もずのわくわく劇場日記 No.182-5


2013年 8月 19日(月) ニュー道後ミュージック
道後遠征旅日記 その5

いざ、道後ミュージックへ



道後温泉駅へ到着してみると、何やら人だかりができている。なんだ、誰かいるの? 何かあるの? と思い、私もその人だかりへ紛れ込んで行くと、道後の時計台が午後8時のお知らせをする所でした。なんか時計台の屋根が持ち上がって、鐘が鳴って、また元に戻ると言うだけの事でございました。(笑)なんだ。

おみやげ屋街に立ち寄りながら、そぞろ歩きして左折。椿の湯の前を通って道後ミュージックへ・・・ ありゃ? いつものネオン看板が消えてる・・・ あれぇ? 今日は休みなの? なんだかなぁ・・・ と思いつつも劇場へ向かって歩いて行くと、劇場の中から人の話し声が聞こえて来る。え? 営業してんの? 休みって話は聞いてないから、やってるのかもしれないと思い、劇場入り口に立つ。

劇場の入り口の中で、怪しげな男が二人、暗闇にまぎれて立っていた。奥に一人、手間にもう一人。そのうちの手前にいた男が私の事を、チラリと見た。奥にいる男と何やらしゃべりながら眼だけで私を見て、その男が奥にいる男に言った。

「お客さんみたいだよ?」

すると奥にいた男が私を見て言った。

「いらっしゃいませ〜♪ お一人様、3500円ですぅ〜♪」

入口の暗がりの中から聞こえて来たのは、軽妙かつポップで、まるで歌うような、耳に心地よい声である。只者ではない! これは只者ではないぞ! 「いらっしゃいませ〜♪ お一人様、3500円ですぅ〜♪」この口調、昨日、今日始めて言えるような簡単な言い回し、口調ではない。この台詞を何年も何十年もひたすら繰り返し重ね、ハートのど真ん中から湧き上がって来るエネルギーのようなものを感じさせる。そう、あのケンシロウが言う「おまえはもう死んでいる。」と言う決めゼリフがごとく、スッと受け止めてしまうような、絶妙な口調である。

なぜならば、気が付くとその時、私はごく自然に、無意識に財布を開けて札を出そうとしていた。不思議だ、あんな風に軽やかに3500円と言われると、4000円払いたくなってしまう。まるで催眠術にでもかけられたような感覚になる。「3500円ですぅ、3、2、1、はい!」みたいな。

(+o+)はっ! やばい、すんでのところで私は正気を取り戻し、千円札4枚出して500円のお釣りをもらった。そしてお釣りをもらいながら私は言った。「いやぁ、向こうの通りから劇場の方見たら、いつものネオン看板の電器が点いていないから、今日やって無いのかと思っちゃいましたよ。」するとその男は言った。「あぁ、怪談ストリップの時はいつもこう言う風に真っ暗にしてやってるんですよ。場内も真っ暗ですから、お足元気をつけて♪」微笑を浮かべながらも「気合い入ってんだよ。」と思わせるようなオーラが漂っていた。

私はなるほどな。と思いながら、あれ? もしかするとあの人がいわゆる「道後の●」様なのか? あんなイケメンな人だっけ? 昔、遠征組の私にスタンプカードを持って行って下さいよ。いや、遠征で来てるだけだからスタンプカードは結構です。そんなこと言わずに、せっかくだから受け取って下さいって! いや、マジでスタンプ押してもらっても次はいつ道後に来るかわからないですよ。まぁそう言わずに・・・ みたいなやり取りをしたのが「道後の●」様だったんだが、今とあの時の人物の顔が重ならない。あれぇ・・・(^◇^)重なった♪

そうだ、あの人だ。そんな事を考えながら場内に入ろうとして何かにけっ躓き、転びそうになった。マジで場内真っ暗で足元が全然みえなかったので、入口に踏み込んだところで立ち止まった。舞台に照明が点けば少しは足元が見えるんじゃないかと思ってさ。するとボワっと照明が盆の上を照らしたので、今だ!と思って中へ入って行った。よし♪ と舞台の方を見ると、何だか包帯だらけの女が盆の上で寝っ転がっていた。顔にも包帯を巻いているので、誰なんだか分からない。盆が回り始めると、女の足が私の方へ向いて来た。「なんだ、ゆきみちゃんじゃねえか(笑)」

私は顔見なくても足の親指見れば、ゆきみ愛を判別できるんだよ。(笑)それに、足の指に指輪なんかしてるのは、ゆきみ愛くらいしかいないし。って事は? まだ2回目のトリって事か。って事は時間的にも入場のタイミング、バッチリだったな。そして一応場内客席を眺めてみると、知り合いは誰も来ていないようだった。月曜日だしな(笑)




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