もずのわくわく劇場日記 No.168-3


2008年 5月29日(木) わらびミニ劇場

気づかいゆきみ愛さんの巻 3



[ みんぐぅ。さん花電車ショー ]

ダンスショーが終わったゆきみ愛は、一旦ステージ後ろの壁にある穴へとハケる。
そして花電車ショーの準備が調うと、その穴をよっこらしょ! とまたいで再びステージへと出て来る。が、その時にステージ脇の席に座っている私をのぞき込みながら一言言った。
「なんか微妙な場所で見てるよね? まぁいいか。はい!では花電車ショーですぅ〜♪」
と言って、タバコ飛ばしの準備に入ると、遠くの席にいるお客さんからタバコを飛ばし始めた。最近はタバコを吸わない人も多いので、たまには「いらない」と拒否する人もいるみたいだ。(笑)

タバコ飛ばし3人目は、どうやら私のようだ。ゆきみ愛がステージの端っこで、こっちをじぃ〜っと見てる。吹き矢の筒先をこっちに向けて来たではないか? 「チョット待った! 近い、近すぎる! 」と思わず私が叫ぶ。
「えっ? 近い?」
「あのさ、そんな1mくらいの至近距離でぶっ放されても受け止められるはずないじゃん!」
「そう? じゃぁ、あたしが離れればいいわけね?」
そう言うとゆきみ愛はズリズリと盆の方へ移動しながら、再び吹き矢の筒先をこちらへと向けると、戦艦大和の対空砲の砲身がグワァ〜ン! ともたげるようにして、シュッ! とタバコを放った。タバコはゆきみ愛の子宮の中で圧縮された空気によって、推進力を得て放物線を描きながら目標物である私のところへ着弾した。柳生新影流免許皆伝の私は、それを右の手のひらと、左の手のひらを合わせて合掌するように、ぱちっ! と見事に受け止め、場内のお客たちから拍手を浴びる。

手のひらを開いてタバコを取り出し、銘柄を確認してみると、マルボロメンソールライトであった。これは私が吸っているラークマイルドメンソールよりも高価なタバコではないか、ありがたい♪ ゆきみ愛からの心のこもったプレゼント、遠慮なくちょうだいつかまつる。どうせなら次回からは箱ごと飛ばしてくれ。(爆♪)

何となく時間的にも小腹が空いて来たな・・・ と思っているところでリンゴの皮むきショーがはじまった。リンゴ・・・食べたい・・・ そう思いながら、ねっとりとしたいやらしい視線をゆきみ愛に投げかけていたら、テレパシーが通じたのか、ゆきみ愛はこっちにやって来た。
「リンゴたべるぅ? 食べたかったら1〜10までの中で好きな数字を言って下さい。」
そう言うので、なんじゃそりゃ? と思ったが、とりあえず差し障りが無いと思われる「3」と言った。
「3? なんだ、つまんないな。もっと9とか10とかって言って欲しかったな♪」
な、なんでだ? 大体その数字が示す意味とは? ってかいつもはそう言うのやってなかったじゃん。いつからこう言うの始めたんだ? 謎は深まる・・・

右の人差し指を突っ立てて、花道の上にいるゆきみ愛の前へ出した。ゆきみ愛は私の手をつかみながら、クルクルと人差し指に股間からつながっているタコ糸を巻きつける。もう私は初心者ではないので、床に手を置いてギュッと固く握りしめて下さい。そしたら動かさないようにね。ちょっと痛いかもしれないけど・・・ と言うようなシステム説明は省かれた。(爆♪)

ゆきみ愛の股間と、私の人差し指とをつなぐ中間地点でリンゴにタコ糸がひと巻きされ、それをゆきみ愛が包み込むように両手を添えると、そのままリンゴを前方にスライドさせる。するとリンゴの実はぎゅぅと言う音を立てながらしぶきを飛ばしてサックリと2分割された。一枚が二枚、二枚が四枚、四枚が八枚、八枚が十六枚、十六枚が三十二枚、三十二枚が六十四枚、六十四枚がって、そんなに薄く細かくするはずはないか。(笑)

タコ糸を器用に使ってリンゴの皮と芯の部分を切り取った後、リンゴは私の口の中へ、そして胃袋の中へ♪ 相変わらずジューシーで甘くて美味しいリンゴだ。するとその時! うぅ・・・

息がつまるように胸を押さえその場に倒れ、壁にもたれかかる私・・・
実は、ゆきみ愛が持ってきたリンゴは毒の入った毒リンゴであった。
ゆきみ愛は、いつも中々観劇にやって来ない私の事を、とても歯がゆく思っていた。

「どうして名古屋の時には来てくれなかったの、どうして黄金の周年記念の時も来てくれなかったの、ずっと、ずっと見に来てくれると思っていたのに。寂しかったよ。もう何処へも行ったらダメだからね。もう何処へも行かせないからね。こうしてしまえばあなたはもう私だけのものよ!」

あわれ私は、ゆきみ愛の毒リンゴを食べさせられ、永遠に解ける事のない呪縛によってわらびミニの客席で倒れたのである。だがこの呪縛を解く方法がたった一つだけあった。それは白馬にまたがった王女様がわらびにやって来て、身動きの出来ない私のくちびるにそっと優しく、くちづけをすることにより私はゆきみ愛の呪縛から解き放たれる。だが、それは望むべくすべもなく、奇跡が起こるのを願うしかないのである。

私は何年眠り続けているのだろう・・・ わからない。
きっと、気の遠くなるほどの時が経っているに違いない・・・
もう私はこのまま二度と再び目を覚ます事無く、永遠に眠り続けるしかないのだろう。

そう思っている時、馬のひずめの音がこちらへ向かって近づいて来る事に気が付いた。
「ど〜ぅ、ど〜ぅ! 」
馬の手綱を引き絞って止まれと言う合図である。ヒヒ〜ン! ブルブル・・・
「そこにいる七人の小人たちよ、私は世界各地に飛び散った七つの薔薇の花を探しているのだが、この辺りで蒼い薔薇の花を見かけなかったか?」
七人の小人たちは、ひそひそと話していたがその中の一人がこう言った。
「蒼い薔薇の花の事は、もしかするとここで眠っている人が知っているかも知れません。でも、このお方はただ眠っているのではありません。実は・・・ カクカクシカジカ・・・ と言うような訳でして。」
七人の小人たちは事のあらましを、白馬にまたがって現れた王女様に話して聞かせた。

するとその話に興味を覚えた王女様は馬を降り、眠り続けている私のところへやって来た。
「おぉ、リディア! こんなところで毒リンゴを食べて眠っていたのか!」
そう言うと、王女様は私を抱き起こしながらそっと口付けを・・・

パーン! と言う轟音が場内に響き、驚いた私は目を覚ました! なんだ! なにが起きた? 周囲を見回すとクラッカーが鳴っていた。場内ではゆきみ愛の花電車ショーが続いていた。夢か? 寝てた? 王女様の口付けはどうなったんだ? もうちょっとで王女様のやわらかなくちびるが私に・・・ てい!

楽しい夢はいつもあと一歩! という所で目が覚めるものでございます。
ゆきみ愛の毒リンゴに塗ってあったのは、催眠薬だったのか、はたまた媚薬だったのか、本当の所は誰も知りません。すべてはゆきみ愛の胸の中。

本日もご来場ありがとうございました〜♪
またのご来場をお待ちしております。(爆♪)

おしまい! (爆♪)


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