もずのわくわく劇場日記 No.182-7


2013年 8月 19日(月) ニュー道後ミュージック
道後遠征旅日記 その7

師匠が重要な役を担っていた怪談ストリップ



まずはこれをご覧いただこう。


お分かりいただけただろうか、ではもう一度ご覧いただこう・・・


これは2012年の道後怪談ストリップのCF映像なのだが、注目して欲しいのはこのナレーション。このナレーションに秘められた怪談ストリップの進行。と言う事で3回目のステージが開演された。さっきは途中から見たので、この3回目から通しで観劇することとなる。

上演前の休憩時間には、天井からスクリーンが降りて来て、そこに恐怖の体験ビデオが映し出されていた。場内のお客さんは休憩時間にも関わらず、皆このスクリーンに映し出される恐怖体験ビデオを食い入るように見ていた。ところがだ、この恐怖体験ビデオが世にも恐ろしいもので、映像がスクリーンから相当はみ出しており、テロップの文字等が一文字、ふた文字ほど切れていて妙なストレスを観客に与えるのである。がこの体験をしたの のテーブルでその子はカウンセリン は何も思わなかったんですけ い、怖かったですね。まさ (笑)こんな感じ。

これが怪談ストリップの序章になっているのやもしれません・・・ しかも、みんなが真剣にスクリーンを見ていると言うのに、ブチッ! と話の途中でも切れて3回目のステージが始まると言う、それはそれは恐ろしいものでございます・・・ (笑)

場内が静まり返ると、ここで、そうここで師匠がアロマキャンドルカップを胸の前に抱えて登場する。その装束は白無垢いや、白装束に身を包み、ソロリ、ソロリと歩み出る。その背景に聞こえるのが先ほどご覧頂いた怪談ストリップの動画に流れてたあのナレーション。そう、あのCF映像のナレーションは、怪談ストリップのオープニングそのものだったのです。

そして、師匠は「語りべ」としてステージに登場し、蝋燭の炎が揺れる中、あのナレーションに合わせて怪談ストリップが展開して行くのです。つまり、あのナレーションには続きがあり、もっとナレーションの話はずっと長く続いて行く。「妖怪百物語」のように、語りべの師匠が怪談を一話語り、そこからそれぞれの踊り子さんが演じる恐怖ステージへとつながって行くのです。

師匠の語りが終わって最初に登場するのが、近藤愛菜さん。この方の怪談ステージはリアリティーあり過ぎと言うか、リアル過ぎてヤバイ感じ。通りゃんせ〜、通りゃんせ〜♪ のわらべ歌から始まり、わらしが一人遊びをしているシーンで、ケンケンパ、ケンケンパと夕暮れの神社の境内で一人遊びに没頭する少女。そこから舞台は展開して行き、盆の上で少女は帯を解き、着物の紐をほどいて左腕に巻きつける。そしてフトコロから取り出したのは針先も鋭い注射器である。幼い頃からいつも孤独で一人遊びに没頭していた少女は、いまだにその孤独から抜け出せてはいなかった。

一人ぼっちの暗い闇の中で、少女の心を慰めてくれるのは、この世には存在し得ない、幻覚、幻の中に現れる悪魔たち。その悪魔たちが今宵も手招きしながら少女に囁く。

「こっちへおいで・・・ こっちへおいで・・・」

少女はその悪魔の声に誘われるままに、魔界への扉を開いてしまうのだった。少女の左腕は紫色にうっ血し、とても人間の腕とは思えないほどに腫れあがっていた。

「こっちへおいで・・・ こっちへおいで・・・ ふふふふ・・・」

「今行くよ、今すぐそこへ行くからね。」

紫に膨れ上がる腕に注射針を突き刺して、ゆっくりとピストンを押し込んで行く少女。もはや痛みなど麻痺して感じない。いや、それよりも自分の事を呼んでくれるその声の所へ行けるのが嬉しい。「今行くからね、もうすぐそこへ行けるよ。一緒に遊ぼうよ・・・」体中が高熱におかされ、顔がただれるように熱い。でも心は重い体から抜け出るように軽く感じる。少女は身もだえながら地を這いまわり、闇の世界の扉を開けようと手を伸ばす。

「その扉を開けてはダメ! 開いてはいけない!」

姿なき声が少女に降り注いだ! しかし少女の手は、今まさにその扉を開こうとしていた。
「こっちへおいで・・・ もう少しで楽になれるよ・・・さぁ、こっちへおいで・・・」

この世とあの世の境目は、一体どこに存在するのでしょうか。
あなたのそばに、もしかして・・・
このストリップ劇場の入り口の扉を、もしかして、あなたはすでに開けてしまったのではありませんか?

近藤愛菜さん、見事なステージでございました。拍手!




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