もずのわくわく劇場日記 No.155-9 エリザベート
[黄昏の港] 眠っているエリザベートは夢を見ていた
![]() 「戻っておいで、シシィ・・・ 私たちは一つなんだ、何年離れて住んでいても そう信じている、愛はすべての隔たりをも越えられると」 ![]() どれほどの時が流れたのだろう・・・ エリザベートは静かに目を覚ます ![]() 皇帝陛下・・・ 私達はまるで二艘のボートのようですわ 夜の湖を静かに漕いでいるの それぞれに重たい荷物を積んで 別々のゴールを目差してる・・・ ![]() だから近づく事は出来るけど すれ違う事しかできない・・・ ![]() 決してどちらかに乗り移る事なんて出来ないのよ ![]() 「解かって欲しい、エリザベート 君が必要なんだよ」 ![]() 私たちのボートはそれぞれの港を探してすれ違うだけ 「シシィ、君の港はどこなんだい・・・」 わからない、でもいつかたどり着くところ ![]() そこにはずっと誰かが待っている・・・ ずっと・・・ 「シシィ・・・」 ※「シシィ」とは、エリザベートの愛称である
「愛と死の輪舞」へとつづく・・・
■これまでのバックナンバー No.0 表紙ポスター No.1 [エリザベート開幕!] No.2 [最後のダンスは俺のもの!] No.3 [エリザベートの自立] No.4 [皇太子・ルドルフ] No.5 [闇が広がる] No.6 [トート閣下の策略] No.7 [皇太子ルドルフの孤独] No.8 [最後の証言] No.9 [黄昏の港] |