、ステージを移動する。冠の長く突っ立った羽が、天井の照明器具にこすれている。エキセントリックな空気が場内に満ち溢れ充満している。観客はまるで集団催眠にかけられた様に、我を忘れて狂わんがばかりの勢いで手拍子を打ち鳴らす。いや、すでに悶絶しながら別の世界へ吹っ飛んでしまったタンバリンマンも・・・

渡辺理緒は、そんな場内の光景が目に入っているのかいないのか、目を細めて微笑を浮かべ、ゆるやかな踊りを繰り広げ、もはやこの会場のカリスマとして観客達をひざまづかせてしまった。

音楽がアップテンポなものに変わると、突然シモテで冠を投げ捨て髪をほどき、背中を向けてジッパーを手早く引き下ろし、ドレスと靴も一気に脱ぐ。 
そしてドレスを脱ぎ捨てた渡辺理緒は・・・

ハイレグの白く装飾の施されたレオタード姿へと変身する。スラリとした手足、小さなヒップが目を引く。小柄な人だがバランスの取れたプロポーションが愛らしい。 髪をナチュラルになびかせ、先ほどとは違い、軽くジャンプを取り入れながらロシアのクラッシックバレー団のような華麗なターン。舞台を隅々まで広く使いながら、白いレオタードの渡辺理緒はステージの上を、泳ぐ様にスムーズに踊っている。

♪ビバ アラ〜ビアン ビバ ビクト〜リア ・・・と BGM が声高に歌う。

渡辺理緒は、軽やかに踊りながら微笑みは絶やさず、S字に「しな」を作り首を少しかしげてステップを踏む。そんな身のこなしがとても美しく、えもいわれぬ女性らしさをかもしだしている。そして・・・ レオタードと靴を Take off 。 ステージにおいてある黒い椅子の背もたれから、黒いレースのドレスを手に取り、シモテ側で客席正面を向き、袖を通すとおじぎをする様に下を向きながら、お腹下のあたりにあるボタンから順に一つづつ、ゆっくり掛けて行く。

そして最後に胸元の ボタンを掛け終えると、黒い椅子に座り、やはり黒いサンダルをきちんと履く。更に黒い羽で覆われたような大きい帽子を目深にかぶると、カミテ方向へt顔をねじり、右足を後方へ伸ばし左足は軽く曲げながらエレガントなポーズをとり、そのまま背中を反らせ、右手で帽子を押さえ、上半身を椅子の座面と水平くらいの高さに固定して、下半身を安定させながら、右足と左足をゆっくりと交互に自転車のペダルを漕ぐようなスタイルで動かしている。顔の表情がとてもファンタスティックだ。また細くきゃしゃな腕の角度、曲がり具合が見る者にいじらしくも切なくも映る・・・

もの憂いげで、アンニュイな曲に渡辺理緒は溶けこんで行くと、そこからベットショーが始まる。 渡辺理緒の深い精神世界・・・ステージからそろりそろりと、けだるそうに1歩づつ花道を進み、盆へと到着。目深にかぶった帽子の為に、鼻から口元しか隠れていて見えない。どのような表情をしているのか、想像するしかないが、どうやら目は伏せていて、渡辺理緒にしか見えない紅く、秘めやかな炎が音も無く燃えるのを見つめているのかも知れない・・・ 

夜の闇のような暗がりの中から一筋の光が、盆の上で一人孤独に横たわる渡辺理緒を照らし出していた。BGMとあいまって、時の流れが止まったかのような幻想的な空間がそこには存在した。 客席の誰もが息を殺し、押し黙ったまま渡辺理緒を注視している。ゆるやかな時の流れの中でカミテ側に背を向けて立ち、背中をずぅ〜っと、反らせて行き、頭が床に着くギリギリの所で一度フィックス。この時手は床につかず、左手は帽子を押さえ、右手は足のあたりに添えていた。このあたり、かなり見ごたえがあるチカラ技である。フランス語のBGM も良い雰囲気を出している。

とても綺麗な弧を描き、体の柔軟性を惜しげなく披露しておいてから、ジワリと頭を床につけ、そのまま滑らせながら徐々に背中をつけて行った。その滑らかな様子は安定感があり、実にセクシーそのものである。

盆がゆっくりと回る。目の前を渡辺理緒の顔が通り過ぎる。濡れたような艶をまとう唇が、時折少しだけ開き、真珠のような形の良い歯が見え隠れする。ゆっくりとして尚且つ正確な動きをするソロベット、そして前後に足を開脚しながら、右足のひざを折り立たせて、何を見ているのか遠くを見つめる。涼しげな目元、流す視線には、男心を揺さぶられる。

四つんばいになって腰を上げ、理性を失った自己陶酔の幻のなかで、遠く去って行こうとする心の恋人に追いすがるかのごとく、体を起こし手を差し伸べる。拍手が起こり、リボンが三方から渡辺理緒の頭上にクロスして広がる。さらにそのままの上体から、右足を一度後ろへ伸ばし、一呼吸あってから上半身をはべる様に伏せ、そのまま垂直に高く真っ直ぐ突き立ててしばしフィックス。BGM のサウンドも客席を刺激し、再び三方からのリボンと拍手の渦が惜しみ無く渡辺理緒へと送られた。

そしてゆっくりと体を戻し、脱ぎ捨てられていた黒いドレスを無機質なしぐさでつかむと、放心状態のような顔で、それを引きずりながらぽつり、ぽつりとステージへ戻り、中央の椅子へ再び斜めに体をよじる様に座り、ベットショーの導入時と同様に背中を反らせるが、今度の方がより角度が深い。右足は水平位置からひざを曲げ、左足は真っ直ぐ高く伸ばし、ちょうどすべての体のポーズが決まったところで、タイミング良く帽子がポロッ ! と脱げ落ちて BGM が終わり、ワンカット残して照明が消されて END となった・・・



渡辺理緒さんのステージを観劇していて・・・

今回の大宮公演で渡辺理緒さんに初めてお目に掛かった。
ボクが応援している「女王様☆彡 」と同期であり、お友達でもあるので、「女王様☆彡 」からは時々お話を伺っていた。それなので友達の友達はみな友達だって言う事で、ご挨拶方々観劇と言う事であった。(最初の日はね。後の二日間は、個人的に理緒さんのステージにハマッてしまった) だから最初から初対面と言うよりも、お久しぶりと言いたくなるような、親近感をいだいて最初のステージを拝見した。

ボクは正直ところ、渡辺理緒さんがこれほど素敵なステージを演じている人だとは、思っていなかった。理緒さんご本人の話では、「今回の出し物は女の子っぽいものをやって見ました。普段はもっと一般のお客さんが引いちゃうような、濃いものやっているんですよ(笑い)」とおっしゃっていました。

と言う事は・・・渡辺理緒はまだまだこんなもんじゃないぞぉ〜♪ って事ですよね。
これからも機会があったらって言うか、機会を見つけて ? 理緒さんのステージ楽しませて頂こうと思ってます。

渡辺理緒さんのステージの魅力

一言で言ってしまえば、身のこなしの繊細さ・柔らかさ・安定感・良い意味で自分の世界に陶酔して、独自の空気と言うか、オーラを発生させる。ダンスパートではどんなに常連さんや知り合いの人とかが来ていても、その事にまったく動ぜず、ステージに没頭している。もちろんポラやオープンでは、その分茶目っ気たっぷりに楽しませてくれます。

ベットショーなんて、絶品ですよ。演じられる踊り子って言うのか、上品でエレガントで、ふぁんたすてっく♪ 文句なし。まぁ、今回の出し物は特にそう言うところを強調している出し物なのかも知れないけど、ボクの一番好きなタイプのショー構成でした。



今週のショーアップ大宮 (9/1〜10)

今週のショーアップ大宮では、渡辺理緒さんだけに限らず、出演者みなさんとても素敵なステージを演じておりました。個人的にはお気に入りの香盤でした。ダイジェストでご紹介しますね。香盤順です。

1. 「美樹うらら」さん。当館、ショーアップ大宮所属の踊り子さんで、デビュー2周年を飾りました。おとなしい感じのアイドルさんで、真っ赤なドレスを身にまとい、ポケビの曲でオープニングダンス。ソフトボールくらいの小さなミラーボールを転がし、占いに使う水晶玉のような感じで、手をかざし何かを念じると・・・さて、この続きは何処かの劇場で見てください (爆 !) ポラ撮ったら、デビュー2周年記念のポストカードを頂きました。

2. 「広末順子」さん。初めて見ましたが、その圧倒的勢いに驚かされました。なんて言うか、「おどるぞぉ〜っ !」って感じで、激しく休み無く狂わんばかりに踊り続けます。あんなにずっと激しく踊ってて、10日間持つのかなぁ〜 ? ってボクの方が心配しちゃいましたが、広末さんは見事にがんばりました ! でも、背中にピップエレキバンが・・・(爆 !)楽日最後の方で、ポラを撮らせてもらいましたが、そのコメントには、「フゥーッ ! 終わったぁーって、感じ♪」と書いてありました。ボクにも実感として伝わってきました。

3. 「ハニーユカ」さん。先週は大阪だったとか。タッチのお姐さんです。ボクは結局三日間、毎日お姐さんのおっぱいを触り続けるという事態に・・・(爆 !) いつもかぶりつきにいる事が多いので、そう言う事になりました。話ていると面白い人で、血圧が高くて薬飲んでるとか、中年太りでお腹が出てきて困るとか、タッチしている事を忘れて話込んでました。しかし、楽日の2回目の時は、何故か「天狗まな板ショー」になっていた。なぜ ?

4. 「渡辺理緒」さん。上記を参照の事。

5. 「芦川美樹」さん。割りとおとなしくって、従順な感じの人。背が高いのでダンスは見栄えがある。黒のエナメルのロングコートに黒のロングブーツ、ショッキングピンクのエナメルの帽子。ポリスティクな感じのオープニングダンスで始まる。浅草ロック座で時々見かけるような場面だね。ベットショーでも手足が長いので、見ごたえがある。前髪をかきあげておでこが出ると、さらに「美人なんだなぁ〜」と思う。ポラの時も、毎回衣装を変えてくれるので、衣装を脱がせないで撮ると、同じポーズでも4通りのポラが撮れる。見た目からのイメージだけど、あんまり世間ずれしていない近所のおねえさんって言う感じが、新鮮。

6. 「宝生恋」さん。「ほうしょう れん」と言うそうだ。ボクは「ほうしょう こい」と読んでいた (爆 !)当館、ショーアップ大宮所属の人。デビューして1年半とか。とにかくマイクを握るのが好きな様で、歌うオープンショーをやっていた。良くしゃべるし、しゃべりのセンスもなかなか良いのだが、ちょっとクチが悪いかもね。フィナーレでマイク使ってご挨拶するときは、もう少し自重した方がいいですね。自分よりも先輩の踊り子さん達、同じ板の上に立ってるんだかね。ステージそのものは決して悪くないし、楽しめるものだから、ちよっともったいないよ。今のままじゃさ。

とまぁ、久々にハマリ込んだショーアップ大宮での三日間は、とても楽しいものでした。出演者のみなさま、素晴らしいステージ見せて頂きまして、ありがとうございました♪




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