もずのわくわく劇場日記 No.143-3


2005年 7月 10日 道後ミュージック 開館20周年記念大会

若林美保 編「傷だらけの天使」



お〜い・・・ なんだよぅ、このレポのタイトル「傷だらけの天使」ってのは?
いや、安直にあのタイトルだけは使いたくないって思ったのよ。
あのタイトルを使ったら、それだけで全部終わっちゃう気がしてね。(爆♪)
では本日も早速レポートをはじめましょう♪

今回の道後、若林美保さんは二つのソロ作品とチームショーの、言わば三作品をそれぞれの回によって演じています。1・3回目がこの「傷だらけの天使」、2・4回目が「夏祭り・浴衣」とチームショーと言う構成でした。

さて! とにかく真っ先にレポートとしては、この「傷だらけの天使」を取り上げたいと思います。それはなぜか! もずさんが一番気に入った作品だからなのであります。(爆♪)

何がどう良かったのかは、まぁ、レポートをお読みくだされ♪


カラ〜ン♪ カラ〜ン♪ カラ〜ン♪ 教会の鐘がこだまする。
ステージに現れたのは、何を隠そう若林美保。別に隠す事は無いけどね。(爆♪)

今回は天使に変身してのステージのようだ。舞台の中央でひざを抱えて夢の中、一体どんな夢を見ているのだろうか。

純白の天使は世の平和を祈り、善良なる人々の穏やかな暮らしを見て微笑む。
そう、天使とは愛と平和の神の使者なのである。

若林美保は微笑を浮かべるような寝顔で眠っていたのだが、教会の鐘の音を遠くに聞き、朝が来た事を知りゆっくりと眼を覚ます。朝の足音は清く、正しく、しっかりと、徐々に大きく広がって行く。

エンヤのBGMがその様子をステージに投影し、その朝のまぶしい雰囲気は、道後の場内にも広がって来る。そしてそれは、タンバリンをかかえるあの人のところにも・・・ (謎爆♪)

若林美保が目を覚まし、ゆっくりとステージに立ち上がると聞こえるリズム、タンバリンの音。チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカ、ドン!

天使の若林美保は背中の羽を伸ばし、体も目覚めさせるように、ゆっくりとまったりと踊りはじめるのだった。

さぁ、私もタンバリンを握り締めて参加しよう♪

チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカ、ドン!

ん? ちょっと待てよ? あの人はなんだ? タンバリンを叩くリズムパターンが、私とちょっと違うぞ? チャカチャカ、チャカチャカ、チャカチャカ、ドン! だろ?
何なに何ィ? どんな事叩いてンだ?

タッタカ! タッタカ! タッタカ! タカタカタン! ドンドン! なるほど・・・

タンバリン叩くアクション大きいなぁ〜! (爆♪)

どれ、どんな風だって? こ、こうか?
タッタカ! タッタカ! タッタカ! タカタカタン! ドンドン! 

ふむ、そうか! このドンドン! の時に、手を弾ませるようにして、叩くのがポイントなのか。そして、背筋はまるく前こごみに・・・ こんな感じかな? そして、足はかるくひざを曲げて、体を上下に揺すり・・・ うおっ? 時折横にも肩を振る・・・

おいおいおい! 私にはそんな難しい事やりながらタンバリン叩けんぞ! くそ! 負けてなるものか、私だって一応リオ隊のタンバリンのはしくれじゃい! と、必死に彼に食い下がろうと抵抗を試みる。

しかし、私がそんな風にもがいているのを、対岸の同じ位置でタンバリンを叩いているJOさんが見ながら、ヘラヘラ笑ってる。彼はマイペースで悠々と叩いていた。あのね、私はこう言う時って、妙に「自分はリオ隊、渡辺理緒の看板背負ってるタンバリン!」みたいな事を考えてしまって、対抗意識を持っちゃうの。

自意識過剰ってか、考えすぎって言うのか実におめでたい。(爆♪)

しかしそれでも何とか、わかみほ隊のタンバリンさんを観察しながら、微妙な感じで喰らいついて、オープニング一曲目の、エンヤの曲では辛くも同調出来たと思っていたら、ステージも曲も終わっていた。

若林美保さんはどんな踊りしていたのか、全然記憶に無い。
まったく本末転倒と言うのはこの事。(苦笑)

ステージでは若林美保ふんする天使が、平和な朝を迎えられて幸せをかみ締めると言った感じで、床に座り込んで二曲目が掛かるのをじっと待っていると言うシチュエーション。

ところがだ、舞台はここから一転! 二曲目がかかると、いきなりヘヴィーな曲調になる。
どこからとも無く黒雲が広がり、朝日をさえぎり、平和な街を奈落のそこへ落とそうと、何者かがやって来た。それは誰だ! 若林美保は、ふっ! と虚空をにらみ、その正体を探る。
若林美保に緊張が走る! 危機感が胸に大きく波打つ!

若林美保はスクッ! と立ち上がり、侵略者に対して迎撃体制を取る。
黒い羽の盾(たて) を手に取ったところを見ると、どうやら侵略者は「黒天使」。That is the Hells Angele! ヘルスエンジェルと言うのは「健康な天使」と言う意味ではない。ヘルスエンジェルと言うのは、「堕天使」神に逆らい、地獄に落ちた邪悪な黒天使の事である。
もずさんのレポートは非常に勉強になるね。うん。(爆♪)

黒い羽の盾を手に取った若林美保は、花道を走りぬけ、盆へ出ると攻撃開始!邪悪な黒天使めがけて先制攻撃、蹴る! 蹴る! 蹴る! 余りの若林美保の猛攻に、一瞬ひるむ黒天使だが、黒天使の方だって黙っちゃいない。

必死に抵抗する正義の味方・若林美保を、どんどん追い詰める。

この二曲目は戦闘シーンのBGMなので、テンポがすごく速くて、激しいヘヴィメタルのRock である。こう言う曲、こう言う場面では、タンバリンさんにとっても、ある意味腕の見せ所と言うか、自己アピールの重要な場面なのである。

当然、わかみほ隊のSさんも気合が入るはずである。そう思ってカミテの応援席にいる彼の事を見ると、こりゃすごい! 狂気の沙汰でシャキシャキ、シャキシャキ、ドンドン、ドン! と激しくタンバリンを振り回し、これまで以上に体全体で踊るように叩きまくっているではないか!

げっ! す、すげぇ〜! でも負けてなるものか! 私だって、私だってリオ隊のタンバリンのはしくれだい! ほとんど無意味な対抗心を燃やし、シモテ側後方で、もずさんも激しくタンバリンをぶっ叩く! だがぁ〜! 余りにもわかみほ隊のタンバリンさんがすごくって、ついて行けない。もずさん大苦戦・・・

と、その時であった! 場内の暗闇の中から、一人の救世主が眼にも止まらぬ素早さで、シモテの応援席へ走り出た! おぉ! あ、あれはリオ隊のリボン職人&リードタンバリンのSさん!

た、助かった。もずさんではとても、わかみほ隊のSさんには歯が立たないですよ。
あとは頼みましたよ、兄貴ィ〜!

シモテの最前部に走り出たリオ隊のSさんは、劣勢に立たされていたリオ隊のサイドタンバリン・もずさんの苦境を見てこれではいかん! と参戦して来たのだ。
(・・・と思う。単にリボン巻き終えたからか?)
Sさんのその狂おしく、力強く、激しいパワータンバリンは、リオ隊の核兵器だ!

そう、まさに核兵器!

私は以前、川崎でSさんの叩く激しいタンバリンを目撃した事がある。
余りにも彼の叩き方が激しいので、タンバリンが悲鳴を上げ、途中でタンバリンが崩壊し、あの金属のベルがバラバラになり、場内に飛び散ったのだ。

その時、彼は「うおっ!」と声を上げ、曲の途中で川崎の床にはいつくばって、手探りで飛び散った金具を拾い集めたと言う、すごいエピソードがある。(爆♪)

そのリオ隊・Sさんの参戦で、一挙に形勢は持ち直す。

「白天使・若林美保 VS 黒天使」そして、「わかみほ隊・Sさん VS リオ隊・Sさん」

と言う、とてつもない大バトルが道後の場内で繰り広げられる事になったのだ。

若林美保はステージ中央で激しく踊る。
そのカミテ側では体を折り曲げ、たて揺れの激しいタンバリン・わかみほ隊のSさん。
シモテ側にはよこ揺れ、スライドするようなタンバリン・リオ隊のSさんが、踊るが如きタンバリン合戦!

後ろの応援席? からステージを見ていると、若林美保さんと、このタンバリンさん二人が、まるで横一列に並んび、若林美保さんが二人のバックダンサーを従えて、踊っているように見える。いつからこの作品はチームショーになったんだ? (激爆♪)

とにかくこの場面は筆舌に尽くしがたい程の、ものすごい場面になり、場内ではその大きな手拍子とともに、うおぉ〜! イェ〜ィ! ガォ〜! と言うような声が上がり、このステージはもはや伝説として後世に語り継がれる名場面となった事は間違いない。

って言うか・・・ あのぅ、一応もずさんもタンバリン参加していたんです。でも全然影が薄かったですけど、もずさんもいたと言う事も、覚えておいて下さいね。(すごい弱気)

さて、ステージは進み、三曲目。

黒天使との激闘の末、悲しい事に白天使・若林美保は敗退。捕らわれの身となってしまった。
混沌としてうなだれ、身をよじって苦悶の表情を浮かべ、あえぐ若林美保。
ふらふらと盆へ出て、倒れこむ。

黒天使の呪縛のロープが若林美保の体をきつく締め付ける。
その黒いロープに手を掛け、それをほどこうともがく若林美保。

この黒いロープを使ってベットを演出する事になるのだが、これはゴムのようで、これを体に巻きつけるとそのゴムの持つ弾力性で、痛々しく若林美保の素肌に食い込むのである。きつく巻きつけた後には、赤く跡がつく。身を折りたたんで、回転する盆からポーズを繰り出す若林美保。

するとそこへ、再び教会の鐘の音が響き渡る。
盆の上で足をまっすぐに揃えたまま、傷付いた体を引きずるようにして、腕だけで花道を進んで行く。その痛々しい姿には、胸に刺さる想いがする。大丈夫? どこが痛むの? 肩を貸してあげようか?

しかし、天使の若林美保は苦痛に顔をゆがめながらも、必死にステージへ這って行く。
そのけなげと言うか、必死な姿と言うのか、見ている方がぎゅっ! と歯を食いしばり、がんばれ! と声を掛けて励ましてあげたくなるのだ。

そうしてやっと、やっとの思いでステージにたどりつくいた時、ラストソング「翼の折れたエンジェル」のイントロが、まるで天から若林美保を照らし、励ますかのように流れて来るのだ!



♪ドライバーズ・シートまで
 横なぐりの雨
 ワイパーきかない 夜のハリケーン
 "I love you" が聞こえなくて
 口もと耳を寄せた
 ふたりの想い かき消す雨のハイウェイ

 Thirteen ふたりは出会い
 Fourteen 幼い心かたむけて
 あいつにあずけた Fifteen
 Sixteen 初めての Kiss
 Seventeen 初めての朝
 少しずつ ため息覚えた Eighteen

 もし俺がヒーローだったら
 悲しみを近づけやしないのに・・・
 そんなあいつの つぶやきにさえ
 うなずけない 心がさみしいだけ

 Uh・・・・・・ 翼の折れたエンジェル
 あいつも 翼の折れたエンジェル
 みんな 翔べない エンジェル

そぉ〜かぁ〜♪ そうなんだぁ〜♪ そ〜言う事か♪ なるほどねぇ〜♪
すべて若林美保さんは計算しつくしていたんだね。

この感動のラストシーンは、あらかじめ仕込まれていたのです。
と言うか、この曲、このシーンを最大限に活かすために、オープニングからベットまでを演じていたと言っても過言ではないのです!

たまらんなぁ、こう言うにくいステージ構成! 私の応援する渡辺理緒さんのステージも相当濃いけど、若林美保さんのラストシーンにすべての感動を、まとめて持って来るって言うテクニックと言うか、素晴らしい♪ さすがですねぇ! もうこの曲のイントロが流れただけで、お客さんは即死! ですよ。参った!

若林美保は引きずっていた足を曲げ、うずくまって、やがて傷付いた体にエネルギー充電したように、徐々に元気を取り戻し、ゆっくりと立ち上がって行く・・・

ラスト曲なのに、力強い手拍子とタンバリンが、そんな若林美保を応援するのだ!
がんばれ! 若林美保! 負けるな! 若林美保! 付いていてもしょうがないけどオレ達がついている!

と言った所でラストポーズを決めて、ステージはフィニッシュとなったのでありました。
しかし、それにしてもこの作品を見終わった後の、爽快感は一体なんなんだろう。
ホントに大熱演、素晴らしいステージでした!


次回は渡辺理緒さんのステージレポートです。お楽しみに♪



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