もずのわくわく劇場日記 No.139-2![]() グランド・アモーレ! 偉大なる愛の名のもとに・・・ 誕生日おめでとう〜♪ 新庄愛&渡辺理緒 W バースデーイベント 第三章 「新庄愛・渡辺理緒 史上最強のバースデーパーティー」 二回目の香盤が終了すると、にわかに劇場内がざわめき立った。 場内の明かりは灯され、アナウンスが流れた。 「ただ今より、準備が調い次第、新庄愛並びに渡辺理緒嬢の合同誕生日イベントを行います。ロビーの方でビンゴカードを配布しますのでね、順序良く受け取って下さい。また、場内でも踊り子さん達がカードを販売しておりますので、そちらの方もよろしくお願いします。女の子の分も買ってあげて下さいね♪」 ぞろぞろとみんな席を立ち、ロビーへとカードをもらいに行く。その中で各応援隊の人達は、段取りに走り、ものすごい量のクラッカーを紙袋に入れて、お客さん達に配りながら、「あのぅ、ケーキのロウソクを吹き消した所で、景気良く鳴らして下さい。」 心なしか劇場内の雰囲気が、ほのぼのとした暖かさに包まれるようだ。 私もほかの人に混ざって、クラッカーを4個ほどもらい、来るべき瞬間に備えた。 ロビーにビンゴカードをそれぞれのお客さんがもらいに行くと言う事で、少々段取りに滞る感もあるにはあったのだが、それほどの混乱も無かったようだ。ただ、飲み放題のビールの在庫が底を尽き、酒屋も日曜なので休みだし、まぁ、しょうがないので、各自飲みたい人は自販機でお買い求めいただく事となった。 私は今回のビンゴ、はっきり言って「勝ち!」を狙うので、無料カードの他に渡辺理緒さんの所へ行って、2枚買って万全を期す。一等賞は何がもらえるんだ? 箱がでかいからDVDデッキかな? それも悪くは無いが、やはり狙うは「渡辺理緒さんの私物」かな。(爆♪) しばらくざわざわとなっていたが、用意も出来たようなので、席に着く。とは言っても客席後方の片隅が自分のテリトリーで、立ち見である。そんな隅っこの暗がりに集まるのが、リオ隊の重鎮達。(爆♪) ○さん、○ロさん、○○ちゃん、もずさんと、個性豊かな面々が密談を交わす。 リオ隊は日頃どんな話をしているのか、ちょっとだけ耳をそばだたせて、盗み聞きしてみる。 「最近はリボンの技も変わって来たよ。オレなんかもう完全に時代遅れになっちゃた。」 「時代遅れって? ○さんのサクラの仕込みリボンは芸術的じゃぁないですか。」 「それがねぇ、最近は広げた手のひらの上に、ピンポイントでサクラ吹雪投げるなんてことはしないんだ。一本のリボンに大量のサクラを、半自動サクラ仕込み機でゴッソリ仕込んで、それを一度に何本も投げて、ステージ全体にサクラ吹雪を散らせるのがはやり。」 「へぇ〜♪ んでもオレはそう言うの好きじゃないなぁ・・・ やっぱしピンポイントで、ヒラヒラと広げた手の中に・・・ それってもう職人技と言うか、芸術的って言うかすごいなぁ〜って思う。」 「いやいや、世の中そう言う人は少ないよ。」 「○さんは来月の道後、いつ行きます?」 「うん、後半かな。」 「もずさんですよね?」と今頃になって私を指差す○○ちゃん。(爆♪) 「何いってるですかぁ、前に道劇で○○ちゃんがタンバリン叩いてた時に、近くに私立ってて、さりげなく視線を送ったのに、すぐ帰っちゃったでしょ? 」 「何となくそうかなぁ・・・ とは思ったんだけど、自信がなかったから黙ってた。(爆♪)」 「あれ? ○さん、今日はビールじゃないんですか?」 「お茶とパインジュースだよ。」 「○さんがお茶とジュースだなんて、地震が来そうだ。(笑)」 「ちょっと待って? そのペットボトルのキャップにお酒って書いてあるし、パインサワーって書いてあるじゃん!」 「ははぁ〜ん、カムフラージュしてるわけだ?」 「そうじやないって、お茶とパインジュースだよ、これは。」 「そうね、○さんにとっては、この程度ではお茶とパインジュースって事ね。(爆♪)」 と、和気あいあいと話は尽きないリオ隊。 ステージの上では中央にテーブルとシャンペン、それにグラスが並べられ、そのテーブルに左側に新庄愛、右側に渡辺理緒と座り、これから記者会見でも始まるのか? と言う雰囲気で、その二人の両脇にそれぞれ今週の共演者の踊り子さんが立っている。よくこれほどの美人が揃ったと言うほどのそろい踏みである。 軽快なBGMが流れ出し、新庄愛がマイクをにぎる。 「はい♪ 今回もやってまいりました自分の誕生日に、自分で司会をなぜかやってる新庄愛の誕生日と、渡辺理緒姉さんの誕生日、W合同バースデーイベントを行いたいと思いますぅ〜♪」 パチパチと言う拍手とホォ〜! と言う奇声が飛び交う中、ハッピーな雰囲気でイベントは始まった。 「今日、ちょっと頭がうまく回転しないんだよね(笑)」 新庄愛が軽やかなトーク。そしてあたりを見回して一言。 「あれ? ケーキ無いの? はい、ケーキ入場♪」 応援隊の人がうやうやしくケーキをかかえて登場する。そしてケーキがテーブルに置かれると、BGMが変わり、ハッピバースデートゥ〜ユ〜♪ ハッピバースデートゥユ〜♪ の歌をみんなで歌う。 「それではこれより二人でローソクの火を吹き消しますんで、照明を落としてちょうだい。」 と新庄愛が投光室を見上げて言う。スッと場内が薄暗くなり、新庄愛と渡辺理緒が顔を寄せ合い、ローソクに顔を近づけると、客席から「おぉ〜! 影が出来て顔が怖いよぉ〜!」と突っ込みが入り、場内爆笑♪ ふぅ〜! とくちびるをとがらせた二人が息をローソクに吹きかけると、場内ではいっせいにクラッカーの爆音が鳴り響いた。そして盛大な拍手♪ 「はぁ〜い、どうもクラッカー攻撃、ありがとうございましたぁ〜♪」 なんて楽しいんだ♪ そして、ステージの上ではグラスが配られ、シャンペーンが注がれる。客席のみんなもそれぞれに用意した飲み物のフタを開け、乾杯に備える。投光室からMCが入る。 「それではみなさん、用意は出来ましたか? では新庄愛さん、渡辺理緒さんの誕生日をお祝いして乾杯をしたいと思います。乾杯!」 おぉ? 早いな。(爆♪) 一言くらい何か挨拶してから乾杯すればいいのに。(笑) みんなそれぞれの飲み物に口をつけ、ぐいっと飲んでから拍手♪ ところが、新庄愛は並々とグラスに注がれたシャンペンを、グググッと一気飲み! おぉ〜! と言うどよめきと共に、手拍子が始まり、ハイ!ハイ!ハイ!とはやし立てた。新庄愛は豪快にシャンペンを最後まで飲み干し、拍手された。 渡辺理緒さんはと言うと、グラスに口をつけたものの、ネコが舐めるような感じで、一口飲んでグラスをテーブルに置く。渡辺理緒さんは、まったくと言って良いほどお酒が飲めないらしい。結構意外だね。 それに気がついた新庄愛は気転を利かして、場面転換を図る。 「では、恒例のバースデーコール、みんなでよろしく♪」と言う。 な、なんだそりゃ? と思うまもなく新庄愛が音頭を取って、叫ぶように言う。 「バースデー! バースデー! バ、バ、バ、バ、バースデー!」 場内のみんなも新庄愛の掛け声にあわせて手拍子を叩きながらコールする。 「バースデー! バースデー! バ、バ、バ、バ、バースデー!」×3回 イェ〜イ♪ これってなんなんだ? と思っていると、何を思ったのか渡辺理緒が、テーブルに置いてあった先ほど乾杯をした時のグラスに手を伸ばし、「よし!」と決意を固めて一気にシャンペンを飲み干したではないか! あぁ・・・ 新庄愛も客席のみんなも、あっけにとられていた。渡辺理緒に一体何が起きたんだ! ふぅ〜! と息をついている渡辺理緒に、みんな唖然! としながらも、とりあえず拍手が贈られる。 「なぁ〜んだぁ〜、リオ姉は昔、五十嵐瞳と良く飲んでたはずなのにねぇ、最近は全然ダメ?」 「うぅん・・・ ダメなんだよね。」とモジモジとつぶやく。 「渡辺理緒、久しぶりにシャンペンを飲んで、大丈夫なんでしょうか?だいぶキテルようです。(笑) 無理すんなって♪ (^o^) 」 やっぱリオさん、かなりうれしかったんじゃなぁい? こんなにたくさんのお客さんや仲間の踊り子さん、劇場スタッフ、そして何よりも妹分の新庄愛さんと一緒に誕生日会が出来てさ。なんか分るような気がする。あ"ーっ! 2杯目? やめなさいって! うれしいのは分るけど、まだ後でもう一回踊るんだよ? リオさんってば! 次回へ続く・・・ |