もずのわくわく"遠征"劇場日記 No.78-8


2003年 8月 17日(日) ニュー道後ミュージックシリーズ No.8

神崎雪乃嬢ステージ 編 " 花嫁雪乃バージョン "

さぁ、いつものようにカミテの幕前にイスをスタンバイして、神崎雪乃嬢のステージが始まった ! 自分はリオさんが花嫁の作品を始めてから、もう何ステージこの曲のタンバリンをやった事だろうか。と思いつつ今日また神埼雪乃嬢のために、この曲でタンバリンを叩いてる・・・

神崎雪乃は道後のステージ、それも本家本元の「元祖・花嫁」渡辺理緒嬢が客席からじっと見つめる中での花嫁のパフォーマンス。ステージの中央に立つ神崎雪乃は、出来るだけその事は考えないようにしているようだ。シモテに向いていた体をクルッ ! っと正面に向けて微笑。ピンクのウェディングドレスが真珠の艶を放ち、ゆらりとそよぐ。

鉄琴の金属音が鳴り、チャイナ風の娘のささやき、パーカッションのリフレイン、8分音符をストリングスが刻み、クリーンギターのサイドストローク、バスドラムがドッ、ドッ、ドッ ! とカウントを叩き出し、応援隊のタンバリンがシャカシャカ♪ と鳴り始め、先ほどの鉄琴のフレーズを琴の音に変えて弾く。ベースのスタッカート奏法、イントロのリフレイン、そしてオーケストラヒットのブレイク4発 ! それに同調する神崎雪乃の両腕が右 ! 左 ! 右 ! 左 ! と振られて、胸の前で手を握りそれをトン ! トン ! と軽く打つ。

ミレーヌ・ファルメールの甘い歌声、神崎雪乃は花嫁となる女性の初々しさをダンスで表現する。白いレースの手袋をした手が宙を泳ぐように軽やかに舞う。目を細めた花嫁は幸せそのもの、その微笑はマーガレットの花のよう。ただ純粋に可憐にと花嫁の瞳は遠くを見つめる・・・ 自分にとってはこの曲はもう忘れえぬ曲となっている。そして同じ曲で踊る二人の花嫁がそれぞれに魅力あるものとして胸に焼き付いてしまった。

すると曲はフェイドアウトして二曲目に移り、ソプラノのインストゥーメンタルの曲で第二幕を迎える。ここの曲は短く、衣装を着替えるためと、三曲目への導入に道筋を立てるための構成である。神崎雪乃は眉をひそめ、両腕を顔にまとわりつけるようにし、幸せな花嫁の心のすき間に吹きぬけるわずかな黒い霧を微妙に表現する。ここのところは渡辺理緒嬢の「花嫁」と同じ振り付けであるが、雪乃バージョンの「花嫁」は後の展開が異なるので、解釈も渡辺理緒嬢のものとは変わってくる。

渡辺理緒嬢のオリジナルの「花嫁」はのちの展開が、オカルトチックなものになっているので、非常に辛らつな悪い予感として愛のかげりを感じなくてはならない。一方、神崎雪乃バージョンでは、ラストシーンがハッピーエンドなので、ここのところの解釈は「優しすぎる貴方が怖い... 幸せすぎるから怖い... 」みたいな解釈をした方が良いと私的にはそう思う。

そして3曲目に突入すると、黒ラメのツナギの衣装にダンスブーツと言ういでたちになり、エニグマのお馴染みの曲でのアグレッシヴなダンスパートとなる。We gotta power 〜♪ と言うヤツ。忙しそうにステージの上をステップを踏みながら、駆け回る神埼雪乃。やわらかなダンスブーツが盆へと向かう。そして盆の上でシモテを向いて踊りながら徐々に背中をそらし、渡辺理緒の場合はフルブリッジとなるが、神崎雪乃はハーフブリッジで起き上がる。

そして花道を渡り、ステージへと戻るとちょうど曲のサビのリフレインになり、カミテを向いてハイキック ! 渡辺理緒の場合はここのところもハイキックで振り上げた足が顔に着くが、神崎雪乃の場合はミドルキック ! ここのダンスパートでも渡辺理緒嬢は色々な顔の表情を見せてくれる。流し目をしたり、楽しそうに笑ったり、踊りに没頭した精悍な顔をしたり・・・渡辺理緒嬢と同じ振り付けなので、ちょっと比較してみたが荒拾いをしているのではなく、もしこれを読んだ雪乃ちゃんが参考になればいいかなと思って書いてみた。決して渡辺理緒と同じに踊れと言っている訳ではなくて、こんなところに相違点があったよと言うだけの事で他意はない。参考にしながら ? 神崎雪乃の素敵なオリジナルステージを創り上げて行って欲しいと思っているだけである。

ここからいよいよ神埼雪乃バージョンのベットショーになる。スローテンポなリズムセクションが、ツクツクチャッ ! ツクツクチャッ ! と時計が時を刻むようなイメージの曲で、神崎雪乃はステージ中央のイスの上でシモテ側を向き、ヒザを両手でかかえてうつむく。ゆっくりと顔を上げ、両腕でしばっていた体を徐々に開放してゆく。これは取り越し苦労の不安と緊張で凍りついた心を少しづつ解き放って行く。そんな過程を表現した場面で、ベットへの導入への布石として短めにまとめている。

神崎雪乃は盆に向かう。ミレーヌ・ファルメール ? のバラードが春の木漏れ日のように神崎雪乃を包み込む。たおやかな指先が盆の上を愛をまさぐるように、たわむれるように光の中を泳ぎ、神崎雪乃はそっと目を閉じる。盆が回転を始める。もうそこは神崎雪乃の世界... 横たえた体を折り曲げながらスウィートテイストなバニラの味わい。色白な神崎雪乃は右足を伸ばして、ゆっくりと回転する。照明によって出来る微妙な額の影に浮かぶ汗が、まるで朝露を浴びたかのように新鮮に光る。

体を起こし、横座りしながら背中を反らせ、両腕を頭上にたなびかせるようにしてポーズを取る。そのまま盆は回転を続け、半周したところで立ち上がり、ステージへと戻って行きラストポーズしてまどろみの中のベットショーは終わりを告げた... ジィ〜ンとした感動に心奪われ、誰もが無口にそれを噛み締めていた。

はい ! ステージは神崎雪乃嬢の華麗なるソロステージでした。引き続きましてポラショーにて、お楽しみを頂きます。再び登場の際は盛大な拍手を以ってお迎え下さい... と場内アナウンス。「さぁ〜てと ! 」言いながら客席で見ていたリオさんが立ち上がる姿は、「ルビー・トリガー」のまま (爆♪)

「汗がすっかり乾いたぁ。」と言いつつ、ご機嫌よく鼻歌を歌い始める。タンタータ、タンタータ、タタ〜タンタン♪ とエニグマのあの曲を歌いながら、リオさんはステージの上へ戻って行く。ところが、お客さんがそれに手拍子を打ち始め、だんだんエクスタシーを感じ始めるリオさん。しだいに鼻歌の声が大きくなって来た。すると手拍子ももっと大きくなって来る。You gotta power〜♪ そこだけ歌詞が分るみたいで、その部分だけ歌詞付きで歌い、その後またタタータ、タンタータ、タンタンタ、タ、タタ〜タタ〜♪ と今度は踊り始める。ほとんどレッスン状態、シンガーソングダンサー渡辺理緒。

「はい、みなさん暑いですね、大丈夫ですか ? 」とお客に話しかけている時に、雪乃ちゃんがポラカゴを持って再登場。「イェ〜イ♪ ※×▲■\○?!&%#・・・あんな所でみてるんやもん、もう〜ぅ、ガチガチやったぁ〜っ ! 」意味不明な言葉はハイテンション... (汗) そうしてリオさんはやっと楽屋へ引き上げたのだった。

続く・・・



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