もずのわくわく劇場日記 No.13


2001/06/10(日) 川崎ロック

「雨宮琴 嬢・酔拳」


■ 熱烈歓迎中国娘

カミテ側に椅子をスタンバイしてそれに後ろ向きに座っていた。そしてBGMが流れ出す。
日本語の歌詞だが中国風の歌。

♪〜娘が〜い〜る〜 ライトが当てられるとピンクの長いベールの被り物にピンクの衣装、下には黒のカンフーズボン。帽子からつながったベールの被り物の感じからパット見、アラビアンかと思ったが出し物はチャイニーズであった。

一曲目は優しい動きの優雅なダンスを披露。私はこの雨宮琴嬢は、初めてお目にかかるのだが、最初に顔を見たとき、「安達祐実」←字違う ? さんかと思った。同情するなら金をくれ ! それはともかく・・・
そして中々綺麗に踊る踊り子さんだとも思う。

二曲目には昔懐かしい 山口淑子こと、李香蘭のヒット曲「イ○ライシャン」(^。^)

で、ピンクのベールや衣装のスソを軽やかに揺らして微笑みながらの心和むダンス。とってもいい感じ♪ お父様方にはステージと曲を鑑賞しながら青春時代を胸にフラッシュバックさせながら、目を細めている人も居たのではないだろうか (微笑)

と、そんなことを考えながら平和な舞台を見つめていると ! 曲が変わってハイテンポな緊張感のあるものになった。

カミテの椅子の所でピンクの衣装を素早く脱ぎ捨て、カンフーズボンだけになると、裸の上半身が妙になまめかしく目に映る。なんかどきっ ! として気がつくと、もぎたてのレモンを二つ並べたような雨宮琴嬢の可愛らしくも美しい胸に目が釘付けになってしまった。と言っても、いやらしい目ではなくて、気恥ずかしいと言う感覚。

そして素肌の上に黒の中国服を素早く羽織る。ブルースリーと同じ服装だね。
そして椅子に腰掛けると、ひょうたんを取り出して手に持ち、口にさっと持って行く。
そしてうつむきかげんから一気にあおる感じで顔をぐいっと上げ、ひょうたんに入っている酒を飲む(ふり)。

お〜っと ! こ、これはっ ! ブルースリーではなく、ジャッキーチェンだ !
そう、飲むほどに酔うほどに強くなるまさに「酔拳 !」

この場面、ルーズにひょうたんから酒を飲むのではなく、くいっくいっっとメリハリをつけて演じているところが実にうまい演技。細かい所にも神経の通った深みがある。この踊り子ただものではないぞ ! 要注意だ !

一口、二口ひょうたんから酒を飲むと、椅子から立ち上がり、ぐるぐるターンをしながらカンフーの型 ? を演じる。その素早くキレの良い激しい動きに目を奪われる。う〜ん、一口、二口飲んだ酒でもあれだけ動き回れば、そりゃぁ〜酔っ払うぜよ。

何をか言わんや、この場面のスピード感には目を見張るものこれあり。
いささかのミスもなく、ほぼ完璧な演技に興奮する。

BGMのゆっくりとなるところで再びひょうたんから酒をあおり、また曲のテンポが速くなるとぐるぐるターンをしながら酔拳 !

うわっ ! シモテで右手にひょうたんを持ったままバク転 !
手を着く瞬間にちゃんとひょうたんは放していた。

ちょっと表現的には不適切かもしれないが、舞台狭しと酔拳で乱舞するその様は、まるでネズミ花火のようだ。いや、そのくらい素早い動きだったと言いたいだけ。

そんな場面が終わると曲が変わりベットショー。

カミテ側からそろりそろりと、薄いピンクの長襦袢で、手に桜かな、梅かな、いや、チャイニーズの出し物なので「桃の花さく小枝」と言う事にしておこうか、その小枝を胸の位置でさりげなく手に持ち、微笑しながら出て来る。

桃の花としたのは、「少女の初恋のような淡い恋」をイメージさせる優しい感じがするし、ベットでのストーリーに対しての象徴的な意味合いを暗示している気がするからだ。だったら桜だろう ? って ? 甘いっ ! 甘いなぁ〜

もちろん桜でもイメージはあるのだが、出し物の設定は中国だよ、日本なら桜だろうけどさ、桃の木って言うのは中国の原産で、バラ科の木なんです。それに、「桃色」って言う言葉には「男女の道ならぬ恋愛」って意味もあるんです。果たして雨宮琴嬢がそこまで踏み込んでこの小枝を使ったのかは分らないが、センス抜群にいいよねぇ〜 

で舞台の話へ戻ると、客席に向けかわいらしい微笑を浮かべながら、花道を中間くらいまで歩いて来ると、そのあたりのお客の手近な一人へ、その小枝をそっと渡す。

意味の分らないお客の場合大抵うろたえているので、雨宮琴嬢は微笑みを絶やさず小さな声で「これ持っててください」とささやいていた。

そして盆にたどりつくと静かな表情で盆にはべる。
一人の少女が思い詰めたような顔でピンクのライトに浮かび上がる。その小さな胸の中に抱く痛みとは、果たして何なのだろうか・・・ 少女は一人ぼっちの心の宇宙で泳ぐ。

人を愛する気持ちって誰にも止められない、邪魔できない。愛してるって言葉をあなたに言えても、みんなの前では口に出来ない。人を好きになるのに理由なんかない。生きているのに理由がないのと同じだよ。たとへ誰も祝福してくれない愛でも、私は平気。でも愛しているからこそあなたを困らせたくないんだ・・・キレイな愛は綺麗なの ? 今しかないから今行こう・・・誰の言葉もくだらないし、いらないよ・・・何も怖いことはもうないから・・・

少女は襦袢に巻いている紐をゆっくり首に巻きつけ、悲しい微笑を浮かべながら両手にチカラを込めて、自らの手で叶わぬ愛に終止符を打つ・・・

息をつまらせ、意識を失いながら盆の上で首にヒモを巻きつけたまままばゆい光の中、究極のブリッジ、さらに身体をのけぞらせ、ポーズ。う〜んたまらん・・・
道ならぬ恋の幕切れに私は思わず胸を詰まらせ涙を不覚にも流す・・・
ふと気がつくと、花道を挟んで合い向かいにいたおじさまに見られ、「げっ ! 」恥ずかしい・・・とあわてて涙を指でぬぐい、知らん顔して雨宮琴嬢を再び見つめる・・・

雨宮琴嬢は盆でのベットを終わり、立ち上がってゆっくりとバラードに合わせて花道を歩き始めると、先ほどお客さんに渡して置いた「桃の花咲く小枝」を微笑を浮かべて受け取り、舞台へと戻って行った・・・



編集後記

いやいや、参ったねェ〜 (^。^)
今回初めてお目にかかった雨宮 琴さん。見たところまだお若いのにこれほど「濃い」ステージをやってくれるとは、思っても見ませなんだ。「酔拳」と言う意表を突いた出し物に加え、しっかりとしたダンス・表現力・演技力・・・文句なし ! 前半の素早い動きもさることながら、ベットの美しさにはホント感動しました。とにかく、身体の柔軟性が優れていて、身体のどっからでも・どこまでも曲がっちゃうって感じですね〜

思わず私は歌いたくなりました。
♪ かわいい顔してあのコォ〜 割りとやるもんだねとォ〜 って、かなり懐かしいあみんの曲・・・ (爆 !) 私はこのすごいコを記念にと、ポラを撮らせてもらいましたが、この時の衣装がセーラー服 (あは♪)

似合うって言うより、さっき授業が終わって学校から帰って来たとこって言う感じ。そしてまた私はウケ狙いの悪いクセが出て、「ピン札入りましたぁ〜」って言いながら紙幣を琴嬢に渡すと、あはは〜♪ と笑いながら、投光室に向かってオウム返しに「ピン札入りましたぁ〜♪」と大きな声で言う。

すると、投光室から変な "ま" があいたのち、マイクで「ピーン ! 」だってさぁ。場内のお客たちは「・・・・・」にわかに吹き込む北風に川崎ロックは凍りつく (爆 !)
雨宮 琴さんは「さぶぅ〜 !」と苦笑・・・
不揃いなバラバラとした冷たい笑いが川崎ロックの床を這う・・・
あははっ♪ 

また、この日の4回目では、P×2シスターズのショーの準備が整うまで、ポラの時間を使って、お客からのリクエストに答え、バク転の練習 ? 雨宮 琴さんいわく・・・

「じゃぁ、舞台から盆まで何回バク転出来るか試してみるね !」と、舞台中央に立ち、い〜ち、にぃ〜い、さぁ〜ん・・・とお客さんが声を出してカウントしたら、結局4回転と半できましたね。んで、ちょっと戻ってもう1回サービスにバク転した所でチームの準備が整い、終わりになりました。 

ホント楽しませてもらってありがとうでした。


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