もずのわくわくコラムNo.115


2004年 7月 2日(金)

来たる7月中 (11日〜20日) DX東寺でアンサンブルローズ登場!

「アンサンブルローズの軌跡 編」


今年ももう、西暦で言う所の2004年、昭和で言うなら昭和79年。
そもそもストリップ界の実力派踊り子、渡辺理緒さんと新庄愛さんが初めてペアを組んだのは、2001年6月1日〜15日の川崎ロックでの事。ちまたでは「渡辺理緒と新庄愛がなんかペアを組んですげぇ〜 事するらしいぜ!」という前評判・話題性も振りまいて、ストリップ業界に新旋風を巻き起こす。

十三ミュージック所属の天才踊り子・渡辺理緒と、ロック座所属の過激な企画請負人・新庄愛の二人が業界の系列を超越してチームを組むと言う事でも注目を浴びた。十三ミュージックとロック座の実力派踊り子が、それぞれに看板を背負ってのチームショーとなれば、一つのチームショーでありながら、激突・対抗戦と言う見方も出来る。

だが、当の本人達は業界的な評判や対抗意識などどこ吹く風で、日頃仲の良い二人で「二人で一緒に踊れたら楽しいだろうね♪」と、実にお気楽に話し合いながら、それを実現出来る機会をうかがっていた。そしてそんな二人に「夢の実現」のために、チャンスを与えれくれたのが当時の川崎ロック (現・川崎ロック座)だった。

時と場所を得た渡辺理緒と新庄愛は、自分達の夢が実現すると色めき立ち、じゃぁ具体的にどんなステージをしようかと、それぞれの忙しいステージのあいまにプランを練る。ああしよう、こうしたいとアイディアは枯れる事のない泉のように沸いて来た。しかし、思いついた事をすべて限られた時間内の、一つのステージに反映する事は到底不可能であり、一ステージに対する相対的なプライオリティーのコントラストの中で選別・選択し、トータルとして可能な限り完成したものとすべく、苦悩する事となった。

漠然としたイメージプランニングだけで、仲良し二人組みが考えていた「夢のステージ」は、実際にイメージを具体化させて行く過程で、思い描いていた以上に大変な作業であった。
トータルしたステージ構成、それにあわせた選曲、ダンスのクオリティー、渡辺理緒と新庄愛は、やる以上はもうこれ以上は無い! と言うほどのものをやりたいとお互いの思考の中で格闘する事になった。

二人にとって一番の悩みは、中々そろって振り合わせ・練習が出来ない事であった。アイディアや意見交換は、ステージのあいまをぬって電話やメールでも出来る。しかし、全国の劇場を旅している二人にとって、二人そろってのレッスン、通し稽古は、ほとんどする事が出来ないのだ。つまり、電話やメールでのミーティングで、それぞれのイメージを頭の中に投影し、それを当日までに合致させて、のり込みした劇場での極限られた時間の中で、仕上げなくてはならない。自分ひとりだけのソロステージならば、それなりのものはプロの踊り子なら誰でも出来るに違いない。しかしこれは、相手のいるチームショーなのだ。

渡辺理緒と新庄愛は、楽屋でポラにサインをしながらも、頭の中ではステージの上で、二人で踊ってる所を、繰り返しイメージトレーニングしていた。あと×日で二人の夢のステージの幕が開く! そう思うとまるで新人の時のようにドキドキする。しかしよく考えてみれば、渡辺愛、新庄リオとも言うべき二人で一人の踊り子だと思えば、それはこれからデビューを迎える新人踊り子とも言える。

その緊張感が良い意味で、渡辺理緒と新庄愛の二人に新鮮なプレッシャーをあたえる事となり、2001年6月1日の初日の幕が切って落とされた。おりしもこの週の川崎ロックでは、パイパン大会の企画も平行して行われており、渡辺理緒・新庄愛・葉山小姫の三人が剃毛していた。

その事が元となり、現・アンサンブルローズは当初、「P×2 シスターズ」と言うチーム名であった。Pはパイパン、そして姉と妹と言う意味。ほとんど見たまんまである。チーム名にまで頭が回らなかったとも言える (笑)

初日から全身全霊をこめたP×2シスターズの素晴らしいステージは、プレッシャーを見事にはねのけ、好評を博してその評判は、観劇した人々のクチコミから広がって行った。全国的に話題となって来ると、どうもP×2シスターズと言うのはインパクトが無く、その週の中盤から改名する事となる。

チーム名は「ザ・きてる! ワンツーシスターズ」と改名された。しかしこのチーム名も今ひとつぱっとしない気がするが、ともかく今回の川崎ではそれで行く事になった。この「きてる!」と言うのは、どこに来たと言う意味ではなく、ギャグで「おつむ来た」と言う、心底踊りを愛する踊り好き、ダンスクレージーな踊り子と言う意味で、「きてる!」と言うものだった。

この初めての渡辺理緒と新庄愛によるチームショーは、連獅子から始まり、男役の新庄愛が女役の渡辺理緒を犯し、そして愛が芽生えると言うバイオレンスでマジカルな作品だった。この作品に対する私の私評としては、新庄愛の企画力、渡辺理緒の演技力、そして二人のハイレベルなダンススキルが如何なく発揮された、渡辺理緒と新庄愛のならではのステージと、高く評価している。

さて、大好評のうちに「ザ・きてる! ワンツーシスターズ」の15日間は終わり、その後も評判を聞いたストリップファンの間から、是非再演をして欲しいと言う声が高まり、渡辺理緒と新庄愛を大いに喜ばせた。だが超売れっ子の二人にとって、スケジュール調整は事のほかむずかしいし、それを吸い上げてくれる劇場も無い。お客さん達の方からニーズの声が上がると言うのは極めてまれな事であるし、私自身も何とかこの声を取り上げてくれる劇場は無いものかと思っていた。

そんな時、そのファンの声に応えてくれたのが「新宿ニューアート」だった。
もう一度、あの渡辺理緒と新庄愛の素敵なチームショーを見る事が出来るぞ! と、ちまたから歓喜の声が上がり、業界内、各方面でスケジュール調整が行われ、新宿ニューアートに日程が組まれた。初回上演の川崎ロックから数えて、3ヶ月後の 2001年9月結 (21日〜30日)の10日間、新宿ニューアートは、ストリップファンにより、熱く熱狂した10日間を迎える事となる。

次回へ続く・・・


「アンサンブルローズの軌跡 編」を書くに当たり参考にした資料

■ もずのわくわく劇場日記より
  2001/06/03(日) 川崎ロック「予告編」
  2001/06/10(日) 川崎ロック「P×2 シスターズチームショー編」

渡辺理緒公式ホームページより
  スケジュール&ヒストリーのページ



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