もずのわくわく劇場日記 No.2


2000年7月30(日) 若松劇場編

女王様と言う名のあ・い・ど・る・・・♪

葵雪美



▼ なんてこった (;´д`)とほほ・・・

ベッドサイドに置いてある葵雪美の写真はフレームの中で微笑んでいた。このところ仕事に縛られ続けているボクは、日曜日だと言うのに月曜日に提出する書類の作成をしなくてはならない。

「タンバリン持って応援に来てね♪」と劇場へいざなう葵雪美♪のメッセージは、アイドル「そのもの」だった。どうしても劇場へ行きたい。そんな想いがボクをふるい立たせるのだった。

休日の早朝五時・・・無理やり目を覚まし、仕事で疲れきった体がきしむのをねじ伏せて起上がると、ボクはプライベートデスクに向かい、マルボロメンソールに銀のジッポーで火をつけた。

「さて、一刻も早く書類を取りまとめてしまわなくては・・・」

友人のM君からの情報では、11時50分には劇場入りしないと、一回目の葵雪美♪には間に合わないらしい・・・ マルボロメンソールの灰が書類の上に落ちた。「クソッ !」ボクはがむしゃらに書類作成に没頭した。時計の針は容赦なく回り続ける・・・
焦りながらもようやく書類の取りまとめが終わった。
その時すでに一回目の女王様♪のステージには間に合わない。 なんて事だ・・・

▼ 太陽のKOMACHI ANGEL ♪

猛暑と呼ぶになんの問題も無い日差しが大地を焼いている。ボクはタンバリンの入っているカバンを、パパが町内の福引で当てたチャリンコのカゴに押し込み、駅へのルートを真っ直ぐにペダルを踏み込む。

暑い・・・陽炎の揺らめくが如き街並みにチーズのように溶けてしまいそうだ。
♪〜あの娘は 太陽の小町〜えんじぇ〜るぅ〜 ( ̄ロ ̄;) はっ!? 
何を歌っているのだ、いかんっ ! 意識を喪失しているっ ! 
駅はこんなに遠かったろうか・・・

気が付くと御茶ノ水駅に到着していた。総武線に乗るのだっ ! 
ほ〜う・・・ 両国国技館かぁ〜 川だっ ! 船だっ♪ 小学生の遠足みたいで楽しい♪
えっと・・・ボクは何処へ行くのだったろうか。 会津若松・・・いや、船橋だった。
若松劇場はまだ行った事無いのだ。一体何処にあるのだろう・・・そっか、船橋だ・・・

▼ 船橋駅南口到着

車の騒音、照りつける太陽、雑然とした駅前広場・・・ これが船橋なのかっ !
って言うか、どこへ行けば良いのかわからんっ !
友人のP君によると、西武デパートの方へ行くとか言っていた気がする・・・
ともかく歩こう。んっ ? 私鉄の駅があった。行き止まりなのか ?
路地ばっかりなので、何だかよく分からんっ !

ともかく太い道へでた。R14とかって書いてある・・・
それにしても暑い。腹が減った・・・ おっ ! 吉野屋があるではないか。
冷房と牛丼に誘われて入ってしまった。しばし休憩。

さてっと ! 劇場へ行く前に葵雪美♪への貢物・・・・花束を買わなくてはならん。
何処に花屋があるのだろう。おっ ! あんな所に「長崎屋」が落ちているではないか。
そそくさと行って見ると、一階の片隅には花屋があるっ !
冷房に花屋・・・なんと「おあつらえ向き」な店だろうか♪ 取りあえずコーヒーを飲もう。(爆 !)

▼ 花屋にて・・・

「あのう・・・ 贈答用の花束を作ってください。」

ママ店員は無視。何と言う事だっ !
「贈答用の花束を・・・」 ママ店員はハサミの先をボクに向けて言う。
「いらっしゃいませ・・・どのように作りましょうか。」ボクは言った。
「ピンク系の花で、アイドル向けに作って下さい。」 ママ店員は無言で作業に取りかかった。愛想は良くないがテキパキとした手つきで花束をまとめて行く。
げっ ! ボクは焦った。女王様♪に叱られるぅ〜

「すみませんが、ユリの花は入れないで下さい。」しかしママ店員は言う。
「私はユリの花が好きなんですよぉ〜♪ それにアイドル向けだしね。」
どう言う事だ ? お客のボクが「入れるな」と言ってるのに・・・
結局、ユリの花が数本入ってしまった。女王様♪は大切な衣装に花粉が付くから、
ユリの花はNGなのに・・・ 

まぁ、いいか。ともかく出来上がった花束を持って若松劇場を探さなくては・・・

▼ 若松劇場発見 !

市民会館の所をどうたらこうたら・・・ と、プリントアウトしてこなかった地図に書いてあったような気がする。取りあえず、行って見よう・・・

えぇ〜っ ! ないよぉ〜 住宅街が続く・・・ どうしましょう〜 ?
まさか、真昼間から通行人に 「ストリップ劇場はどこですか ?」などと聞く訳にもいかない。かくなる上は女王様♪のホットラインにつなげて、お導き頂くしかないか・・・

「女王さまぁ〜 劇場が何処にあるのか分からないんですぅ〜」

いやっ ! 止めとこう。
きっと「ちゃんと自分で調べて来ないのがいけないんでしょ〜、待ってるから早くおいで♪」なんて優しく言った後、「私って、いじわるぅ〜♪」なんて笑われるのが落ちだろう・・・ 
女王様とアイドルの顔を使い分けるのが上手い人だからなぁ〜
「失礼ねぇーっ ! 頭の回転が速いって言ってくれな〜い (-_-メ)」
女王様♪の声が聞こえてきそう (爆 !)

やばぁ〜 こんな所でグズグズしていると、2回目のショータイムにも間に合わなくなってしまいそうだっ ! トボトボと汗をかきながら歩いていると、何だあれは !一枚のポスターが目に入った。おぉっ ! 若松劇場のポスターではないかっ !そしてその少しばかり先に目をやると、あったぁ〜 ! 劇場発見 !
時間的には・・・うん、間に合うぞっと !

▼ 涙のタンバリン (;´д`)とほほ・・・

ボクは花束を引きずり、入場した。
場内はトリのおねえさんが踊っている所らしかった。
なんて美しい人だろう・・・ プロポーション抜群じゃぁ〜 この人見たら帰ろうか。いや、そんな事言ったら女王様♪が噴火する・・・ あぶねぇ〜

中途半端にお会いするのは嫌なので、一回目のフィナーレはマルボロメンソールに火をつけて休憩することにした。ロビーにいるよ〜 じょうおうさまぁ〜♪

そして本日2回目のショータイム♪ のアナウンスと一緒に場内へ入る。
一人目の人が終わり、いよいよ葵雪美♪のショータイム。
o(^o^)o ワクワクですぅー♪ 

BGMにのって葵雪美♪が登場した。黒のエナメルのホットパンツスタイル♪
おや ? 何か変だ ? さっきまでいた何人かのタンバリン職人の人達が誰もおらん。
えぇ〜っ ! 女王様♪が折角踊っているのに、タンバリンいないのぉ〜
そんな淋しい・・・ ど〜しよう・・・ ボクが及ばずながらタンバリンやるしかないか。こんな時に限ってP君なんでおらへんのォ〜 まいったなぁ・・・

ボクはカバンから封印されているタンバリンを引っ張り出す事になる。
でもなぁ〜 タンバリン叩くの好きなんだけど、下手なんだよなぁ〜 と、気後れしていたのだが、女王様♪には聞こえない様に (?) 叩き始める。

しかし・・・タンバリンが、ボク一人なのか・・・
 ( ̄口 ̄;;)がぁ〜〜ん! ど、ど、どうしょう〜

ボクにはソロタンバリンでは、荷が重い・・・「鈴」にすれば良かったな・・・
違うか (苦笑) ( ̄ロ ̄;)はっ!? リズム壊れてる・・・ 女王様♪は ?
聞こえない振りして、自分の仕事を続けている・・・

女王さまぁ〜 曲目変えて〜 ♪だから その手を 離して〜 の方が、ボクには叩きやすいんですよォ〜 なんて、言ってみても無理か・・・
ヨタヨタと頼りないタンバリンが場内に響く中、葵雪美♪は舞台袖へと消えた。
(ー。ー;) フゥ〜 これじゃぁ女王様♪ に叱られちゃうよ・・・
自己嫌悪に落ち、息消沈しながら舞台では葵雪美♪がベット演技に入った。

ボクはボ〜っとしながら、葵雪美♪のベットを見ていた。
髪を切って短くなった葵雪美♪の顔が、遠くに見える・・・ 肩口のあたりをサラサラと赤い髪がすべる。 May ボクの好きな曲だった。
パイパン大会かぁ・・・ そう言えば葵雪美♪も、つるんつるんだね・・・
でも、全然違和感ないや・・・ きっと似合ってるんだろうな〜
不思議な人だなぁ〜、何をやってもサマになってしまうなんて・・・

▼ ポラショー

今日はジョークで 「Mっ !」って、言おうかな〜 なんて考えていると、女王様♪ が出てきた。頃合いを見計らって、「はぁ〜い♪」と女王様♪の目を見てから、花束を引っ張り出し、ボクも手を上げる。前盆へ行くのに手間取っていたら、他のお客さんが先に撮っており、ボクは花束持って、一時停止・・・ カッコ悪ぅ〜

やっとボクの番が来た。おもむろに花束を差出しながら、五百円玉をだすと女王様♪から、「今日は3回目まで ?」 あちゃぁ〜 実は、ボクは明日の仕事のために、2回目のフィナーレを見たら帰らなくてはならないのだった。

「すみません・・・フィナーレ見たら帰ります・・・」
「えっ ? そーなの ? 一回だけ ?」
「はい・・・ 申し訳ございません・・・」
「別にいいけど。」

M と言う前に女王様♪ は、ボクが贈った花束を胸に抱き、ポーズしてくれたのだった。そして何も言わぬうちに、ボクの撮ったポラをカゴに入れ、持ちかえったのだった・・・ 

▼ フィナーレ そしてお別れの時間・・・

ここ若松では、フィナーレで踊り子さんの一人がMC をやる様だ。
とてもノリが良い。劇場も思っていたよりも、ずぅ〜と良い劇場だった。
今日は仕事の関係で、短い間しかいられなかったが、とても満足できた。
ボクの劇場のテリトリーがまた一つ広がったようである。

そしてフィナーレがにぎやかに行われている中、葵雪美♪はボクを見つけ、先ほどのポラを差し出している。ボクは急いで葵雪美♪の元へ駆け寄りて受け取った。おや ? 何かメモが添えられているようだ。ボクは自分の場所へ戻り、誰にも見られないように、ポラとそのメモを一人そっと広げて見る。

「お花ありがとう♪」なんとっ ! 女王様♪が・・・ (涙)
さらにポラには、メッセージとたくさんのシール・・・
「シールはタンバリンに貼ってね♪」えぇ〜っ ! それって、タンバリン叩いていいって事だよね ? 違う ? シール貼るだけなのかな ??
どーなんだろ ? ん・・・ うやむやにしておこう (爆 !)

泣かせてくれるよなぁ〜 葵雪美♪は・・・
またいつの日か会える事があったら、タンバリン叩かせてもらおう。
そして、ボクにとっての若松劇場での一日は終わった・・・




[ INDEX ] [ 観劇日記 ]