もずのわくわく劇場日記 No.23


2001/11/18(日) 川崎ロック

「渡辺理緒・LA POLICIA (ラ・ポリシィア) 編」



本日の香盤
(もずの観劇・2回目トップから〜4回目の渡辺理緒さんまで)

  1 河夏夜(デビュー)P
  2 桜りほ(祝1周年:〜30)P
  3 渡辺理緒(〜30)P
  4 五木麗菜(11誕生日)S
  5 葉山小姫(25誕生日:〜30)P
  6 吉野サリー(28誕生日:〜30)P



■ 渡辺理緒 編 ( LA POLICIA )

ドンドンチャ ! ドンドンチャ ! ドンドンチャ ! ・・・太鼓とハンドクラップが闇の中にこだまする。聞き覚えのある曲のイントロダクション・・・
そう ! クイーンの名曲だ ! どうやらこの新作「LA POLICIA」は曲先行でのオープニングのようである。

シックな照明がステージに当てられると、カミテから渡辺理緒が登場する。その出で立ちは如何なるものか。細身のボディーラインを浮き立たせる黒いエナメルのコート風ロングジャケット、胸の辺りからシルバーメタリックの装飾が入っている。そして足元は黒のダンスショートブーツ。カカトはこの手のブーツとしては割りと高め、4cmくらいか。

更に頭上にはやはり黒のエナメルでアメリカンポリス風の帽子でコーディネートされている。髪は帽子の中へ入れずに、軽い感じで後ろで束ねてあった。そうそう、手にも黒のハーフグローブをして、マニキュアは黒かと思ったらデュープメタリックレッド。遠目で見ていると黒のように見える・・・

おや ? この衣装は今までにも新庄愛さんとのチーム「ザ・きてるワンツーシスターズ」で見た事あるぞ ? と ! 思いきや良く観察すると・・・
( ̄ロ ̄;) はっ!? ち、違う ! どこがって、シルバーメタリックの装飾柄が、以前のものはお花の柄。今回のはカエデの葉っぱ風模様。みなさんは気が付いただろうか・・・

さて、衣装の話はそのくらいにして置いて、オープニングシーンへ戻そう。
BGM のハンドクラップに合わせて客席からは、手拍子がリズムを刻む。渡辺理緒はカミテからシモテを正視したまま、顔を真っ直ぐに向け無機質でクールな表情。足元のダンスブーツは、ワンツースリー ブレイク ! ワンツースリー ブレイク ! と三歩進んで短く立ち止まる様にステップを踏んでいる。リズムにシンクロして歩行する感じだ。

ダンスは主に腕でこなし、ワンツースリー、アイーン ! と、ポーズを短くフィックスさせるものである。そのようないくつかのパターンをリフレインしながらステージ上をクールに歩きまわる。カミテからシモテへ、シモテから花道、花道から盆へ、盆から花道そしてカミテサイドヘ・・・ 

ここでのポイントは、あくまでも冷酷なまでの冷たい顔の表情だろうか。
渡辺理緒はその切れ長の目を更に細めて踊っているが、その瞳には冬の夜空に輝く星の瞬きにも似た光が私には見えた。

やはりこの出し物もストーリー物のようだ。今回も以前のピンクマーメイドのレポ同様、ステージのビジュアルを見つめつつ、私のイメージしたストーリーをオーバーラップさせて進めて見よう。

オープニングの衣装の中で一番目についたアメリカンポリス風の帽子に着目し、そこからストーリーを立ち上げてみる。

------ この街は荒廃していた。窃盗・強盗・殺人は日常茶飯事、市民の平穏な日常生活は絵に描いた餅でしかない。もちろんこの街にもポリスはいたが、凶悪な者共のチカラに押され、その存在感は無いに等しい。市民の誰もがポリスには失望していた。だがある時、どこから配属されたものか分らないが、一人の女署長がそんな街にやって来た。

もちろん、そんな女の署長などに期待を寄せる市民など誰もいない。この街に巣食う無法者達は話のタネにすらしなかったのだ。だがこの女の署長は、今までのポリスとはだいぶ毛色が違い、本当にこの女署長はポリスの人間なのか ! と思わせるような冷酷かつ徹底した手法で、あっと言う間にこの街の治安を回復・取り戻してしまった。

もちろんそうは言っても完全に無法者達を街から追い出した訳ではないが、その冷徹な手法は無法者達を震えあがらせ、恐怖を抱かせるには充分であった。女署長の彼女が街を歩けば、ストリートのドブネズミ達は物陰に隠れ、ハーレーダビットソンにまたがったヘルスエンジェルスの群れは、「あの女では相手が悪い」と郊外へ走り去って行く。

しかし市民達は、今までのポリスでは成し遂げられなかった治安の維持・回復に対して、その手法はともかく、彼女の実績を賞賛し、彼女をたたえる歌を歌うのであった。

♪ We Will,We Will Luck You ! Everybody,We Will, We Will Luck You〜 !

さて、話をステージへ戻そう。
黒いエナメルの衣装でひとしきり踊った渡辺理緒は、二曲目のBGM が始まると、帽子を脱ぎ捨て、更にノースリーブのロングジャケットを脱ぎ、そのジャケットをサラリ ! と肩に背負い、勢い良くステージへ飛び出して行く。そして花道を小走りに進み、ポーカーフェイスのまま盆へたどりつく。その様は、まるでパリコレのファッションショーのスーパーモデルの様であり、抜群にカッコ良い♪

曲は気持ち良くタンバリンの叩けるヘビメタリックのイカしたナンバーだ ! ハイテンポなリズムに突き刺さるディストーションギター ! ハイテンションのスピーディーなダンス ! 両手のコブシを握り、顔の前でそれをトントン ! 叩き合わせる。マロンカラーの髪が激しく揺れている。小股の切れ上がった美しく長い足は、32分音符のステップを繰り出し、川崎ロックのステージの床を攻撃する ! エナメルの黒い衣装が浴びせ掛けられる照明の光を反射させ、きらめき、そして渡辺理緒の身体の凹凸をくっきりと滑らかに浮き立たせている。

この辺りの振り付けは、以前の新庄愛嬢とのチームダンスの中からピックアップされた感があり、ふとカミテのソデから新庄愛嬢が飛び出して来るような錯覚を抱かせる。もしかしたら新庄・渡辺のご両人で共同開発した振りなのかもしれない (本当かァ〜 ?)

------- しかし市民達は、今までのポリスでは成し遂げられなかった治安の維持・回復に対して、その手法はともかく、彼女の実績を賞賛し、彼女をたたえる歌を歌うのであった。

♪ We Will,We Will Luck You ! Everybody,We Will, We Will Luck You〜 !

女署長の彼女がストリートをプライベートで歩いている時も、彼女を見つけた人々はこの歌を歌うありさまだ。ある意味、彼女はこの街の独裁者であり、市民的ステイタスとも言えた。

「 We Will Luck You ! 」その言葉を聞かされる度、彼女は背中に悪寒が走り立ちくらみを起こしそうになる。彼女にとってその言葉は決して「Luck」なワードではない。むしろ「 Hard Luck 」なワードだった。なぜ ?
彼女は独り心の中でつぶやく・・・

「私はアドルフじゃないわ ! 確かに戦闘服を着ている時、自分は悪に対して冷酷・残忍な機械じかけの鬼になる。任務を遂行するためには、どんな手段も選ばない ! そしてその結果、この街のみんなは静かで平穏な生活を取り戻した・・・ 幸せな事ね。でもプライベートでは私もこの街の住人よ。一人の女なのよ ! どうしてそんな眼で私を見るの ?! 辛いわ・・・ プライベートタイムにまで戦闘服は着ていないのよ ! 」

彼女が職務に忠実であればあるほど、市民の賞賛は高まる。だが・・・

「今度のポリスガールは大した者だ。この街の大掃除をしてのけた。今まで男のポリスでさえアウトローを怖がってこの街をとっとと逃げ出してしまったと言うのにな。まさに鉄の女さ。完璧だが愛嬌も可愛気も無いね、むしろ怖いよ。女としては最悪かもな。あははははっ ♪ 」

彼女はいつの頃からか、こんな市民の会話を背中越しに聞くようになっていた。そんな言葉を聞いたとき、彼女はヒザから崩れ落ちる思いがした。
戦闘服を脱いでひとりの夜、部屋で椅子に座りワイングラスを傾けている。キャンドルの灯かりにグラスをかざすと、真っ赤なワインの色が彼女の「女」の部分に火をつけた。その火は酔うほどに飲むほどに大きな炎となって行く・・・

さて、ステージはスローテンポのヘビーメタルな三曲目が流れだし、ドロドロとした雰囲気がかもし出されると、渡辺理緒は黒のエナメルの衣装のフロントジッパーを粘っこく引き降ろす。ゆっくりと左右に引き裂かれるように、黒い衣装は分れ、その下からまぶしい素肌が現れて来る。最後まで引き降ろされると、肩から Take Off 。立ったまま客席に背中を向けると、そのままツナギになっている衣装を、上半身を折り曲げて足元まで下げて行く。

カミテのソデ近くにスタンバイされた椅子で、真っ赤なヴェールの衣装を身に付け、とかれていた髪を再びまとめ上げ、髪用のクリップで止めた。そしてエナメルの真っ赤なピンヒールを履き、衣装を整えるとその椅子を持って盆へと進んで行く。その椅子の上には、真っ赤なエナメルのポリス帽子が乗せてある。この衣装を詳しく述べると、シースルーになっている真っ赤な布が2枚、襟首のところで止められているだけの物であり、それ以外の部分は一切止まっていない。手首にはルビーのブレスレットをしていた。

盆に出ると曲が変わり、4曲目。ちょっと静かでクラシカルなギターのフレーズのイントロが流れるが、ドラムのリフがタタタタン ! と響くと緊迫感のあるベースの低音が、ドッ、ドドドン ! とリズムを刻み、オーヴァードライヴの効いたギターがソロを奏で、それがツインリード、更にギターオーケストレーションに・・・ そして今回の理緒ベットは、盆の上に椅子を置いて、その椅子の上でベットを演じるものだ。

ステージ上ならともかく、盆の上では椅子の周囲にわずかばかりの床があるだけで、多分、渡辺理緒の目にはすぐ真下は客席と言う、あたかも断崖絶壁の上で踊っているような感じに見えるのではないか ? 恐らくそんな緊張感の中でベットを踊る事にエクスタシーを感じるのかもしれない・・・

椅子の背もたれに足を掛け、背中を座面に密着させながら両手を宙に泳がせ踊る。頭を盆の床に付く位に反らせ、アクロバチックなベットを演じる。
これって、身体が固かったら椅子ごと、もんどりうって客席に転落するだろうな・・・ステージではこのパフォーマンスをよくやっているけれど、まさか盆の上でやるとはね、驚いた。

椅子の上でのベットパフォーマンスは更に続き、難易度の高いウルトラ E クラスの技が次々と飛び出して来る。おぉ〜っ ! おぉ〜っ ! と驚いているうちに椅子の上にゆっくりと立ち上がる渡辺理緒。足元はピンヒールだ !
やわらかな座面の上に不安定なピンヒールで真っ直ぐ立ち上がるとは・・・なんてデンジャラスなんだろう ! 両腕を肩の位置で水平に広げ、タイタニックのポーズ ! 顔も真っ直ぐ正面に向け、視線は遠くを見つめていた。

------ その火は酔うほどに飲むほどに大きな炎となって行く・・・

椅子にもたれかかり、火照る体を持てあましている今の彼女には、鉄の女署長の影は見えない。ただ切なく淋しく悲しい女が一人、固い椅子を相手に自らを慰めている哀れな姿だ。彼女はいつかどこかで読んだ東洋の国の本に、こんな一節があった事を思い出していた。

「やわ肌に 熱き血潮も触れも見で 淋しからずや 道を説く君・・・」

与謝野晶子が詠んだ歌だった。おおよその意味はわかっていた。こんなに燃えている私を抱く事も無く、なぜ人の道を説いていられるの ? 平然としていられるの ? なんて残酷な・・・人としてよりも今、一人のただの男として私を満たして欲しいのに・・・

「私も同じよ。鉄壁な女署長としては誰もが賞賛してくれても、普通の女としては誰も私の事を見つめてくれない。任務に忠実であればあるほど、男達は私を避けて行く。女としては誰も誉めてくれないし、最悪だなんて・・・
誰か私を抱いた事あるの ? 最悪かどうかなんて、一度でも試した事ある ?!

男なんて身勝手だよね・・・ふふふっ、何もしないうちから女の価値を決めつけるなんてさ。私の事を鉄の女と言うなら、その鉄の女を熱くして溶かしてしまう情熱的な男はこの街にいないのかしら・・・
あぁ、愛が欲しい・・・私は愛が欲しいのよ ! 」

突然テーブルの上の電話が、けたたましい音を立てて鳴り響いた。

「署長 ! 若い女が殺害されました。どうやらレイプ殺人のようです ! 」

彼女はルーズに握っていた受話器をギュッ ! と、握り直した。
レイプ殺人 ? 卑劣だわ ! 許せない ! 鉄の女署長には近付けもしないクズ男のクセにさ ! そう吐き捨てる様に一人つぶやくと、

「分ったわ、今すぐに行くわ。」

手短かに答えると、彼女は戦闘服に着替えた。

「こんな夜にまた鉄の女署長に戻るって訳ね。たくましいね、あなたはそう言う生き方をこれからもずっと続けるつもり ? 最悪な女と呼ばれても ?
それでもいいのね ? 」

壁にかかっている鏡に写り込んでいる自分に向かって、そう話かける。そして部屋のドアの前に立つとクルリと身を翻し、愛を欲しがっている哀れな女の残像に靴のカカトをそろえて敬礼をし、しがみつく何かを振り払うようにドアを開け、部屋を出て行くのだった・・・

曲がフェイドアウトして変わり、5曲目。ブルース調の悲しげなバラードが天井から吊り下げられたPA スピーカーからスモークの様に流れ出す。クライマックスを暗示するイントロだ。渡辺理緒は、椅子から降りて盆の床に立つと、真っ赤なポリス帽子を頭に被り、切な気な表情に眼を細め、遠く遠く視線を投げかけると、ズバッ ! と両腕を前方に差し出す様に広げ、愛が欲しいー ! と、訴えかけるのだった。その想いは哀愁を漂わせ、まったく痛々しいほどであり、見る者に憐憫の涙をさそう。

差し出している両手の手のひらをグッ ! と握りしめ、震わせながら引きつけるようにゆっくりとヒジを曲げ、顔をやや斜めに傾けて、想いの叶わぬ悔しさ、悲しさ、心の痛みを切々と表現している。圧巻 ! 拍手が惜しみなく浴びせられた。

そしてチカラ無くたたずむと、ゆっくりと右手をこめかみにあて、敬礼をした。そのまま数歩あとずさりをすると、身体を反転させてステージへと戻って行き、ステージ中央にたどりつくと、再び身体をひるがえし客席へ向かいポーズを決め、フィックスさせたまま照明が落とされて END となった。



編集後記

今回のレポートもまた、「もず」は暴走しています (爆 !)
イメージストーリーとごっちゃになってて読みにくかったですか ? (^。^)
でもまぁ、これは「もず」のスタイルですよ。ストリップエンタテイメント ? と言えるかどうかは分りませんが、いつもレポートを書く時、そんなものを意識しながら書いてます。

で、今回の渡辺理緒さんの新作「LA POLICIA」は想像していたよりもずっとカッコ良くて、もずは満足出来ました♪ちなみにタイトルの「LA POLICIA」と言うのは、カリーナさんによる命名です。(カリーナさんて誰 ?) んで、文中に WE Will Luck You と書いていますが、これは「Luck」ではなく、「Rock」の間違いじゃないか ? と言うご指摘があるかも知れませんが、もずは日本人なので、「L」と「R」の発音の区別が付きません (爆 !) と言うか、ストーリーを書くのに「Luck」の方が都合良かった・・・(?) だけの話です。

それにしても、ベッドからエンディングにかけてのクライマックスシーンは、抜群に良くて、もずはうなっちゃいました♪ この出し物では、前半の黒のシーンと後半の赤のシーンの二部構成って感じで、「黒」と「赤」と言うのが一つのキーワードになっていますね。これをどのようにイメージするかで、見る人によりストーリーの受け止め方が変わって来ると思います。

多分、もずのイメージしたストーリーとは別に、このステージを見た人の人数分だけストーリーの数もあると思います。それがまた一つの楽しみでもあります。他の人はどんなストーリーをイマジネーションしたのかな ?
なんてね。

なんかこの日の理緒さんは、風邪を引いて熱が50度もある・・・(爆 !) と言ってましたが、そんな感じにはとても見えませんでした。むしろいつもよりもファンデーションが顔によくなじんでいて、とても綺麗でしたヨ♪ 

そう ! それに最初に理緒さんが盆の方へ出て来た時、あれっ ? と思った事がありました。それは、理緒さんの唇が、いつもと違うんです !
いつもなら、唇の輪郭を濃い色で描いて、その中を薄いピンクで塗っているのに、今日は普通に赤く塗っていたんです。

もず的にはこの時の赤い色が好きですね。理緒さんて、髪の色がいつも茶髪なので、ピンクの薄い口紅だと、全体的に見て顔の印象が弱いなぁ〜って思っていたんですけど、今日の赤の口紅はクッキリ♪ としていてマユやアイラインが浮き立って見えて、とても感じいいです♪ 別にここでもずの好みを言ってもしゃーないですが、今まで以上に理緒さんに惚れ直した ? って自爆してます。あははっ♪




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