もずのわくわく劇場日記 No.147-2


2005年 12月17日〜18日 道後ミュージック

もずさんのインサイダーレポート・Making of チームショー



■第二夜

とりあえず渡辺理緒さんとゆきみ愛さんとで、チームショーをやる! と言う話はまとまった。
しかし、そのスケジュールは延びに延び、10月中の予定が結局12月中と言う事になった。

そして、ある晩の事である。草木も眠る丑三つ時・・・ ひゅ〜 と言う生ぬるい風がひとけの無い
街道を吹いている夜・・・ タァ〜ラララ、タッタッ♪ と言う、YE KE YE KE の着メロが鳴り響いた。
これは何を隠そう、私の「渡辺理緒専用着メロ」である。ちなみにこの着メロは私がパソコンで作った
ものである。いや、作ったと言っても曲を作ったのではなく、着メロにデータ変換したと言う意味だ。

「もずさん、今度のチームだけど、曲が私の宝塚の曲とゆきみちゃんのB'z の曲になるでしょ?
私はB'z の曲って知らないから、選曲のしようがないのね。どうしたらいいかと思ってるんだけど、
もずさんはゆきみちゃんの使ってる曲やステージを知ってるし、私のステージの事も分かるから、
うまく考えてもらえると思うのね。

私の方はとりあえずこれを使おうって曲が何曲かあるから、もずさんとゆきみちゃんとで相談しなが
ら、B'z の曲を何曲かピックアップして、決まったらそれをCDにしてもらえる?」

と、リオさんからメールが届いた。ふむふむ、なるほどね。
どうやらリオさんの方は、ショー構成の基本イメージは描けているようで、最初にB'z の曲で、二人で
登場し、ギンギンに踊って、ゆきみちゃんが居残り。曲が変ってリオさんがソロで登場。
見たいな感じで、交互にソロで踊ると言うのがリオさんの初期プランだった。

で、リオさんがやろうとしている部分の曲が、CD販売されてないので、ついでにあのDVDの中の、
あそこのシーンから1〜3曲目までを、音楽だけ抜き取ってCDに、その曲の映像を抜き出して、練習用
DVDにしてもらいたいのと言う事だった。

用件は一応分かったが、宝塚とB'zの曲ってうまくかみ合うようなのあるのだろうか・・・
悩む。ゆきみちゃんのステージの数々の作品を頭の中に思い浮かべてみる。
あははっ♪ 全然しっくりこないな。それに、リオさんはゆきみ愛と言えばB'z と思ってるみたいだが
実際には、ゆきみ愛のステージでの曲は、B'z よりも TAK MATSUMOTO のソロアルバムやセッション曲
の方が多いのだ。それに、最近はエアロスミスの曲もよく使っている。

どうすりゃいいんだ? ともかく、何も無い所からでは何も生まれないので、とりあえずリオさんの使用
予定の曲をDVDからパソコンに取り込んで編集し、さらにそれの映像を編集して、リオさんの練習用の
DVDを作ってみた。

そして、その映像を何度も繰り返し見ながら、これまでゆきみちゃんが使っていた曲で、宝塚の曲と
並べても違和感のなさそうな曲をピックアップして、それをパソコンに取り込み、プレイリストを作っ
ておき、リオさんの使う曲とゆきみちゃんの曲を並べ替えながら、繰り返し聴いて自分なりのイメージ
を、頭の中に思い浮かべてリオさんとゆきみちゃんを踊らせて見る。

そもそもこのチームショーをやるには、いくつか条件があり、それをクリアーしないとダメなのだ。
その条件とは、このチームの話が始まるよりちょと前に、ゆきみ愛ちゃんは新作を創作する事になり
ゆきみ愛ちゃんはその構想を練っていたのだ。

しかも、相当気合入れて踊る作品になるために、チームの事を考える余裕はほとんど無い。
それに、リオさんは関西、ゆきみちゃんは関東住まいだから、二人そろってチームの練習をするなん
てまったく無理な話。私としては、今度のゆきみちゃんの新作のレッスンに、出来るだけ集中させて
あげたい。

自分のソロの振り付け、さらにチームでの新しい振り付けと、そんなに一度に覚えるのはゆきみちゃん
の負担が大きすぎるので、その辺りをうまく考えてあげなければ・・・

でもなにかこう、いまいち面白くないと言うか、スパイスが効いてない感じになってしまう。
どうもリオさんの方の曲が、しゃきっとしない感じなのだ。同じような曲が続いてしまうので、もう
少しシャープな感じでリオさんが踊れる曲ってないのかな? と、宝塚のDVDを見ていた。すると、
あぁ、このシーンいい感じじゃん! これいいよ♪ リオさんならきっといい感じで踊れると思う!

「リオさん、湖月わたるのあのシーン踊ってみない?」とメールしてみた。
「なにぃー! 湖月? あいつ大嫌い! やだ! 踊らない!」

と、いきなりブチ切れた返事が来た。ちょと待てって、私の話をまずは聞いてくれつーの。
すぐにメールを打ち返す。

「リオさん、いきなり怒るなって! そうじゃなくて、私は別に湖月わたるなんてど〜でもいいのよ。
ただね、あの作品のあのシーンの振り付けがカッコイイから、やってみない? って言っただけよ。」

「湖月わたるなんて言うから、拒絶反応が起きたよ。ごめん。××のない地図のあの場面?
もずさんもあの場面カッコいいと思った? 私ももずさんに言われる前から、あれい〜なぁ〜♪って
思ってたんだ。でも踊ってる奴が嫌い!(笑) あの場面ならやってみたいな。」

「そう、そんならあの場面のもDVD作っとくね。」

そんな事を色々考えているうちに、やっぱ仮の進行表でも作って、全体的な流れを考えないと、ゆきみ
ちゃんのB'z の曲をピックアップすると言っても、イメージがわかないなぁと思い、紙に曲のタイトル
と時間、こんな感じかなぁ、と言う簡単なメモを書き込んでみた。

そして進行表もどき? みたいなものができたので、編集済みのCDとDVDをリオさんに送るからと
連絡したのだった。ところが・・・

「もずさん! ステージの事は全部私にまかせてちょうだい! これまでショーパブや劇場で色々なもの
を踊って来たの。ブリブリのブリッコダンスも宝塚のも、どんなものでもこなして来たの。」

あちゃ、また進行表見てリオさん怒ってるわぁ・・・ B'zの曲を選曲するために、私が仮に作っただけ
で、別にこの通り踊りなさいなんて、一言も言ってないのになぁ。まぁ無理も無い、プロの踊り子に
素人の私がステージの進行表作ったなんて言えば、出すぎたマネをするなーっ! って事になるわな。

どうもリオさんは早とちりするよなぁ。結論を出す前にまずは話をよく聞いてくれちゅーに。(笑)

「違うんだって! あのね、何かを作る前には、全体像のイメージが出来るように、たとえばこんな
感じみたいなテーマを設定して、それに合わせながら作っていかないと、どこからどのように手をつけ
ていいのか分からないってか、決めようが無いじゃん、ただ単にB'z の曲をピックアップしろって言わ
れても、選びようが無いから私なりの仮の進行表を書いて見ただけなんだって!」

「・・・そうなの?」

返信はあったものの、まだ何となく不満・しゃくぜんとしない雰囲気のリオさん。
この一件の事で、リオさんとかなりギクシャクした空気がしばらく払拭できない。
ちょっと危機的状況・・・

日にちを置いてからリオさんからメールが来る。

「この前のもずさんの進行表ね、これだとステージが盛り上がらないと言うか、足りない。
もう少しひねりが欲しいよ。点数つけるなら69点。このままではとてもステージに乗せられ
る作品じゃない。だからあとは私に任せてちょうだい。
言葉はちょっときつくなったけど、やっぱりプロだから。ごめんね。」

「なるほど、69点ねぇ。70点なら合格なんだけどって言うところかぁ。(笑)
一点差し引く所がリオさんらしいね。ってかさぁ、B'z の曲と宝塚の曲をどう並べれば違和感無く
うまく聞けるかと言う、シュミレーションのための、仮の進行表だからってずぅ〜っと言ってる
でしょ? ステージの構成、振り付けとかに口出しする気なんて、全然ないよ。」

「まぁいいわ。私に送ってくれたのとまったく同じものを、ゆきみちゃんにも渡して置いてね。
一緒に練習出来ないから、同じ資料でそれぞれに練習するしかないのよ。もずさんに資料の製作
を頼んだのはそのためな訳だしさ、よろしくね♪」

う〜ん、話の取り違えから実に危険なデンジャー・ゾーンに足を踏み入れてしまったが、危うい所で
誤解は解けたのだった。(爆♪)

次回へ続く・・・


[ INDEX ] [ 観劇日記 ]