もずのわくわく劇場日記No.110


2004年 5月 20日(木)

五月遠征道後シリーズ 3 

「夏樹るか・蝶々の目覚め 」




夏樹るか嬢・許可取得済み


鳥達の目覚めは早い。東の空がしらみ始め、生まれたての太陽が今日も森を照らし出す。ちょうどそんな頃、鳥達は目覚め、今日もさえずり一日が始まるのだ。木々や草の葉にまとわりついた朝露が、朝日を浴びてキラキラとまぶしく光る。

おや、どうやら小さな花の上で眠っていた夏樹るか蝶が、鳥達のさえずりに促されて目を覚ましたようだ。あはっ♪ メルヘンだね、ポエムだね♪

ステージを覆い隠した暗幕の後ろで、夏樹るか蝶は花のセットの上に、ヒザをかかえるようにしてスタンバイしていた。そして「はい!」と投光室に向かって合図する。静まり返っていた場内のスピーカーから、メルヘンチックな鳥のさえずりが聞こえ始め、スモークマシーンから、朝もやの煙がシュルシュルシュル〜 と出てBGM が流れ出す。

オープニング曲はグリーグの「朝」  
もう場内は初々しい朝の情景になる。

ゆっくりとステージを閉ざしていた幕が開き、それはまるで夜が明けて行く光景そのものだ。少しづつ見えて来た花の上で眠る「蝶々夏樹るか」 両ひざの上に伏せ込んで足を抱えている腕を、花のつぼみが開いて行くように、放しながら上半身も起こして行く。

ビジュアルがとても美しい♪ きれいだ♪ メルヘンだ♪ ポエムだ♪

夏樹るかちゃんは、いつも色々な小道具とアイディアで、彼女独特なステージを楽しませてくれる素敵な踊り子さんなのだ。関心する。

朝もやの中、花の上からゆっくりと立ち上がると、ファ〜ァ〜 と伸びをするようなアクション。そしてその花の周りをたわむれるようにして、ぐるりと回る。それから花道に進み、楽しそうに美笑を浮かべていると、ポツリ、ポツリと雨の音がして夏樹るかは天を仰ぐと、
「雨だ・・」と困った顔をして、ステージへかけもどり、花の後ろにしゃがみこんで隠れた。

雨の音は続く・・・BGMもクラッシックギターの憂鬱そうなメロディーになり、夏樹るかふんする蝶々の憂鬱な心の動きを良く表現している。

花の後ろ側から、辺りの様子を見るようにヒョッコリと顔を出してみる。するとゴロゴロ〜 と雷の音がする。「あぁ!」と驚いてすぐに頭を引っ込めた。そしてその音が納まると、またそっと頭を出してみる。また雷が鳴る・・・

しばらくすると雨は止み、夏樹るかの顔に微笑が戻る。その場所にゆっくりと立ち上がり、あらためてもう一度あたりを見回すと、「うん、もう大丈夫♪」とばかりに、ステージ前方へと出てくる。夏樹るかはそこで左腕を肩の高さに差し上げると、腕の下にさがっている濡れた羽を、右手でポンポンと軽く叩き、そしてその反対の羽も同じようにしてまた「ニコッ♪」と笑った。

ここから曲が三曲目に移り、「君の○に恋してる」で元気良くスキップを踏んで踊りながら、花のところへと戻り、その足元から小さなカゴを手に取ると、また花道を渡って盆に出る。手拍子が夏樹るかの元気なステップに誘われるように、強く叩かれている。すごくここは楽しい場面なのだ♪

ところがだ。この回からコワオモテで、ヤバそうな二人組みのお客が入って来て、カブリツキに座ったのだ。「うわぁ・・・お友達にはなりたくない感じのするオッサンやなぁ〜」と、遠く離れた所から私は観察していたが、その人達の一人は、場内なのに携帯電話を開き、誰かからの連絡を待っている様子だ。

ひとりの人は、携帯電話片手に妙にいら立っている感じ。もうひとりの人は、でかい顔して・・いや、態度じゃなくて、物理的にそう言う・・そして盆の上にいる夏樹るかをジッとにらんでいる。なんかこの人達、マジやばそうだ・・ これからチャカか、ヤクの取引でもあるんじゃない? これはルビートリガーを呼んで来ないと・・ おぉ! ルビートリガーのリオ姉さん、楽屋におるじゃん!(爆♪)

携帯電話を開いていた男に、どこからか連絡が入ったようだ。するとその男は、ちゃんとマナーモードになっている携帯電話をにぎりしめ、あわててトイレの中へ入って行く。残った男は、相変わらず盆の上で踊る夏樹るかを凝視している。

トイレから出て来た男は、携帯電話を折りたたんで右手に持ち、眉間にシワを深く寄せ、まるでゴルゴ十三の東郷さんみたいな顔になっている。こ、これはきっと! きっと取引が誰かのタレ込みで、サツにバレて急遽中止になったのかも知れない。ご機嫌ナナメだ・・・ そんな顔したままその男はまたカブリツキの席に座り、もうひとりの男と並んで、みけんにシワを寄せたゴルゴ十三みたいな顔が、二つならんでしまった。コワ〜イ・・・

夏樹るか危うし! さらにところがだ、夏樹るかは盆にヒザをついて座り、カブリツキに座る人の前で、最大級の笑顔で笑いながら、曲に合わせて手に持っている小さなカゴの中から、紙ふぶきをつかみ、屈託の無い顔で、そのみけんにシワのゴルゴ十三みたいな二人の顔を、人懐こい眼をしてのぞき込み、フェイス to フェイスの至近距離まで顔を近づけて、「ニコッ♪」っと笑いながらその男達の頭から、紙ふぶきをハラハラハラ〜♪ とふりかけてしまった。

おい、るかちゃん!なんちゅー事してるや! 驚いて叫びそうになった。どないしょーっ! 怒って彼らはきっと言うだろう。「このアマーっ! ふざけたマネしやがって、ただじゃすまさねぇーぞ!」と・・・

いや、その場に立ち上がって、チャカをスーツのホルダーから抜き、ぶっ放すかも知れん。
るかちゃん、えらい事やってくれちゃいましたなー!

さらに、さらにところがだ。

一体どんな事になっちゃうんだろうと、かたずを飲んで見ていると、その男達はみけんにシワのゴルゴ十三の顔のまま、じっとかたまっていたのだが、突然にしかめっつらをゆるめ、目じりを下げて「ニコッ♪」と笑い出したのだ! うぉりゃ? どないなってるん? 私は目が点・・

るかちゃんと二人のオッサンは、花のつぼみが開いたように、ニッコニコ♪笑いあっている。恐るべし夏樹るか! ひまわり娘の微笑みは、どんな人をも笑顔に変えてしまう魔法のようだ。もしかしたらあの紙ふぶきには、何か特別なフェロモンでも染込ませてあるんじゃないかと思って、私も別の回の時に同じようにカブリツキに座って、やってもらったが、あれは確かに魔法のフェロモン紙ふぶきだ。私も思わずニッコニコ♪ と幸せな気持ちになった。(爆♪)

夏樹るかは花の魔法を使い、盆にまさかの花を咲かせ立ち上がると、ステージへと戻っていった。私はすっかりあっけにとられて呆然と見ていたが、どうやらそのゴルゴな二人のおじ様二人は、ホントは普通のちょっと顔の怖いおじさんだったようだ。私の思い込み過ぎみたいやった。(爆♪)

さて、夏樹るかはベットショーへと進み、ファンタスティックなベットを踊り、フィニッシュ!となった。え? ベットショー飛ばすな? あのね、ちょっとショーの内容を細かく書き過ぎたので、ベットは劇場でご覧下さい。だってこの作品はまだ新作だから、これから見られるしね。(笑)

で、ポラショー♪

早速、私も撮りに行きました。ステージの上にまだオープニングの花の椅子があったので、オープニングのシーンポラ撮りたくて、そのようにるかちゃんに頼んでみた。

「すみませんけど、今撮った写真をホームページのレポートに使っていいですか?」
「えっ?レポート、使うのは構いませんが今顔が緊張してたから大丈夫かなぁ。」
「あぁ、もちろん写真のチェックしてからでかまいませんよ♪」
「じゃぁ、預かっていいかしら?」
「今日はラストまでいますから大丈夫です。」

って事で、フィナーレが終わったあと、写真が戻って来た。おや?手紙が入ってるぞ?何々? 「ポラの写真は顔が汗でドロドロだったので、もし良ければ同封の写真使って下さい。」どれどれ、あぁ、なるほどこっちの方がいいわぁ。と言う事で、出来た写真が最初にあったやつです。ちょっと加工したので、今回は著作権表示も入れておきました。二次利用・無断転載等、固くお断りします。個人的にお楽しみ下さい。

夏樹るかちゃん、来週6月頭は大宮です♪



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