もずのわくわく劇場日記 No.143-7


2005年 7月 10日 道後ミュージック 開館20周年記念大会

渡辺理緒 編 [渡辺理緒ポラトーク・もずリボン・編集後記]




「もずさん! どうやった? 感想聞きたい!」

「・・・泣きました。泣かせてもらいました・・・」

「ホント? すぐに気が付いた?」

「うん、なんで? って、ビックリした。」

「ヤッタァ〜! とうとう、もずさんを泣かしたぜ〜♪」

腕を大きく振り上げて、ガッツポーズしながら、大喜びするリオさん。

「みなさぁ〜ん! さっきベット前で使った曲は、ここにいるもずさんのオリジナル曲
 なんですよ〜♪ 泣いたってサ♪ あはははっ♪」

「そ、そんな紹介、でかい声で客席に叫ばなくても・・・ 恥ずかしいよぅ・・・」

なんか良く意味わかんねぇけど、拍手してやっか! と言う感じで、拍手が起きた。
でも、ホンマにうれしい・・・ また泣きそうや・・・

「リオさん、これって最初から仕込んであったん?」

「うんそうよ。もずさんがどんな顔するのか、すっごく楽しみで、踊りながらどんな顔して
 るか、見たくてウズウズしてたの。(笑)」

「ホントにィ? まいったなぁ。でも、自分の作った曲がレベッカって言うか、プロのアーチストのCDと同じステージの上で流れると言うか、使ってもらえるって言うのは、言葉にならないくらいの感動があるもんだね。でも、やっぱプロがレコーディングしたサウンドって言うのはあんなに音が、軽い・軽快なもんかって、改めて思ったよ。まぁ、NEC のPC-9821 と数千円のサウンドプロセッサー、シーケンスソフトで作ったと思えば、まずまずだと思うけどね。」

「うん、聞いても難しくて意味分からないけどさ、あたし達にすれば、ちゃんとしたCDになっていて、ステージに使えそうな曲なら、別にレベッカでも、もずさんのでも何も変わらない。プロの作ったCDでも、ステージに使える曲なんて、そんなにはないのよ。問題は、自分のステージのイメージに合っているかどうか、それだけなの。」

「ふぅ〜ん。でもさぁ、あの曲はインストゥーメンタルじゃん? もしもずさんのヴォーカルが入ってる、もずさんが歌ってたとしたらどうなの?」

「はっはっはっ♪ 大爆笑だよ。却下! 」

「だよなぁ〜(爆♪) あのCD、インストゥメンタルにしておいてよかった♪」

「でもね、ホントは最初、あの曲も丸ごと使おうかと思って、選曲して録音してみたら、全部の曲を丸ごと使うと、ステージが70分くらいになっちゃって、あぁ、こりゃダメだ、編集しようって事になったの。もずさんのCDに、和太鼓の曲あるでしょ? あれもステージで使える曲だから、使おうと思ったんだけど、今回のステージには使えなかったの。」

「えっ? 和太鼓のやつ? あんなのステージで使えるぅ?」

「うん、出し物を変えれば、ちゃんと使えるよ。もうちょっと和風な出し物にして、お祭り騒ぎみたいな場面作って、ホレ、ホレ、ホレ〜♪ みたいにすればね。」

「なるほどねぇ・・・ 」

ちょっと余談だが、以前、木内雪美嬢に、ステージで使う曲を選ぶポイントってなに?
と聞いてみた事があるのだが、オープニングとかの曲は、ノリがいいものなら、そんなに深く考えなくても大丈夫なんだけど、ベットに使う曲は、ベットイン、立ち上がり、ステージに戻って行く時のキッカケみたいなモノが、その曲の中に無いものは、良い曲でも全然使い物にならないそうだ。それはそれぞれの踊り子によって違うから、一概にはいえないけど、そう言う所がポイントなのだとか。

さて、迎えたオープンショー!

「もずさん、いよいよオープンショーですよ。もずさん用のリボンはここに揃えてありますか
 ら、しっかり投げて下さいね。」

Tっちゃんがシモテのリボン席で私に言う。って言うか、マジなの?

「ねぇ、ホントに投げるの?」

「当たり前じゃないですかぁ、一投くらい大丈夫ですって。」

げげげ〜! まさか本当に投げる事になるとは・・・ 頭の中にSNAで大昔、木内雪美嬢にやれ! と言われて恐る恐る三投ほど投げたあの時の事が蘇る。特に悪いリボンではなかったが、
あの時は投げろと言った本人が、怖がって、リボンを投げようとする私の方をずっと見ていて、私がリボンを投げると、パッ! と横っ飛びによけた。(爆♪)

次のリボンを手に取り、投げようとするとこっちを向いて、ステージでいつでもよけられる体制に、身構えたではないか。ドッジボールをやってる訳じゃないつーの! (爆♪)

ショーが終わってロビーにいる時、楽屋へ戻る途中の木内嬢が私を見て一言。

「絶対に当たらないって信じてたし、もし万が一、当たりそうだったら、よける自信あった
 からね。(笑) うん、うまく投げられてたみたいね。あはは♪」

おいおいおい! なんじゃそりゃ? この時以来、私はリボン投げは封印したのであった。
ところが、また今日リボンを投げる事になってしまった。

私が一投だけとは言うものの、またリオさんにリボンをよけられる事にでもなったら、どうしようかと甚だ心配だ。すると、オープンショーのBGMが流れ出した。

「ハァ〜イ♪ 渡辺理緒で〜す♪」と言う感じでリオさんがステージに登場する。
心臓がどっく! どっく! と音を立てる・・・

Tっちゃんが「そろそろですよ、準備してて下さいね。」と言う。
私は目の前に置いてあるリボンが並べられた小箱から、端正に巻かれたリボンをつかみ取る。
やばい・・・ リボンが手の中で、バラバラになりそうや・・・

注意深くリボンを握り、ステージを見上げるとリオさんが、今まさにステージから花道へ、走り出そうとしている所だった。Tっちゃんは私に眼で合図をする。ここで投げろ! って言うサインだなと、私は振りかぶってリボンをリオさんの頭の上高く放った!

消える魔球! 父ちゃん! オレはあのでっかい巨人の星を、この手につかんでみせるぜ!
飛雄馬・・・ ねぇちゃんは柱の影からオレの事をそっと見守っていた・・・

一瞬、自分の投げたリボンの行方を見失ったが、リボンがリオさんの頭の向こう側に、流れて落ちて行く時、再び自分が投げたリボンが視界に入って来た。

うん! どうやらリオさんには当たらなかったようだし、リオさんもよける事無く花道へと走り出していた。ってか、気が付いてなかった? (爆♪)

ホッ♪ としてリオさんの顔を見ていた。がぁ! しかし、リボンは投げたらすぐに引き戻すものだと言う事を、すっかりその時は忘れていたのだ。リボンと言うものは、空中で広がっている時に、すぐに引き戻せばシュッ! と回収出来るのであるが、一旦、広がりきって床に横たわると、それを回収するのは容易ではない。

・・・やらかしてしまった。あせってリボンを回収しようとしたのだが、なかなかリボンは思うように戻って来ない。ズルズルとステージの床の上を這い、客席のお客の肩口を引きずりながら、少しづつ手繰り寄せていると、Tっちゃんが私のドン臭い姿を見て、リボンの回収を手伝ってくれた。

だから言わんこっちゃない! ダメだよ、もずさんにリボン投げろなんて言っちゃぁ。
と言う事で、お粗末なリボン一投物語はエンドとなった。(爆♪)

うん、やっぱし素人は回りに迷惑をかけるから、リボンなんか投げちゃいかんね。(苦笑)
いつもリボン一投、サクラ一投に命を掛けるリボン職人のあの人が、いかにすごいのかと身をもって知る、もずさんであった。


■編集後記

さてさて、今回の渡辺理緒夏の新作「ジャズマニア&NERVOUS IN THE PAINS!」なんですが、
まず「ジャズマニア」では、セクシーな渡辺理緒さんに、悩殺されました。(爆♪)

私の一番弱い、ツボを突かれた感があり、眠っていた「エロ心」が久しぶりに蘇ったというか
最近妙な女っぽさ、色気の出て来た渡辺理緒さんに、あせりましたね。

選曲も凝っていたし、なかなかいい感じでした。

一方、「NERVOUS IN THE PAINS!」は、急にタイトルを付けてくれと言われ、散々悩みました。
で、ど〜しようかなぁ・・ と考え、やっぱり一番印象に残ったラストシーン、渡辺理緒さん
が、ステージの上で、ポツ〜ンと独り小さくうずくまって終わると言う、もの悲しいシーンを
見てて、雰囲気をつかみ、使ってる曲が三曲中、二曲、Nokko の曲だから、レベッカっぽい
タイトルもアリかなぁ? ってレベッカ風のタイトルを考えた訳です。

普通、「ス」の作品て、ポリシアとか、ギャンブラーとか、単語のタイトルが呼びやすいから
そう言うのを最初は考えていたんだけど、曲目風なタイトルって今までに無いし、いいんじゃ
ないかなと思います。

NERVOUS はナーバス、神経質な、繊細なと言う意味。PAIN は主に心の痛みと言う意味。
その複数形だから、相当心の痛みは深い。激痛! (笑)
英語的には、ON THE なのかな? IN THE なのか良くわからないので、単に言葉の響きだけで
IN THE にしてみました。(爆♪)

まぁ、渡辺理緒さんが何と言うかわかりませんが、一応そのようにして付けてみました。
「NERVOUS IN THE PAINS!」なんて曲、ありそうな感じするでしょ?

また、自分の曲を渡辺理緒さんが使ってくれた感想は、レポートの中で書いているので、
ここで書く事もないかな。感謝の一言に尽きます。リオさん、ありがとう♪

それにしても、夏っぽい軽い感じの作品と聞いていた割には、濃厚でしたねぇ〜!
Nokko の曲で踊る渡辺理緒さんてのも、新鮮な感じがして良かったと思います。
リオさんによると、これまでのように「ミレーヌ・ファルメール」の曲を聴いても、なぜか
ピン! と来なくなったらしいです。

それでNokko になった? レポートを書くにつけ、どうしてもラストソングの歌詞を引用
したくて、あれはレベッカの曲のようだけど、なんて言う曲なんだろうって、知りたくて
聞きたくて、レポ書きの途中で車のキーを持って、レンタルCD屋へ走りました。

でも曲のタイトルやアルバム名すらわからないじゃないですかぁ。
歌ってる声はNokko だと分かっているので、レベッカとNokko のCD、レンタル屋にある奴
全部借りてきて、一枚一枚全部頭だしして、ついにラストソングを突き止め、やっとレポを
書いたわけです。

その時、仁科ちあきのラスト曲もついでに借りて来たりしてね。(爆♪)

今もあのリオさんのラストシーンの曲を聞きながら、これを書いているんですが、やっぱ
曲を聴いてると、リオさんのステージが目の前に蘇りますね。

リオさんがステージで使っていたCDに関しては、まだこれからあのステージを見る人も
多いと思うので、CDのタイトル名は書きませんが、一枚のCDから三曲使っているので、
そのCDを一枚買うと、「NERVOUS IN THE PAINS!」での曲は全部揃います。
しかしレポにもあったように、もずさんの曲はもずさんのオリジナルCD「穏やかな時代」
の中に収録されているので、どこへ行っても売ってません。

ただ、もずさんのCDも買うと、「NERVOUS IN THE PAINS!」でリオさんがステージで使っ
ている曲は、四曲全部揃いますよ。

でもすでにもずさんのCDは杯盤になっています。(笑)


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