もずのわくわく劇場日記 No.138-2
2005年 5月15日 大和ミュージック 「 レポ書かんといて〜なぁ・・・の巻 その2」神崎雪乃 編
ジィ〜・・・ バッグのファスナーをおもむろに開き、タンバリンを取り出す。 さらにタンバリンの消音装置であるヘアバンドを、丁寧に取り外す。 う〜ん・・・ どうだろう、この手馴れた鮮やかな手さばき! まさにプロの仕事である。 場内の客入りは80%ほど、まぁこのくらい入っていれば上出来と言うところであろうか。 そうそう、前回のレポでは書き忘れていたが、今日の大和駅前では、大和市民祭というイベントが行われていた。私はその駅前でフォークギターを片手に、弾き語りのライブをしている女の子がいたので、しばらく見ていたのだが、その女の子の背中越しに花屋があるのを見て、「そや、たまには雪乃ちゃんにお花でもプレゼントしたろうかな♪」と、久々に少年の瞳で目を輝かせてお店に入って行く。 「すみません、贈呈用の花束を作って欲しいんですけど♪」 すぐそばにいた女性店員に言ったのだが、無視されてしまった。な、なんや! この花屋はお客を無視するんかい! と、少々ムカつきながらも、もう一度トライするが、その女性店員は私の顔をにらみつけ、フン! と言う無礼な態度でどこかへ行ってしまった。 なんて失礼な店だと思いながら立ち尽くしていると、別の女性店員がやって来て言う。 「花束でございますか?」 「あのさぁ〜、今の女店員はなんなの? すげぇ不愉快なんだけどさぁ!」 「申し訳けありませんでした、あの方はそこのライブを見ていたお客さんみたいです。あいにくですが、当店の店員ではありませんです。」 「・・・」 まったくもう、まぎらわしい女を店先に立たせて置くなつーの! と言う事で、今回は久しぶりに雪乃ちゃんへの花束贈呈イベント企画付き観劇大会のもずさんである。やっぱ観劇にも自分なりのプライベート企画を設定すると、観劇するにもわくわくするね♪ 果たして雪乃ちゃんは花束を喜んでくれるだろうか、どんな顔をして受け取ってくれるのだろうか、別に愛の告白をするわけでも何でもないが、少年のときめく胸の鼓動はバクバクと、まぁ、いいや。 さて! 場内が暗くなったぞ! 雪乃ちゃんがすました顔してステージに登場する♪ タンバリンを握り締めて席を立ち、応援ポジションに着く。そしてイスの後ろ側に立てかけて隠してある花束が無事であることを確認し、ステージへと視線を向ける。ムフフフ♪ 「はいそれではこれより、神崎雪乃嬢による華麗なるソロダンスショーでお楽しみ下さい。 ステージ登場の際は、盛大なる拍手にてお迎え下さい。」 クリーンで、ピュアなピアノのイントロが流れ始め、さらにピュアな女性の歌声が続く。 そう、イメージ的には朝もやの中を静かに散歩する少女が一人・・・ そんな感じ。 白いサテンのスリーピースのスーツで、しかもそれが、腰の辺りから後ろだけスカートを半分かぶせたような衣装である。うん、これは前にポラの写真で見た事のある、新作の衣装だ。 期待感はやたらに高まって行く。 スモークの朝もやが立ち込めるステージに、シモテからスポットライトを浴びて登場する神崎雪乃。カミテ方向を向いたまま、時計回りにゆっくりと輪を描くようにして、神崎雪乃は一歩一歩歩く。 女性ヴォーカルのピュアで透き通るような歌声、きらめくホワイトサテンの衣装、ここはどこ? 私は誰? 神崎雪乃はゆっくりとステージを歩く、立ち込めるスモークの朝もや、ピュアで透き通るような女性ヴォーカルの歌声、神崎雪乃はステージを時計回りに歩く、立ち込めるスモークの朝もや、ホワイトサテンの衣装が照明にきらめく、ピュアで透き通るような女性ヴォーカルの美しい歌声、ここはどこ? 私は誰? 神崎雪乃は立ち込めるスモークの朝もやの中を一人歩く、ピュアで透き通るような美しい女性ヴォーカルの歌声、照明にきらめくホワイトサテンの衣装、ここはどこ? 私は誰? 立ち込めるスモークの朝もや、ピュアで透き通るような美しい女性ヴォーカルの歌声、神崎雪乃はステージの上を・・・ オープニングの一曲目が終了。って、なんや知らんけど、ステージの上を歩いているだけで、一曲終わってしまうと言う、これまでのストリップ業界にはない斬新かつ、大胆なショー。 もずさんのタンバリンの出番はなかった。(爆♪) と、突然! 今までおとなしかった神崎雪乃が豹変する! 一曲目とかぶるようにして二曲目が流れ出す! しまった、油断していた。 チャ、チャ、チャー、チャ、ラッチャン♪ 16 BEET のイカしたダンシングナンバーに、あわててタンバリンを振り回すもずさん! チャーチャカ! チャーチャカ! 神崎雪乃はホワイトサテンの衣装に取り付けられたスカートみたいな所を手で持って、リズミカルにステップを踏みつつ、それをバタバタとさせながら小気味良くダンシングショータイム! うん♪ ゴキゲンだね♪ 楽しいね♪ やっぱ雪乃ちゃんはこう言うパーティー系のダンスすると、最高だね♪ タンバリンもすごい気持ちよく叩けるし、何よりもほれ、見てみィ〜な、あんなに楽しそうに踊ってる神崎雪乃を見るのは初めてや。 エ〜顔しとるがなぁ♪ ありゃ営業スマイルやないでぇ、踊る事の楽しさが体内から噴出しとる言う感じや。チャカチャカとタンバリンを振る私の手にもチカラがこもり、スタンダードパターンから変化させて、オカズパターンのリフが随所に挿入出来る。 神崎雪乃が花道を渡り、盆にやって来た。日頃ストリップ劇場では、ここを盆と呼ぶが、今日の神崎雪乃のステージに関しては、ここを「お立ち台」と呼ぶ事にする。(爆♪) デスコ CLUB YAMATO! チャージ4000円、ワンドリンク付き、神崎雪乃ショータイム有り。ただし、ワンドリンクは実費にてサービス♪ (爆♪) 長い髪に紛れ込ませたメッシュのエクステが、絶妙にカッコいい♪ 客席に巻き起こすスカートの強風波浪注意報。 これは最高だ♪ 神崎雪乃はまぶしい笑顔の置きみやげをしてステージへと戻り、エキサイティングな照明とミュージックの中でフィニッシュ! 音も無くシモテの幕間に姿をくらます。 暗転した無人のステージでは、天井に取り付けられた照明が、グルグルと回りながらカクテル光線を演出している。短いインストゥーメンタルの曲が流れた後、ドッカ!ドッカ!ドカドッカ!と言うリズムだけのイントロが始まり、客席の興奮を煽り立てる。と、その時! シモテの幕から真っ赤なスパンコールのレオタードスタイルで、胸の所に黒い十字架マークの入った衣装の神崎雪乃が再登場! 長い脚には黒いロングブーツを履き、それを左右交互に振り分けてステップを踏みつつ、再びショータイム♪ これは作品・影炎の中から抜粋した場面である。 さすがにもう踊りなれている感じで、安心して楽しんでいられる。私の叩くタンバリンにも余裕があり、実に楽しい場面だ。 マジで今日の雪乃ちゃんはいい感じで踊ってる。ダンスや顔にも、あそびがあると言うか、余裕があって伸び伸びと楽しそうに踊っている。そや、雪乃ちゃん本人もこう言う感じのステージが、多分一番ピッタリと来るんやないかなぁ・・・ と思うまもなくこの場面も終わり、一旦ソデに引っ込む。ベットに進む為の衣装変えをすませ、素早いタイミングでまた登場する。この場面では、白いワイシャツに黒いロングブーツと言うスタイル。これがまたい〜んだ♪ バッチリ雪乃ちゃんに似合ってる。 そんな雪乃ちゃんは、スタイルの良い体をくねらせて、BGM に合わせてリズミックにセクシーダンス。ちょっとアメリカのストリップショーを思わせるクールで、魅力的なオトナのショーになる。腰を落としてその腰をグラインドさせ、男心に鮮烈な揺さぶりを仕掛けてくる。 セクシー雪乃に興奮して、思わずステージへ這い上がってはいけないぞ! 見つかったらあのロングブーツのヒールで踏みつけられるに違いない。(爆♪) しっかしなぁ〜、この場面はルビー・トリガーっぽくて、もずさんは大変お気に入りの場面である。だいたいさぁ、元々雪乃ちゃんは○○なんだよね。もずさんはガラにもなくものすごい○食いな奴だから、初めて雪乃ちゃんの宣材写真を見ただけで、ファンになった経緯がある。(笑) そんな事を考えているうちにこの曲も終了。 するとそのまま曲が変わり、ベットのファイナル曲になった。 おぉ、なんだこのすがすがしいスケール感の大きな曲は! 聞き覚えがあるぞ。 リオさんの伝説の作品、ピンクマーメイドUのラストナンバーだ。 この曲ものすげぇ〜 盛り上がるんだよね♪ 大好き♪ 盆に横たえ体をよじりながら、雪乃ちゃんは滑らかなベット演技を繰り出している。白いワイシャツから見えそうで見えないオッパイが非常にエッチで素晴らしい♪ 恍惚とした神崎雪乃の顔を見るとすっかり得意になった顔の微妙な動きのある表情が、目の前をピンクに染めて行く。う〜ん、悩殺セクシー雪乃(ハート♪) そ、そうだ! 見とれている場合ではなかった! 花だ、花束! 花束を渡さなくては! と言うのも、今日は関西方面からも? 雪乃隊の応援さんが来ていて、ステージのカミテ、シモテの両脇を固めている。そこから投げ込まれるリボン、ポーズを決める神崎雪乃と、いつに無く強力な体制が構築されており、今週出演の踊り子さんの中では、一歩抜きに出て応援隊が多いのが神崎雪乃である。 別に他の踊り子さんに対抗意識があるわけじゃないけど、やっぱり自分の応援する踊り子さんに応援隊がたくさん来てると、何となくうれしい気持ちをいだく事は否定し難いね。 だからこそ、花束を渡すならベットからの立ち上がりだよね。 リボンが飛び交い、照明も最大限盛り上がって、雪乃ちゃんは客席からプレゼントされた花束を抱きかかえ、拍手が沸きあがる中、晴れやかな笑顔と共に立ち上がり、美しくステージへ戻りラストポーズを決めてフィニッシュ♪ うん、やっぱりこのタイミングが一番カッコいい♪ そう思って雪乃ちゃんのベット演技を見ながらタイミングを推し量り、イスの後ろに隠しておいた花束に手を掛ける。 手が滑り花束が倒れた。おっと! 花束をつかみ直し、それを取り上げ盆の方を見ると雪乃ちゃんは早くも立ち上がっていた。 ヤベェ! あわてて盆に行こうとした時、雪乃ちゃんはクルリとステージを振り返り、戻って行くではないか! あちゃ! タ、タイミングが・・・ 花束を手に持ち、次第に遠ざかって行く神崎雪乃の背中を、ぼうぜんとして見ていると、客席のそこかしこから私をあざ笑うごとき視線が・・・ みっともない・・・ 私は恥ずかしくなってその場にしゃがみこみ、ステージの雪乃ちゃんに見つからないように、しゃがんだままの状態で、床の上を這うようにしながら自分の席に戻り、何も無かったかのように席に座った。(涙!) なんだよぅ・・・ もずさんとも言う人が、花束を渡すタイミングをトチるとはさぁ。 なさけなぁ〜! ちょっと落ち込みながらも、再度花束を渡すタイミングについて考えていた。このままこの回はキャンセルして、次の回にもう一度チャレンジしようか、それともオープンショーで盆に来た時に渡そうか・・・ 悩んだ結果、いつまでも手元に置いて花がしなびてしまったら困るので、オープンショーでもう一度チャレンジしようと、固く心に決意した。つーか、そんなに花束渡すくらいで悩むなよって感じ?(爆♪) と、そんなところへオープンショーが始まり、雪乃ちゃんが出て来た。 おし! 今度こそ花束をわたすぞぉ〜! 気合たっぷりに花束をつかみ上げた私は、盆に向かって来る雪乃ちゃんを見ながら、1、2、3、とタイミングを図り、盆に到着した雪乃ちゃん目指し、一気に走りこむ! 雪乃ちゃんがしゃがもうとしている! ちょっと待ったぁ〜! 雪乃ちゃんは全然私に気がついていないらしく、待ってはくれなかった・・・ やばい! こうなりゃタイミングもヘッタクレもあるかと、盆の脇に行き、雪乃ちゃんを下から見上げながら声を掛けて強制的に振り向かせたのだった。 「もずさん? なに?」 なに? やないわい! 花束や、受け取ってくれい! そう心の中で叫びつつも顔では微笑を浮かべながら、雪乃ちゃんに差し出す。雪乃ちゃんと言えば・・・ 「へへ♪ (^o^)」 ほぼ無言のまま差し出された花束を受け取り、オープンショーに専念しておった。 しっかし、なんで花束渡すだけで、こんなに苦悩せなあかんのやろ・・・ えらいしんどいわぁ。 次回へ続く・・・ |