もずのわくわく劇場日記 No.130


2005年 1月 5日 (水) ニュー道後ミュージック

「渡辺理緒の新作・薔薇の封印に隠された秘話 編」



自称・渡辺理緒ファンと豪語するみなさんへ、もず@渡辺理緒専属レポーターが目からウロコの落ちる「秘話」をここに暴露すると共に、解説したいと思う。これは秘話中の秘話、極秘中の極秘。まさに知る人ぞ知るトップシークレットである・・・

まず私の本当の名前は、「細木もず子」と申します。
そこの渡辺理緒! ど〜する? ずばり言っていい? それともオブラートに包んで言おうか? アンタの秘密全部バラすよ? そう、いいのね? よし! じゃ、ハッキリ言うよ!

渡辺理緒! アンタね、相当意地悪だね。だってそうでしょぅ、単発で自分のショーを見に来てくれるファンに、色々仕掛けを仕組んでるもんね。いい? 言っちゃうよ? あのね、アンタはいつも新作を出す時に、その一つ前の作品を見ていないと、新作の本当の意味が分からないように仕組んでる! 違う? そうでしょ? ピンクマーメイドの時もそうだった。ルビートリガーの時も、まずルビートリガーを見た人じゃなきゃ、アンサンブルローズの4作品目の意味が分からないようになってた。

で、どうなの今回のは? 新作の「薔薇の封印」よ。これもやっぱり前回の作品「ギャンブラー」を見た人じゃないと、本当の意味分からないようになってるでしょ? 目をそむけてもダメよ! ちゃんと私の目を見なさい!

いい? これから私がアンタの新作「薔薇の封印」に隠された秘密を暴くからね!
渡辺理緒ファンの人たちもよっく聞くのよ。じゃ、始めるよ。うん。

前回の作品「ギャンブラー」は、1920年代のアメリカはシカゴを舞台とした話だった。覚えてる? 覚えてなかったり、見てない人のためにかいつまんで言うと、どこからとも無くその街に現れたちょっとキザなイカした男が、持って生まれた運の強さと、緻密な計算でその街のカジノを荒らしていた。

しかしその男の金切れの良さと、人なつこい性格から、彼の事を誰も悪く言う者はいなかった。その街の人々は、むしろその男の事を、ギャンブルの天才、ギャンブルの神様と言ってヒーロー扱いし、彼はまさにカリスマ的ギャンブラーと賞賛された。

そんな彼はある日、カジノの客にショーパブへ行こう、良い店を知っているんだと誘われる。派手派手しく、この街には不似合いではないのかと言う立派なショーパブだった。何故か彼はその店に入る事をためらうのだった。

実は彼はユダヤの血を引いていたのだ。その事は隠していた。1920年代のシカゴでも、ユダヤ人は嫌われ者であり、ユダヤ人の血を引いている事は、この街で生きて行くためには隠しておかなければならないからだ。

案の定、彼は店の入口に立っている黒服の男に呼び止められる。そう、「ユダヤ人疑惑」しかし彼は平然と「アイルランド系だ」と答えるのだった。そう言って無事に店に入った彼は、カジノで知り合った客と酒を一緒に飲んでいた。1920年代のアメリカでは禁酒法により、一般の店に酒があるはずが無い。しかしこの店にはそれがある。この店にあるウィスキーは、カナダからの密輸品なのだ。そんな事が平然と出来るのは、この店のオーナーがギャングのボス「モズオーネ」の店だからなのだ。

彼がこの店のウィスキーを飲み始めた時、ショーが始まった。一人の踊り子がステージに現れた。彼の目がその踊り子を捕らえると、目が離せなくなる。そしてヒョンな事から彼は、その踊り子とステージで一緒に踊るハメになり、彼女の踊りを見よう見真似で踊った。踊りを踊るなんて、彼には生まれて初めての事だ。

ところが彼女の肩に腕を添え、その体の温かさが自分の腕を通じて伝わって来ると、生まれてこの方、感じた事のない不思議な気持ちが芽生えた。その踊り子の名は「リオローザ」と言う。「ローザ」とはイタリア語で、「バラの花」を意味する。彼女もまたユダヤの血を引く一人であった。しかし、彼女もまたこの街で生きて行くために、その事を隠している。それゆえに、「リオローザ」と名乗っているのだった。

そしてその踊り子「リオローザ」の方も、その時彼と同じモノを感じていた。相性が良いと言うのか、二人はいつしか恋に落ちて行く。

だが、この店のオーナーである「モズオーネ」もまた、「リオローザ」に夢中になっていた。ギャングのボス「モズオーネ」は悪魔に魂を売り渡したような男である。当然「リオローザ」を踊り子として雇い入れたのにはもくろみがある。自分のオンナとして手元に置いておきたいのだ。

ギャンブラーの彼がリオローザと出会ったのは、モズオーネの留守中の事。自分が留守の間にどこの馬の骨とも知れないギャンブラーごとき男に、自分のオンナを取られたと知ったモズオーネは、激怒する。そしてある日、楽屋でショーの準備をしていたリオローザを一人呼び出したモズオーネは、何の躊躇もなく拳銃のトリガーを引いた。そしてその足で店に来ているギャンブラーの彼に、オレと差しで勝負をしろと言い、オレに勝ったらお前に百万ドルやる。だが、お前にもそれと見あうモノを賭けてもらう。リオローザだ。もしお前がオレに負けた時には、あのオンナの命は無いが、オマエに受けて立つ度胸があるか?

彼は無謀な賭けだと思ったが、自分がギャンブルで負ける事などありえない、どの道この勝負を断ったところで、今のままではリオローザをモズオーネから救い出す事は出来ないだろうと、この理不尽な勝負を受けて立つ事となった。

勝負はやはりギャンブラーの彼がモズオーネに勝った。しかし、彼がリオローザを連れて行くぞと言うと、モズオーネは好きなようにしろと言う。だが、彼がリオローザの楽屋を訪れた時・・・ モズオーネの高笑いが店には響いていた。怒りと失意に逆上した彼は、初めて殺意を抱きモズオーネにリオローザの仇を討とうと店に戻った時、モズオーネの姿はもうどこにも見当たらなかった。

そんな出来事があった晩を境に、天才ギャンブラーと言われた彼の姿はこの街からこつ然と消えた。そしてそれ以来モズオーネもこの街に戻って来ていない。世の中はフランクリン・デラノ・ルーズベルトがアメリカ合衆国・第32代大統領に就任し、これまでギャングの最大の資金源になっていた悪法「禁酒法」を廃止し、庶民に堂々と酒を売買出来るようにした。ルーズベルトはアメリカ国民の希望の光と言われたが、その後暗殺未遂と言う事件に遭う。だが、時のシカゴ市長は暗殺者に暗殺されている。

---と、言うのが渡辺理緒の前作品「ギャンブラー」であった。うむ、まだ「ギャンブラー」のイメージストーリーは途中で止まっていると言うのに、先にあらすじ書いてど〜するんや!と墓穴を掘るもずレポーター。(爆♪)

それはそうとして、この話がどうして今回の新作「薔薇の封印」とつながっているのかと言うと、つまり今回の渡辺理緒の新作「薔薇の封印」は超大作であり、前作「ギャンブラー」は「薔薇の封印」の中の一幕であるのだ。フッフッフッ♪ 謎めいていて楽しいやろ? ともかく、渡辺理緒の新作「薔薇の封印」のレポートを読めば、その謎はすべて明らかになる。

・・・と言うところでお時間です。
この続きは次回新作レポート「薔薇の封印〜運命のリフレイン〜」をお楽しみにィ〜♪



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