もずのわくわく"遠征"劇場日記 No.76-6


2003年 7月 13日(日) ニュー道後ミュージック

「ステージレポ・夏樹るか嬢 編 」その6




時代は良く分らない・・・
ただここはアジアのとある国の、とあるうらぶれたアパートの一室。
おそらくは女性の一人住まいである。
お金持ちな女性・・・ でもなさそうだが・・・
少なくともここの住人は充分に今の暮らしに満足しているようだ。
ただ一点、この住人に赤い花束を抱えてチャイムを鳴らす訪問者がいない事を除いては。

ではそんな彼女の暮らしぶりを少々のぞき見してみよう。
足元が悪いので、気をつけてくれ。それと、くれぐれも彼女に見つからないように !
ほらあそこ ! ナルシストな彼女が今日も一人で・・・ ふふふ♪

夏樹るかは、オリエンタルなカウチに横たわっていた。
エキゾチックな紫の煙の揺らめく部屋の一室で、まったりとした時を楽しんでいる。
ハァ〜 なんてあたしはイイ女なのかしらん♪ うふふふ♪

体をねじるようにしてゆっくりと立ち上がると、朱のチャイニーズドレスがあでやかに
シルクの光沢を浮き立たせる。頭には手まりのような髪飾り、そして小さめの蛇の目傘
を持ち出して広げ、そっと肩に寄りかけるようにしてそれを射す。

一歩、二歩・・・ 歩いては立ち止まり、その度にニッコリと微笑を浮かべた。
まるで、彼女に幾千の誘惑の視線を投げかける男達の群れの中を、これみよがしに挑発
しながら歩く淑女を気取っているかのようだ。

ナルシストな彼女の見る夢は、きっとそのようなものなのだろう。
たった一人の部屋の中で、彼女は有頂天になってそんな風に歩き回っているのだから。
君はどこの誰よりキレイだよ。そうさ、まるでボタンの花が風に揺れているみたいに
あぁ・・・君の前ではボタンの花さえ色あせてしまうかも知れない・・・

彼女の頭の中ではそんな言葉が堂々巡り、いよいよ彼女のモノローグはスポットライト
を浴びて悦に入る。あはは♪ うふふふ♪ ・・・ご満悦♪

いいオンナの条件、あでやかな服を身にまとい、ほんの飾りの日よけ傘、しゃなりしゃ
なりと歩いては、どんな男達の誘いにも乗らず、涼しい顔して・・・ そうそう、お酒
なんかも飲んじゃったりしてネ♪

夏樹るかはトックリなんぞを持ち出して、ムッフッフ♪ ホントは飲めないのにゴクリ
ゴクリとトックリのお酒を飲んでしまう。ところがだ、ここからがさぁ大変 ! 体の中
が、カーッ ! と熱くなり、勢いがついてしまう。 よ〜っ ! よ〜っ ! 酔〜う♪
ヘイっ ! ヘイっ ! いよ〜っ !

ありゃりゃ・・・ こりゃダメだ ! 目が座っている・・・ 真正面を見据えてカンフー
なんぞを始めてしまう・・・ うぷっ ! めがまわるぅ・・・ そりゃそうだ、酒飲んで
暴れりゃ誰でも酔いが回るよ。ふらふらになって再びカウチに戻り、倒れこむ。

熱い熱い・・・ あぁ、なんて熱いの、なんかあたしったらヘン、ヘンよ。うずくの。
こんなところが・・・あぁ、あぁ・・・ 

カウチの座布団をどけて枕の箱を開けると、おや ? 一人身の彼女を夜な夜な慰めるのは
まぁ恥ずかしい、それはもしかして・・・ オンナも生身の身体、うづき出しちゃうと
もう止まらないのよ。あ〜ん・・・

夏樹るかはカミテに一度立ち去り、ステージを照明が幻想的に照らす・・・
一人物思いにふけると言った感じのテレサテンの切ないバラードが漂うようにステージ
へと流れ出す。そして再び夏樹るかは登場し、スポットを浴びた。

シースルーのベット着に包まれた夏樹るかは、しっとりとした足取りで盆に進み出る。
手にはあの枕の下から取り出したおとなの玩具。男根・・・

ナルシストな女が一人、熱く火照る身体を持て余し、優しい夜に抱かれつつ、誰の事を
思い描いて切ない宴(うたげ)を開くのか・・・ 夏樹るかは惜しげもなく素肌をさらし
指で自分を慰める。熱い身体の中に打ち寄せるさざ波が、しだいに大きく、うねるよう
にして夏樹るかを濡らす。やがてそれは津波となって夏樹るかを飲み込み、しばし満潮
夏樹るかは桃色のモヤの中で眠った。

幾ばくの時が流れたのか、ふと夏樹るかは目を覚まし、あられもない自分の姿に気がつ
くと、はっ ! と我に返り、誰かに見られていなかったかと周囲を見回した。
「イヤ〜ン♪ 」
ベット着を胸に抱きしめるようにして裸を隠すと、頬を赤らめた。
「私とした事が・・・ なんて恥ずかしい・・・」
そう言った仕草ですっと立ち上がると、ステージへ戻り、最初にはべっていたカウチの
座布団をどけ、箱枕の中にオモチャを焦って投げ込み、間髪をいれずにドサッ ! っと
座布団を上からかぶせた。

そして客席に向かって 「エヘヘ♪」と照れ笑い。ベット着を左手に抱えながら、カミ
テの幕のところへ行き、パッ ! と振り向きざま、右手の人差し指を一本立てて、唇に
押しあて、「シ〜ッ ! 」とコケティッシュにイタズラっぽく笑い、「ひ・み・つ♪」
と言う仕草で証明が消えた・・・

どうでした ? お客さん、ナルシストな一人暮らしの彼女の部屋をのぞいた感想は ?
ふふふふ♪ 彼女ねぇ、実は私達がここから見ている事、知ってたんです。
知っているのにワザとあんな事やってたんです。

どうしてかって ? それは・・・ 彼女、男とやるよりも、ああやって一人でして、誰
かにのぞかれる方が「燃えるオンナ」なんですよ。変わってるって ? そうかも知れま
せんね。えっ ? わたしですかぁ ? ふふふ♪ さぁ〜ね。彼女が自分を慰めている
時に頭の中で思い描いていたオトコとでも言っておきましょうか。

さぁ、お帰りは足元に気をつけて。またのご来場をお待ちしてます。ふふふふ・・・



■ 編集後記

さて、今回の「夏樹るか嬢」レポはいかがだったでしょか。あまりにも「るかちん」
の出し物が面白かったので、ちょっと脚色をしながら書いて見ました。

意外にも「るかちん」は演技派の踊り子だったという事にビックリして、すごく興味
深くこの出し物を見ていました。とってもコミカルに出来ている作品であり、それを
顔の表情・仕草豊かに演じる「夏樹るか嬢」に感心しました。

選曲も一風変わっていて、どっからこんな曲見つけて来たん ? と思いつつもベット
でのテレサテンの中国語のバラード〜東儀秀樹のヒチリキとオーケストラによる美し
いバラードと言う構成でしたが、この二曲は私、好きですねぇ〜♪
この作品はきっと「夏樹るか嬢」の代表作になるかもしれませんね。

ではポラショーでのるかちんへのインタビュー♪

も「先日の渋道の時は観劇に行きそびれちゃいましてすみません。」
夏「ダメじゃないですかぁ〜 ちゃんと見に来てくれなくちゃァ〜」
も「ところで、この作品すごく良い出来栄えですね。面白かったです♪」
夏「ホント ? そんな風に言ってもらえるなんて、うれしい〜♪ 」
も「あえて言うなら、あのオナベットの時もっと乱れてくれる方が、コミカルな部分
  と、ベットの部分のコントラストが出てもっと良くなるかも知れませんよ。」
夏「あぁ〜 今回時間の都合で、一曲短くカットされてるからかな ? 」

乱れるって、道劇の踊り子さんみたいな激しいって意味だったんだけど・・・
るかちんは根がシャイで純情な子だからなぁ・・意味わかんなかったか (爆♪)

も「あのぅ、レポートの中でるかちんの写真使いたいんだけど、いいですか ?」
夏「レポート ? かまいませんよ。」
も「いつもリオさんや、ちあき の写真使わせてもらってるんです。」
夏「そうなんですかぁ。全然使ってもらってかまいません♪」
も「ありがとうござます♪ では遠慮なく使わせて頂きますね。」

と、まぁこんな話です。おしまい♪



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