もずのわくわく劇場日記 No.163-2


2007年 4月 1日(日) 若松劇場

牧瀬茜&若林美保「MAW MAW(マウマウ)」
〜蝶と桜の物語〜 本編1



チーム・バウバウ・・・ なんつって。(爆♪)
チーム・うまうまっ♪ なんつって。(笑)
えっと、ホントはなんって言うんだっけな? しょうもない事考えてたら忘れてしまった。えっと・・・ そ、そうか、チーム・マウマウだ! 思い出した。ちょっと待てよ? マウマウ・・・ これってもしかして、舞う舞うって意味かな? やたら奥が深いチーム名だな。

(お待ちどうさまでした。これより牧瀬茜と若林美保嬢によりますチームショー・・・)
いや、別にそんなに深く悩まなくってもいいのかなぁ?
(登場の際には拍手をもって・・・)
舞う、舞う・・・ うん、きっと「舞う舞う」ではあまりにもストレートだし、
(ではどうぞ〜♪)
そっか、ちょいとヒネリを加えて「MAW MAW」って事にしたんだろうな♪

「寒い冬は過ぎ去って、春が訪れました・・・」

なんだぁ♪ わかみほさん達ってシャレ気あるじゃんねぇ。
( ̄ロ ̄;) はっ!? ステージ始まってる! 気が付かなかった(汗)

「寒い冬は過ぎ去り・・・」

へぇ〜、セリフからステージ始まるのかぁ・・・ 凝ってるね。でもあのセリフの声って誰だ? 茜さんかなぁ、みほちゃんの声かぁ? そんなことはどうでもいいか。

ステージの上に目を凝らせば、まぶしいライトの中、中央ですっく! と正面を向いて立っているのは、わかみほちゃん。そして、その足元でうずくまるようにしているのは牧瀬茜さんか。
なるほど、もうすでにこのオープニングのビジュアルだけで「絵」になるね。

セリフが流れている間、ずっと二人はそのままの状態で身じろぎもせずにじっとして動かない。ちょっと額縁ショーを連想させるオープニングだね。はは〜ん? 状況説明を今流れてるセリフでしているわけね。なるほど、寒い冬は過ぎ去ってここにも温かな春がやって来た。で、ピンクの衣装を着て両手を広げて立っているわかみほさんが「桜の木」。

そしてその足元にうずくまっていると言うより、眠っているのが冬眠している蝶々の牧瀬茜さんと言う設定か。そう言えば背中にコケティッシュな可愛らしい羽をつけてるわぁ。そして物語は「蝶と桜の物語」、なるほど♪

ステージはセリフが終わると曲が替わり、桜の木の若林美保が先に動き出す!
薄紅の照明の中、若林美保は枝に見立てた両腕を広げたまま、斜め下に身をよじり、足元に眠る蝶の牧瀬茜を目覚めさせるところから始まる! さぁもう春ですよ♪ もう起きなさい。そう呼びかけるようにして蝶の牧瀬茜を揺り起こす。

すると蝶の牧瀬茜は、花のつぼみがフワリと花弁を一枚一枚開いて行くようなしぐさで目を覚ました。桜の木・若林美保はそんな蝶の牧瀬茜の事を、優しい微笑で見守りながら天を仰ぎ、自らもやわらかな春の風に身体を揺ら揺らとそよがせ、寒むさに縮こまっていた心を解き放ち、ウキウキとした喜びを表現しはじめる。

このあたり、イメージ的には桜の木がその枝につけたたくさんの花のつぼみを咲かせて、満開になった花びらをそよ風に散らしながら、まさに今、春爛漫♪ と言った情景かな。(^_^)

さて一方、すっかり目を覚ました蝶・牧瀬茜は、春の日差しを身体に浴びて、羽を大きく広げて桜の木の根元から飛び立とうと言うダンス。蝶はヒラヒラと飛びながら、大好きな桜の木のまわりを楽しそうに飛び回り、桜の木・若林美保も楽しそうに枝をそよがせながら、蝶と桜の木はこの世の春を喜び合いながら軽やかに踊るのだった。

「桜ママ、この世はなんて素敵な世界なの♪ 光に満ち溢れてまるで夢のようだわ♪」
「茜、 春って素敵でしょ? 生きるって事は素敵でしょ? フフフ♪」

蝶の名前は「茜」と言う。もちろん桜の木が付けた名前だ。桜の木は自分の根元に産み付けられた蝶々の卵を冬の間、吹き付ける木枯らしや、降り積もる積雪から自分の身体を楯にして、ずっと見守りながら育てて来た。そしてやっとこの子が誕生し、独り立ちする春がやって来たのだ。

桜の木は今、自分のまわりをヒラヒラと踊るように飛び回る蝶「茜」の活き活きとした姿を見て、本当にうれしく思う。そして「茜」の事を自分の本当の子供のように思う。こうして一緒に踊りながら、その喜びを心底喜んでいる。

一方、蝶として初めてこの世に生まれ、ものごころついた時からいつもやさしく、自分の事を見守ってくれている桜の木の事を、本当の母親と思い育って来た「茜」は、この桜の木の事を「桜ママ」と呼んでいる。

やんちゃな蝶の茜は、生まれて初めて見るこの世の「春」の光と生命力あふれる、美しさに歓喜して桜ママを振り返る。桜ママは縦横無尽に伸ばした枝の隅々にまで、薄紅色の桜の花を咲かせていて、とてもきれいだった。

「桜ママ、とってもきれいね♪ 」

と言いながら、桜ママに甘えるように桜ママのまわりをグルグルと飛び回っている。
あははは♪ あははは♪ 桜の木と蝶の、くすぐったいような笑い声が辺りにこだましていた。

「ねぇ桜ママ、向こうには何があるのかしら? 行ってみたいな♪」
「茜、あんまり私から遠くへ離れてはいけないよ。」
「うん、でもちょっとだけならいいよね♪」

蝶の茜は小さいけれども、自由に飛び回る羽を持っている。ちょっと遠くの世界を冒険してみたいと思うのは、至極当然な事である。しかし冒険には、夢や希望と背中合わせに予期せぬ出来事も起こりうる。生まれたての蝶、茜はその事がまだよく分からない。

桜ママは枝を伸ばしたり、広げたりする事は出来ても、自分自身の身体を移動させる事は出来ない。春のあたたかな風に浮かれている茜が、自由に飛び回るのは良いけれど、自分から遠く離れて遊び始めると、何かあっても桜の木は茜の事を保護出来なくなるなるので、私から遠くへ離れてはいけないよと言ったのだ。
ここで二曲目が終わり、場面は意外な方向へと展開して行くのだった。



蝶の茜が少し羽ばたいて桜ママのそばを離れようとしたそんな時、今まで春のうららかな風はビュウ!と強く吹き、黒い雲がいつの間にか空を覆いだした。春の天気は変わりやすいのだ。

「うわぁ〜!」

まだ幼い茜の体は、突然吹いた風にさらわれた! それを見た桜ママは、はっ!っととっさに太い枝を茜に向けて伸ばす! 茜は必死でその桜ママが差し述べた枝をぎゅっ! とつかむ! そして強い風にさらわれないよう、小さな羽根を羽ばたかせるが幼い蝶の茜の力は弱く、ジリジリと桜ママの枝から引き離されて行く!

「あかねーっ!」
「桜ママーっ!」

桜ママも茜の事を風にさらわれまいとして、必死に小枝を茜の手にからませ、自分の元へ引き寄せようとするが、春の嵐は容赦なくそんな二人の事をあざ笑うように荒れ狂う! 皮肉にもBGMは「自由」という曲。

桜の花びらが渦を巻きながら春の嵐に吹き飛ばされ、桜ママの体も大きくしなる!
絶体絶命! 幼い蝶々、茜の運命やいかに! 命をかけて必死に茜の手を握りしめる桜ママは茜を守り切る事ができるのか! この続きは次回更新をお楽しみに!!

次回へ続く・・・


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