もずのわくわく劇場日記 No.134


2005年 1月 5日 (水) ニュー道後ミュージック

渡辺 理緒 ステージレポート編
「 薔薇の封印 〜運命のリフレイン〜 」



オープンショーを踊り終えた渡辺理緒は、ステージの真ん中に座り込み、私の所へ視線を投げかけた。私は客席の一番後ろ、立見席に立ち、タンバリンをカバンの上に置いた。

渡辺理緒はステージから声を張り上げ、私に向かって質問を飛ばして来た。






「もずレポーター! どうでしたか、こう言うのはど〜でしょう?」









「・・・・」








「えっ?   嫌い?   濃い?   濃すぎる? 」






「なんと言ったらいいものか・・・    深いね・・・」






「そうね、今までやった物の中では、一番奥が深いかも知れない。」








「うむぅ・・・ 」







「で、レポートは上手く書けそう?」






「書いて見ないと何とも言えない・・・」






「えっ? なに? 聞こえない。」







「だからぁ〜! 書いて見ないと何とも言えない!」







「ねぇ〜、もずさん今日は顔が暗いゾ!」






「いつもと同じ!」


















・・・ とは言ってみたものの、元気ないかも知れない。

だって、そりゃそうだろう!

前回「ギャンブラー」を見た時、これは渡辺理緒の最高傑作だ! と自信を持ってレポートの中で宣言したと言うのに・・・

今回の新作はなんだこりゃ? 渡辺理緒って、どこかオカシイ、吹っ飛んでるって!
絶対に吹っ飛んでる! なんで毎回、毎回、新作を出す度に、こんなになっちゃう訳?

もう、今回の新作はストリップのワクを完全に越えてるって!
例えば、今すぐ「宝塚過激団」のステージで主役を張っても、何の違和感も無いばかりではなく、彼女ならトップスターになれるだろう。

渡辺理緒の作品は、もはやアートだと言っていい。
そう、舞台芸術・・・ うん、ダンスアートと言った方が、ピッタシ! かも知れない。

それは決して大げさな呼び方ではないのだ。
新作を見た人なら、これを読んで大きくうなづいているはずだ。

この新作のレポートを私が書く? 大それた事だと自分自身で認識した。
すでに私ごときがレポを書ける領域とは、到底思えない。
私の力量をはるかに超えてしまっている・・・

ひどく打ちのめされた気分だ。
ステージを見ている時も、考え込んでしまってこりゃど〜すればいいんだ!
そんな気持ちばかりが膨らんでしまい、タンバリンどころではなかった。

実際、4回見たうちでタンバリンをやったのは、2回だけ。
あとの二回は、眉間に深くシワを寄せ、じっとステージで踊る渡辺理緒の事を見ていた。

「もずさん、今日は暗いゾ!」だと? ただステージを見て、良かった♪ ヨカッタ♪ と言って帰るだけなら、誰も暗くなったりしないのだがね。私は今こうして見た渡辺理緒のステージを、文章と言う形にデコードして渡辺理緒ファンの皆さんへお届けしなくてはならない。このプレッシャーは恐るべきものがあるぜよ。

「もずさん、今回の作品名だけど、薔薇の封印にしようと思うんだけど、ど〜かしら♪」

ば、ば、ば、ば、ばらのふういん?

タイトルからして超大作じゃん!

でもなんか物足りない気がしたので、私が勝手に「薔薇の封印 〜運命のリフレイン〜」と、サブタイトルをくっつけたものである。

まぁ、言い訳と経過報告はこの程度にしておいて、そろそろステージレポ本編へ進もうか。
みなさんお待ちかねでしょ? うぅ・・・ 気が重い・・・





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